本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (848ページ) / ISBN・EAN: 9784408552729
作品紹介・あらすじ
名門巨大企業vs.弱小運送会社
ひとつの命をめぐる感動巨編
【実業之日本社 創業120周年記念出版】
池井戸潤が、一番アツい!
不屈の男と家族たちの闘い!!一気読みの大逆転エンタメ!
『下町ロケット』の原点――村上貴史(文芸評論家)
走行中のトレーラーから外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。タイヤが飛んだ原因は「整備不良」なのか、それとも……。自動車会社、銀行、警察、記者、被害者の家族ら、事故に関わった人たちの思惑と苦悩。「容疑者」と目された運送会社の社長が、家族・仲間とともに事故の真相に迫る。圧倒的感動を呼ぶエンターテインメント巨編!
第136回(平成18年下期)直木賞候補作。
「作者の思いが読者を揺り動かす」
「緊迫感のあるストーリー」
「企業小説を越えた作品」
と選考委員の高い評価を受けた。
■序 章 決して風化することのない、君の記憶
■第一章 人生最悪の日々
■第二章 ホープとドリーム
■第三章 温室栽培群像
■第四章 ハブ返せ!
■第五章 罪罰系迷門企業
■第六章 レジスタンス
■第七章 組織断面図
■第八章 不経済的選択
■第九章 聖夜の夜
■第十章 飛べ! 赤松プロペラ機
■第十一章 コンプライアンスを笑え!
■第十二章 緊急避難計画
■終 章 ともすれば忘れがちな我らの幸福論
●解説 村上貴史
みんなの感想まとめ
命をめぐる壮絶な闘いが描かれるこの作品は、運送会社の社長が事故の真相を追求する姿を通じて、家族や仲間との絆、そして企業の闇を暴いていく感動の物語です。主人公の赤松社長は、理不尽な逆境に直面しながらも、...
感想・レビュー・書評
-
怒りが、涙が、繰り返し出てきます。本当にこれでいいのか……
赤松徳郎42才は、トラック80台、年商7億、従業員90名。東京都世田谷区等々力にある中小運送会社の赤松運送を継ぎ10年。自社の大型トレーラが、脱輪して歩いている主婦・柚木妙子33才を直撃し即死、子供はかすり傷。大きく新聞に取り上げられ、警察、陸運局の調査が入り、トレーラは製造元の財閥系ホープ自動車へ運ばれて「整備不良」とされた。
社内で整備記録を調べると門田23才の整備ノートはしっかりしている。納得いかない赤松社長は、徹底して調べるが、大口取引先を失い、取引先の東京ホープ銀行からは貸金3億円の全額の返済を迫られる。会社倒産の危機にあっても負けない赤松の頑固で一徹さに好感が持てる。
ホープ自動車は、3年前にリコールを隠して闇改修を行い。内部告白による発覚で消費者の信頼を失い、販売と業績の低迷による資金不足を起こしている。今回の事故は、3年前に全てをリコールせずに隠して闇改修していた部分が表に出てきたものである。
【読後】
顧客のことを考えずに、ホープにあらずんば人にあらずという奢りが蔓延している組織では、考える事は、内向きの組織内の政治のことだけである。読んでいて怒りと、涙が繰り返し出てきます。お母さんを亡くした幼い息子と夫の事を想うと涙がとめどなく出てきます。
【音読】
2021年8月28日から9月9日まで、大活字本で、音読で読みました。
この本の底本は、実業之日本社文庫「空飛ぶタイヤ」です。本の登録も同本で行います。
大活字版では、第1巻~第5巻まであります。
空飛ぶタイヤ(大活字本シリーズ)
2018.05発行。字の大きさは……大活字版。
2021.08.28~09.09の13日間 音読で読了
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【バックナンバー】
池井戸潤さんのバックナンバーは、私の本棚より「タグ」→「タグの一覧を絞り込む」に「池井戸潤」と入力。または、その中から池井戸潤を探してください。そうすると著者池井戸潤さんの本が一覧表示されます。
私は、本を登録するときには、著者名と登録した年(2021)で登録しています。たまにシリーズ名でも登録もします。例えば「風烈廻り与力・青柳剣一郎」などです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画館で予告編を観て。ぐぐっと胸に迫ってきたものがあったので、即本屋さんへ。文庫本は、ぶ、分厚い。ずっしりとした重さ。
