ランチ探偵 容疑者のレシピ (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553337

感想・レビュー・書評

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  • 麗子がセッティングしたランチ合コンで、同僚のゆいかが事件を解決していく、安楽椅子探偵もの。
    シリーズ第2作。

    呪われた部屋。
    10人の容疑者がいる密室。
    狙われた犬。
    移動したロッカーの荷物。
    シェアハウス内でのトラブル。

    毎回趣向を変えた日常の謎を取り上げていて、楽しかった。

    前回に比べると、ややトーンダウン。
    マンネリ化しつつあったところ、最後は変化球があって、面白かった。

  • 前作同様星3つ。1~3月期でTVドラマ化されたストーリーも含まれていましたね。TV版ではゆいかの過去に隠された謎があって、それを解き明かすという展開でしたが、あれは原作にはないTV版用のオリジナルであったことが、この本を読むとわかります。

    で、本作ですが、物語の構成は前作と同様、ランチ合コンで出会う相手から謎を聞き出し、それを解明するというもの。謎にまつわる諸々が現場の描写としてではなく、合コンに参加した男性からの口伝であるため、状況把握にそれなりに気を取られてしまい、ストーリーを楽しむ余裕をちょっぴり奪っているような気がします。

    また合コン参加者のセリフもどれが誰のものか、わかりづらいところがあり、「んっ?」と考えながら読み進めなければならないシチュエーションに出会うんですよね。

    この2つが難点かな、それを除けば読み物としては楽しめる
    作品ではあると思います。

  • 物語の構成は前作と同様、ランチ合コンで出会う相手から謎を聞き出し、それを解明するというもの。
    麗子が自覚してはいないようだけど、今や合コンより謎解き(及び食)を楽しんでいる様子が微笑ましく、二人の絆が強まっていることが嬉しかった。
    新しく来た鶴屋部長、なにかと本編に絡んできても良さそうなのになぁ。
    終盤でゆいかの病気が判明、本社復帰。
    続編が楽しみ。

  • 麗子とゆいかのコンビ、やはり良い。ランチ合コンの席で日常の謎が解かれるストーリー、今後も継続してほしいなぁ。
    それにしても、息子の結婚相手の仕事の邪魔をする姑に、彼氏の犬を殺そうとする女に、割と本気で胸糞な人間が多いのは若干後味が悪いが。

    日常系ミステリのことを「コージー・ミステリ」という呼び名があるのを、解説で初めて知った。

  • +++
    社宅の闖入者、密室の盗難……オフィス街の事件の犯人は?
    大仏ホームのOL・麗子は「トラブルが起こっている」の一言で、ランチの外食を渋る同僚・ゆいかを誘い出すことに成功。
    訪れた洋食店には、呪われた社宅に住んでいると悩む男性が……。(「その部屋ではなにも起こらない」)。
    閉ざされた美容室での盗難、命を狙われるペットなど、合コ社宅の闖入者、密室の盗難……オフィス街の事件の犯人は?
    大仏ホームのOL・麗子は「トラブルがン相手が持ち込む謎にOLコンビが挑む全5話。好評シリーズ第2弾。
    +++

    ドラマとリンクしている部分があることもあり、ストーリーがわかっているものもあるが、ゆいかと麗子のキャラクタ設定など、ドラマに流されずに楽しめる部分もあって、さらに興味深かった。ゆいかがその場にいないという新展開もあり、それが嬉しいラストにもつながっていくので、ほっとした。次もあってほしいシリーズである。

  • 安楽椅子探偵&美女ヒロイン。人気作が多い中、本作が一番好きかも。誰かのために謎を解くのではなく、自分の興味のため。そんな無邪気さがヒロインの魅力。
    あらすじ(背表紙より)
    大仏ホームのOL・麗子は「トラブルが起こっている」の一言で、ランチの外食を渋る同僚・ゆいかを誘い出すことに成功。訪れた洋食店には、呪われた社宅に住んでいると悩む男性が…(「その部屋ではなにも起こらない」)。閉ざされた美容室での盗難、命を狙われるペットなど、合コン相手が持ち込む謎にOLコンビが挑む全5話。好評シリーズ第2弾。

  • 麗子が結構好き。
    美味しいもの食べられて良いな〜!

  • 旅のお共として。シリーズ2作目、5篇の連作短編集。こういう軽いのが旅のお共としては最適だよな。でも読んだ端から忘れてるわ。ゆいかが異動になって、また戻ってくることに。今回も料理はおいしそうだった。部屋に蛇が出た話は怖すぎる。

  • 新しく来た鶴屋部長、なにかと本編に絡んできても良さそうなのになぁ。今後に期待。今回は前巻よりも緊張感のある謎解きで前より好みでした。

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著者プロフィール

三重県生まれ。2009年、島田荘司氏選考の第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作を受賞した『少女たちの羅針盤』でデビュー。14年「五度目の春のヒヨコ」が第67回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。20年『ランチ探偵』『ランチ探偵 容疑者のレシピ』が「ランチ合コン探偵 ~恋とグルメと謎解きと~」のタイトルでTVドラマ化。ほかに「社労士のヒナコ」シリーズ、『冷たい手』など著書多数。

「2022年 『ランチ探偵 彼女は謎に恋をする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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