金の殿 時をかける大名・徳川宗春 (実業之日本社文庫)

著者 : 土橋章宏

• 実業之日本社 (2017年2月3日発売)

作品紹介・あらすじ

江戸中期、美人画に現をぬかす毎日を送っていた尾張藩主・徳川宗春は側近の星野にもらった将軍吉宗公からの贈り物・南蛮の煙草を吸って気を失ってしまう。目覚めてみると、そこは現代の名古屋市で!?星野の子孫・すずに導かれ、江戸と現代を往復する宗春。様々な美女との出会いを糧に、倹約第一の天下に抗う破天荒な名政策を考案しはじめ…。

感想・レビュー・書評

[kirisutoinochiさんの感想 · 2019年4月16日]

土橋章宏の本だとのことで読んでみた。徳川宗春がタイムスリップして現代に訪れ、江戸期に戻って尾張名古屋の繁栄をもたらすという話。

面白かったが、かなり軽めの展開。感動話を織り込むことで尾張の繁栄があまり深く書かれていないのが残念。面白かったし、プロットをこうやって構築すればよいと学べたが、キャラ立ちが中途半端なので、登場人物に感情移入がそれほど深くはできない。逆に言えば登場人物に背景を持たせてキャラを立たせれば、感情移入がたやすいことを発見できた。

テレビドラマ向けを意識して作ったのかも知れない。これはこれで、軽めでよいのかも知れない。徳川宗春に興味が湧いた。

星四つ。

[saga-refさんの感想 · 2023年6月13日]

読み始めてすぐに、鯨統一郎の『タイムスリップシリーズ』との類似性が気になった。尾張徳川家・宗春が、舶来の刻み煙草を吸うたびに、21世紀にタイムスリップするわけだが、宗春の現代生活への馴染みっぷりも、違和感があったな～。ライトなSFと思えば楽しめる、そんな作品。『超高速! 参勤交代』など、エンタメ時代小説は面白かったので、少し残念だ。

[advicekiyomidosuさんの感想 · 2023年5月21日]

江戸時代、終わりの藩政を立て直そうとするタイミングで、なぜか現代の名古屋にタイムトリップ。
そこには尾張藩の側用人の星野織部の子孫、すずが。
織部の遺言として待ち構えていた。

現代の世相を経験し、江戸の尾張藩に生かそうとする宗春。
後世に残る名藩主となった。

[neneさんの感想 · 2022年1月6日]

テルマエロマエ 殿様編みたいな？？.
.
徳川宗春 尾張藩主 温知政要 .
って単語しか覚えてなかったので なるほどねー.と思う所も.

[潔さんの感想 · 2021年6月14日]

タイムスリップものは大好き

[蒲郡市立図書館（NPO法人ブックパートナー）さんの感想 · 2021年6月13日]

近頃、ドラマや新聞に名前があがって、どんな人、と思った人もいるのではないでしょうか。本作は宗春が現代と江戸とタイムスリップを繰り返し、尾張藩を繁栄させるという、さらりと楽しく学べる（？）本です。
（カウンター担当／のらぱんだ）

[maruru丸さんの感想 · 2021年1月12日]

尾張藩主徳川宗春。
どのような功績のお殿様か知りませんでした。
タイムスリップしての軽〜い感じのお話ですが、尾張に繁栄をもたらした名君なのですね。
興味が湧いたのでまた歴史関連の本を読んでみたいです。

[hito-kotoさんの感想 · 2020年11月28日]

土橋章宏　著「金の殿」、2017.2発行。尾張の大名、徳川宗春が、時をかける大名として300年後の時代にタイムスリップする物語。5回のタイムスリップ。そのタイムスリップの場は、ライブシヨウ、動物園、メイドの店、プロレスリング、高校の理科室。タイムスリップは面白いです。でも、尾張の殿様、ちょっと軽すぎたかな(^-^)

[ねえなさんの感想 · 2019年6月5日]

かる～いタイムスリップもの

[Kぶんこさんの感想 · 2018年11月4日]

あっという間に読み終わった。
さわやかな感じがした。

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。2011年「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞を受賞し、同名映画は第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第57回ブルーリボン賞作品賞を受賞。さらに同名の小説で作家デビューを果たす。他の著書に『幕末まらそん侍』『超高速!参勤交代 リターンズ』『引っ越し大名三千里』『スマイリング』『チャップリン暗殺指令』など。

「2022年 『決戦！賤ヶ岳』 で使われていた紹介文から引用しています。」