でも、最初の一文からスッと入っていきました。ゴールデンウイーク中に読めたらいいか…なんて呑気なこと思ってたけど、そんなこと出来ませんから。途中で止められませんから。一気に最後まで読んでしまいますから。
もうね。赤松社長の真実を求める泥臭いまでのがむしゃらさに、その熱量に熱くなっている自分がいました。彼は勿論のこと、敵対関係となる大手自動車会社の沢田だって、その資本系列の銀行員である井崎だって、各々自分の揺るぎない信念のもと仕事や真実に迫っていく姿が格好いいのです。
そして、赤松社長の背中には彼のもと一致団結し困難に黙々と立ち向かう社員たち、彼を支える妻や、父の姿に勇気をもらってイジメに立ち向かう子どもがいます。彼らがいてこそ赤松社長は倒されても倒されても立ち上がることが出来るのですよね。人はひとりでは生きられないというけれど、愛する人が一人でもいれば、人は何度も立ち上がることが出来るのでしょう。
わたしはこの小説を読んで一番強く思ったことは、仕事をするということ働くということはこういうことなんだということでした。今、日本の社会では働き方や社員の形態、AIの導入とか変革期を迎えているけれど、働くということがこんなにも、熱くて夢中になれるものなんだという気持ちはなくならないでいてほしいし、そんな気持ちになれる魅力的なものが仕事であってほしいなと思いました。 -
人身事故の重みと社員や家族の生活の重み、それに耐えて戦う主人公の精神力がすごい!
結構理不尽なことを言われたり、経済的にも絶望的な状況に置かれたりする場面を読んでいるだけでも辛かった。
危機的状況を乗り越えたと思ったら、また次の波が押し寄せてくる。
この分厚い本のほとんどの部分がそうなので、なかなか気が休まらない。
最後は絶対勧善懲悪!を合言葉に読み切った。
最後は泣いた〜! -
DVDを借りてきて映像で見たのが、この作品との最初の出会いでした。今の年齢よりももっと若かったときに見た記憶があるので、大企業で働くのはあこがれもあるけれど、組織の中に溶け込めない性格の自分、歯車を自分で動かしたい自分の性格には向かないのかなぁとも思ったことを思い出しました。
映像から入った人には、絶対に読んで欲しいこの原作。
映像よりももっと胸が熱くなる場面がたくさんあり、最後の1ページまで裏切られない作品です。
赤松運送の社長の行動に主軸がおかれる場面が多いですが、忘れてはいけないステキな女性が出てきます。ホープ自動車に勤める沢田さんの奥さん。彼女の発言は、忘れてはいけない気持ちを呼び起こさせる重要なものを感じさせます。本当にちょっとしか登場しないのですが。
最後に、改めて思ったのが、この世の中、やっぱり「出る杭は打たれる」という言葉通りなんだなぁっと改めて思うこと。そして「豆腐に釘」という人たちもなかなかしぶとく頑張っているということ。対照的ですがいろんな人がいるからこそとおもいました。
どんな規模の会社も「社員」は、色んなものと闘いながら頑張っているんです!社会に出てお給料をもらうようになって実感したことを思い出しました。 -
タイトルからは全く想像つかない内容でした。とにかく面白くて、読みやすくて、分厚いのにあっという間に読了。ドキドキハラハラ、どうなることかと心騒がせ、でも最後にスカッとして幸せな気分になる話。いつも読んでる種類とは違うが、こういう小説もいいな。
-
予備情報なしで読み始めました。「空飛ぶタイヤ?」航空機のタイヤかな?などとのんきに構えていましたが、車の事故に端を発したストーリー。東京人物の対立構図が非常に興味深く、また見せ場もそこここに用意されていて池井戸色満載の読み応えのある作品でした。人生先は何が起こるかわからない、その中でこそ人間性が問われるんだなあ、今更ながらですが頑張って人間性を磨いていこうと思いました。
-
こういうあからさまなエンタメ小説はほとんど読まないのだが、仕事で自動車業界について知らなくてはならなくのり必要に迫られて読んでみたところ、面白かった。純粋に楽しめたし、三菱ふそうのリコール隠し事件について当時の内情みたいなものを理解するのにとても役立った。
私の社会人経験が浅いからか、社内にああいうドロドロした権力闘争が実在しているところをあまり想像できない。
私が知らないだけで、私が働いている会社も含めそこらじゅうにああいうのってあるんだろうか。 -
-
拠り所がなくどうしようもない時こそ
これまで自分が築いてきた人間関係が助けてくれる。
