白バイガール (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 530
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408552767

作品紹介・あらすじ

神奈川県警の白バイ隊員になったばかりの本田木乃美は、違反ドライバーからの罵詈雑言に泣かされる日々。同僚の女性隊員・川崎潤ともぎくしゃくしている。そんな中、不可解なバイク暴走死亡事故が発生。木乃美たちが背景を調べ始めると、思いがけない事件との接点が-。隊員同志の友情、迫力満点の追走劇、加速度的に深まる謎、三拍子揃った警察青春小説の誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 白バイガール題名を見た時には女子の白バイの話何かほんわかするゆるいお話かと想像しましたが読んでびっくりアクションアクションハードなアクション満載の展開でした。犯人を追っかけるカーチェイスならぬバイクチェイスは迫力満点でした。「赤ベコ」と言うバイクを追っかけるシーンでは赤ベコは牛なのでちょっと遅いかなあと思ってしまいました。魚場とは何か交通違反を待ち伏せする場所とわかって面白い表現をするんだな思いました。アクション満載の傑作青春警察ミステリーハラハラドキドキを体験して下さい。

  • 白バイの本田木乃美が主人公の物語
    白バイで取り締まりの日々
    仲間の追跡で死んだ少女の捜査に絡み・・・
    サクッと読めて楽しめました

  • 今まで警察小説は何冊も読んできたが、交通機動隊に焦点を当てたものは初めて読んだ。
    とても面白かった。特に白バイの走行中の描写は疾走感を感じて一気に読んでしまう。
    続編もあるらしいので読んでみよう。

  • 前に消防女子を読んだけれど、今度は白バイガール。白バイ隊員になった女性、友情に仕事、事件解決を通しての活躍を描く。馴染みの地名が多いのもあり読みやすかった。白バイのお仕事拝見。爽快感溢れる一冊。

  • 新人で女性の白バイ警官を描いたシリーズ第1作目。
    重厚な警察小説とは程遠く、作品のタッチはかなり軽めの「お仕事小説」と言う感じ。
    箱根駅伝の先導を目標とし、神奈川県警に入った主人公・木乃美。紆余曲折を経て、やっと念願の交通機動隊に配属になったが、気の弱い木乃美はいろいろと壁にぶつかる。
    そんな中、先に配属されていた同期で同じ女性の白バイ警官・潤が追跡中の違反者を追いこんだ上に事故死させてしまう。何とか、彼女に寄り添おうとする木乃美だったが、思わぬところで、神奈川県内で起きていた連続強盗事件に行き着く…
    前半は木乃美の苦悩や、同じ分隊の仲間の様子が描かれ、和気あいあいな感じだが、後半は一気にスリリングな展開に。
    警察小説として読むと、つっこみどころ満載だけど、気軽に読めると言う点ではいいかもしれない。
    ま、展開は消防女子シリーズと同じかなぁ。普通に出てきちゃうし。

  • 広告でこのシリーズの最新刊が出ていたので、第一作のこの本を読んでみました。
    お仕事小説というより主人公成長型の青春小説だと思いました。まだまだ珍しい女性の白バイ隊員の話で華を飾っています。追跡シーンは結構読み応えあります。
    フィクションなので実際とは異なる事は多いと思いますが、その辺は笑いながら読み飛ばせばよいと思います。
    主人公 本田木乃美と正反対の性格の同い年で同僚の川崎潤の二人の今後が楽しみです。

  • #読了。
    晴れて白バイに乗れるようになった神奈川県警の本田木乃美。動体視力は素晴らしいが、肝心のテクニックはいまひとつ。そんな折、神奈川県下で起きている連続強盗事件の捜査に加わることに。
    お仕事&青春小説。自分が高校時代によく原付で走って、見事に白バイに捕まった道路も出てきて、懐かしかった(笑)そして「漁場」というやり口に見事に引っかかった経験も・・・消防ガールの名前は懐かしかった。

  • ベタっとした職場の人間関係とか、犬も歩けば手懸りに遭遇する予定調和的な展開とか、ほぼ全巻読破した十津川警部シリーズや浅見光彦シリーズを彷彿させてくれた。

    とりあえず、次巻も注文した。

  • 箱根駅伝の先導をしたいという夢を抱いて神奈川県警の白バイ隊員となった主人公の本田木乃美。チビで「ぽっちゃり」、丸顔という見た目と引っ込み思案な性格から、違反ドライバーからの罵詈雑言に泣かされる日々が続きます。
    しかし、とある事件をきっかけに少しずつ成長し、技量も上がっていくと同時にチームのかけがえのないメンバーに……という、王道のストーリー展開です。

    彼女が遭遇する事件そのものはリアリティに欠ける部分もあって少しファンタジックな感覚もありましたが、白バイ隊員の取り締まりの様子や違反車を追跡する場面などはうまく表現されていたように感じます。
    作品を通して主人公が成長した姿にも、ギクシャクしていた同僚との関係がチームとしてまとまることができた様子にも、エンタメ小説に相応しい爽やかな読後感を感じました。

    気づけばシリーズ4作目まで出版されていましたので、また機会を見つけて続編も手に取ってみようかなと思います。

  • 2018年初にトークショーでお話を聞かせていただいた
    佐藤青南さんが描く人間ドラマ小説。
     
    推理小説の体は取っていますが、
    どちらかというと白バイ隊員たちの
    仕事ぶりを描いた青春小説という印象。
     
    箱根駅伝のランナーを先導する
    白バイ隊員に憧れている主人公の本田木乃美。
     
    男性よりも優秀な白バイ乗りで
    木乃美と同期の女性・川崎潤。
     
    同僚思いで、いつも温和な白バイ隊班長の山羽。
     
    川崎の目の前で起きた不可解なバイク暴走事故。
     
    それが思いがけない事件へとつながって……
     
    キャラクターがそれぞれ個性的で会話が楽しい。
     
    気晴らし読書におすすめの一冊です。

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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