夫以外 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
3.12
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本棚登録 : 402
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408552897

作品紹介・あらすじ

夫が急死した40代女性。子もなく、未亡人となった彼女は、遺産相続人となった亡夫の甥に心ときめいてしまい…(「夢の中」)。共通の趣味をもった男友達がきっかけで離婚された女性が、子連れで実家へ戻ると、父の再婚話が待っていた(「セカンドパートナー」)など、大人の女たちの日常が舞台となるミステリー。驚きのラストが読ませる全6編。

感想・レビュー・書評

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  • この中に、あまり好感の持てる登場人物は居なかったが、ササッと読めてそこそこ面白かった。
    すぐにも内容を忘れてしまうだろうけれども。

  • さくっと読めちゃう短編集でしたー。
    もっと、ドロドロしてる話かと思ったけど薄かったー笑

    夢の中
    何かにハマったことない女性が亡き夫の甥にハマる。
    元凶
    怒ると無視無言を決める夫。息子の嫁と一致団結。
    寿命
    結婚せずに、シングルを貫いた女性。
    ベターハーフ
    腎臓移植。前妻の腎臓が夫の体にある…。
    セカンドパートナー
    父が亡くなってすぐに母が再婚。私は養子になろうかな…。
    紙上の真実
    夫婦別姓。そんなに姓を変えることは大事ですか。

  • 他の新津きよみさんの作品に比べて怖さやドロドロは控えめな印象だった。
    『寿命』予想外な結末で面白かった。

  • 読みやすくて、半日で読んでしまった。

    夫婦は家族だけど、他人。他人と家族になるって事が、奇跡のようなものかもしれない。

  • 全体的にあっさりしてる。今書店に平積みされてるブックカバーの印象とはちょっと違う。そういう感じと思って読み始めたから期待とは外れたけど、これはこれで良い。収録されてる中ではセカンドパートナーが一番余韻があって好きかな。

  • 真っ白な特別装丁のものを購入。
    これはもうタイトル買い。シンプルだけどインパクトがある装丁に惹かれて、初めて読んだ新津きよみさんの本。
    どんでん返しあり、叙述トリックめいたものあり、ぞっとするものあり、心が温まるものありで、バラエティに富んだ短編集だった。
    巧いなぁと思いながらするすると読み進んで、あっという間に読み終わった。

    純粋さゆえに突っ走ってしまう感情であったり、優しさの下にある打算であったり、夫の元妻に対する嫉妬と優越感であったり…女の怖さが満載であるところはやはり、女性作家特有のもののように感じた。女のことをよく知る女だからこそ書けるこの感じ。
    怖いけどこのタイプの小説、私はきっと好きなんだな。無意識に結構選んでるところを見るに。怖いと思いながら読むのがスカッとするのかも。笑

    どれか1つが突出して面白いというよりは、個人的にはどれも同じくらい面白く感じた。
    それって何気にすごい。そういう秀作だと思う。

  • 夫以外の男友達って ありorなし? あなたは?
    夫が急死した40代女性。子もなく、未亡人になった彼女は、遺産相続人となった亡夫の甥に心ときめいてしまい…(「夢の中」)。共通の趣味をもった男友達がきっかけで離婚された女性が、子連れで実家に戻ると、父の再婚話が待っていた(「セカンドパートナー」)など、大人の女たちの日常が舞台となるミステリー。驚きのラストが読ませる全6編。

  • ★購入済み★

  • 思わせぶりなタイトルに反して、ささっと読めるし期待外れ。

  • 様々な夫婦模様が描かれた短編集。
    タイトルから、妻が『夫以外』の男と
    あんなことやこんなことをしてしまう物語かと思いきや、さにあらず。
    『夢の中』の主人公が物語の最後に気づいた
    『夫以外・・・』に続く言葉がとてもよかったです。
    たとえ毎日顔を突き合わせていたって、相手の本当の姿なんて本気で知ろうとしなければ見えてこないのかもしれない。
    離婚したり、死別してからそのあとに見えてくる夫婦の本当の姿が胸に沁みました。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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