雪煙チェイス (実業之日本社文庫 ひ 1-3)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553238

感想・レビュー・書評

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  • 無実の学生が自らのアリバイを証明してくれる女性を探しにゲレンデへ、という設定をよく思いついたものだ。無実なのに警察に追われ、真相を告げることもできないというもどかしい状況の中、女性が見つかりそうで見つからないことや、着々と警察の手が迫っていることにとてもスリルを味わえた。爽快にスノボで駆ける描写が今の季節に合っていてより一層楽しめた。

  • 今回は殺人容疑をかけられた主人公が友人と共に、自分のアリバイを証明できる唯一の女性スノーボーダーを探しにスキー場に向かい悪戦苦闘する。
    そして、本庁より先に彼らを捕らえるよう上司に命じられ、彼らを追ってスキー場に来た所轄の刑事の奮闘を中心に描かれていました。
    スキー場ならではの人探しの難しさと、彼らに降りかかる予期せぬ出来事や、刑事達に課せられる無理難題にハラハライライラしながらも楽しく読めましたし、読後も爽やかで良かったです。

  • ストーリー展開がサクサクでわかりやすくてよい!
    いかにもウインタースポーツ好きな東野さんらしい作品で、バックカントリーしたくなる。

  • 殺人事件の容疑者になってしまった主人公。

    アリバイを証明するために、スキー場であった女性を探しに、別なスキー場へ。

    もう、女性がなかなか見つからず。見つかったと思いきや、え、違うの?って何回かなりました。(それがまた面白かったりします)

  • こんな最初からハラハラドキドキしたら一気読み間違いない。
    疾風ロンドに続く限りなく無謀な作戦すぎて好き。この本に限っては犯人は本当どうでもよくて登場人物が刑事の上司以外がいい人達すぎるところも好き。女将さん男前でとても好き。
    読み終わった充実感がすごい。

  • この真夏にゲレンデの内容で涼しげだった
    スキーしたくなったな〜

    小杉のような刑事が増えたら、日本から冤罪は減りそう
    食堂のおばちゃんも良い人

    無罪を証明できて良かった

    スキー場での結婚式だなんて素敵だなっ

  • 雪山(根津さんが事件に巻き込まれる)シリーズ3作目。
    アリバイを証明してくれる「女神」を捜す大学生脇坂と彼を追跡する小杉刑事。
    疾走感があってハラハラドキドキ、とても面白かった。
    結婚式イベントのシーンも華やかで幸せそうな二人の姿が目に浮かびます。
    映像で観たいなぁ…。

  • 設定が絶妙ですばらしい。まず、スキー場は「チェイスもの」には格好の舞台。見えているのに追いつけない(リフトから下に姿を見つける)とか、遠くにちらっと見かけるけれど出せる速度では追いつけないとか、ウェアの色で判断するしかなくしかも中身は別人かもしれないとか。脇坂&波川コンビ、小杉&白井コンビ、それぞれの「チェイス」に第三者のスキー場のメンバー(どちらに付くか立場は不定)が絡む。コンビにすることでコンビ内での会話によって説明ができるし、一人が(そのコンビにとって)正しい行動をしてももう一人もそうとは限らず失敗してしまう可能性がある(ただしもう一人がフォローアップ)。この構成で面白くならないはずがない。

  • 物語の初めでこんなにも引き込まれたのは初めて。
    その勢いが衰えることなく最後まで疾走感があり、とても読みやすいです。

    スキー場に行きたい。

    スノボしたい。

    ゴンドラに乗りたい。

  • 推理やミステリーというよりは、ストーリー性に重きを置かれている感。ハッピーエンドなのも然り。
    でもたまにはこういうのもいいと思う。暗くて重い話ばっかり書いてては東野さんも疲れるでしょう(笑)
    端々で雪山に対するライダーたちのワクワク感が伝わってきて、スノボに行きたくなる。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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