主人公の赤松のように
周りからの信頼を自分の芯に変えて前進できる人間になりたい。
社会人として男として、胸が熱くなった。 -
ー このホープ自動車という組織で生きていくのに、生半可な正義感なと邪魔以外の何ものでもない。自己利益実現のためのしたたかな戦略あるのみだ。正義と利益には何の相関関係も存在しない。無論、正義を追うことを否定はしないが、深追いもしない。
ホープマンとして職務に従事する目的は、正義の実現ではなく、あくまで個人の利益と生きがいを追求するため。通貨に裏と表が存在するように、会社にもビジネスにも裏と表が存在する。その表の部分だけを青年の主張よろしくひた走るお人好しに、欲しいものを手にするチャンスは回ってこない。 ー
物事にはいろいろな見方があり、人それぞれの立場があるので、一概には何が正義なのか断言しにくいところはあるけれど、本質的に大事なことは何なのか、それを働く人は忘れてはいけないと思う。
心が熱くなる作品。
熱くなりたい。正義を実現したい。その気持ちは働く上で忘れてはいけないことだと思う。
素晴らしい作品だった。 -
息をするの忘れるぐらい集中して読んだ
片山さんをもうちょっとこらしめてくれるとスカッとできたかも -
結末は分かっているのに、読み始めるとわくわく感が止まりません。上下巻が合本になってお手軽に一気読み。小説はハッピーエンドですが現実は厳しいようで、ネットによると事件に巻き込まれた運送会社は廃業に追い込まれてしまったようですね。三菱ブランドの車は今やシェア1%。
-
一気読み、熱い、面白い!なんだけど、同感・・・
-
すごく分厚いけど読み始めたら一気に読み終わりました。途中どうなるかと思ったけど、最後は「良かった・・」という感じで、全体を通した感想とすると「痛快」。主人公のまっすぐさと熱血も気持ちいいし、悪事が暴かれ悪人(ホープ自動車)を懲らしめる様も気持ちいい。でも自分が主人公の立場だったら、ここまで戦えるだろうか。ホープ自動車の立場だったら、同じ様に振舞ってしまうのではないか。大企業ということにびびったり踊らされたり奢ったりしてしまわないだろうか。いろいろ考えさせられました。
-
2019(H31)2.18〜2.19
一気に読んだ。
面白い!
池井戸潤の作品だから、パターンはある程度分かる。分かるが、ハラハラして続きが読みたくて仕方なくなる。
この人の作品を読むと、「物語」というのは、特別な人たちではなく、市井の、普通の人たちの、日常にこそある、という気がしてくる。
この物語の主人公の赤松だって、エリートコースに乗りかかる沢田だって、特別な人ではない。
私たちの身近にいそうな人々が、思いもよらない出来事に巻き込まれ、苦しみながらも踏ん張って生きていくその生き様がカッコよくて、私たちは池井戸潤の作品にハマっていくんだろうと思う。
これまで池井戸作品をあえて「ハズして」きたのは、「勧善懲悪・水戸黄門ストーリー」という予定調和的なところであるとか、登場人物がやたら多いとかいったところがその理由だったのだが、
予定調和だろうが、勧善懲悪だろうが、やっぱり面白いものは面白い。
と至極単純なところに着陸したワタシは、これから積極的に池井戸作品を楽しんでみようと思う。 -
たくさん出てくる登場人物たちが、それぞれの立場で「会社とは」「出世とは」「正義とは」で翻弄されている姿を描き分けていて、非常に面白い。得に大企業の社員の感情は、痛いほど共感できた。そして財閥系企業だと、さらにしがらみが多いのか。。。
ホープ財閥「御三家」の社名や業種を現実に忠実に書いている点も、この物語のリアリティを増す要素になっています。本当に面白い。始めて「星6個付けたい!」と思った作品です。
あと、巻頭の「登場人物チャート」には随分助けられました。作ってくれた人、ありがとう。 -
有名な本だから手に取ってみたものの900ページ近くある分厚さにドキドキ。笑
でも読み始めると面白すぎて、先が気になりすぎて一気読みしました。
私も銀行に勤めてるので、規定やコンプライアンスにガチガチに縛られてるのは痛いほど共感。
赤松社長の決意の固さや行動力がすごいのはもちろんのこと、井崎も沢田もサラリーマンとして大きな組織に縛られながらも、自分の軸を持ってやるべきことをやる姿がかっこいいと感じました。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
池井戸潤の作品
本棚登録 :
感想 :
