終電の神様 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 897
レビュー : 118
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553474

感想・レビュー・書評

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  • 書店の平台にあった1冊。
    本の帯に「第9回 エキナカ書店大賞受賞!」と書いてある。
    エキナカ書店大賞?
    そんなものがあったのか?
    全然知らなかった。
    それも第9回?

    エキナカ書店大賞って何だろう?と思ってググってみたら、2013年から年2回も開催されているとのこと。
    主にJR東日本駅構内にあるブックエキスプレスとHINT INDEX BOOKの書店員が面白い、お客様にも薦めたいと思った本の中から選ばれるものらしい。
    2013年からの受賞作品を見てみたが、ごめんなさい、1冊も知らなかった。

    この本を買ったのは新大阪のエキナカ書店。
    エキナカだけど、かなり大きい書店。
    こちらの書店員さんが、平台に並べなければ、私は手に取っていなかった一冊。
    新大阪の書店員さんもおススメの一冊だったのでしょうね。

    午後10時を過ぎた電車の車内。
    帰宅を急ぐ人々で満員。
    その電車が、本来止まるべき場所ではない所で停車。
    まもなく”お隣のK町駅におきまして、人身事故が起きました関係で、急停車いたしました”というアナウンスが流れる。

    ■化粧ポーチ
    会社帰り、妻に名は遺書の秘密の場所を経由して自宅に戻る会社員。

    ■ブレークポイント
    仕事をするために生きているのか?
    仕事優先の日々。
    ふと立ち止まることにして帰宅を急ぐ会社員。

    ■スポーツばか
    競輪選手との恋。
    その未来に自分で終止符を打とうとするOL。
    恋人と過ごす最後の夜のはずだった…

    ■閉じない鋏
    理容師一筋、職人気質の父。
    父の後を継がなかった息子。
    父に最後の時が近づき、父のもとへ急いで飛び乗った電車が急停車。

    ■高架下のタツ子
    恋人が乗る電車は人身事故のため停車中。
    タツ子から不思議な話を聞きながら恋人を待つのだが…

    上記4編が、人身事故で停車した社内に閉じ込められた人のお話。

    ■赤い絵の具
    この話は、ちょっと好みではなかった。

    ■ホームドア
    駅売店の販売員一筋25年、広田喜美子。
    彼女が駅売店で働くようになったきっかけは…

    『閉じない鋏』『ホームドア』が好きでした。
    書店に足を運ばなければ出会わなかった一冊でした。

  • 短編集なのかと思いました。
    でも短編集てはなく、何となく話が繋がっている。
    繋がっていても、繋がってなくても、どうでもいい感じの繋がり方。
    ストーリー的にもいまいち盛り上がりにかける感じでした。
    終電と神様のインパクトもなかった。

  • 何かまとまりの無い感じ。同じように人身事故で止まった電車に関わった人々のエピソードは出てくるが、それぞれの話に繋がりとかは無い。話の終わり方も解決の方向が見えたところではい終わりとなる。
    人身事故の原因の人って最後のホームドアの主人公?話に繋がりが無いのでよく分からない。
    終電の神様というタイトルも謎。女装した人の変な歌にちょこっと出てくるだけで話に何の関係も無い。

  • いまいち

    これまた、 第9回 エキナカ書店大賞 第1位 との触れ込みだったので読んでみましたが残念ながら、期待外れ!
    感動のヒューマンミステリーとなっていますが、感動?ミステリー?って感じでした。
    終電にまつわるトラブルで人生のターニングポイントと謳っていますが、全ての物語がそのテーマになっていません(笑)

    全部で7編が登録されている短編小説集です。

    「化粧ポーチ」
    読みにくかった..
    何の話なのか良く分からず、最後の方でようやく構成を理解しました。
    ミステリーっぽいといえばミステリーっぽい
    これはネタばれさせるべきでないので、コメントしません。
    面白い設定でした。

    「ブレークポイント」
    ブラックIT企業のプロジェクトリーダの物語。
    日程も間に合わず、落ち込むリーダが、なぜか、終電の時間まで運営しているボクシングジムでサンドバックをたたくことで気持ちが前向く話。

    「スポーツばか」
    競輪選手と付き合いを終わらせようとした女性の話。
    競輪選手の最後のコメントが優しい

    「 閉じない鋏」
    サラリーマンのお父さんが床屋さん。そのお父さんの危篤に駆けつけるときに電車が止まってしまう話。

    「高架下のタツ子」
    彼氏に会いに来たら、彼氏の乗った電車が停車中。その間に会話した女装家「タツ子」の身の上話。

    「赤い絵の具」
    ちょっと変わった女子高生。絵が好きで友達も少なく、苛められていると先生が勝手に誤解。
    屋外で絵を描いているときに赤色をのせるため、彼女のとった行動がさらに誤解を招く。

    「ホームドア」
    プラットフォームから転落した女性を助けた男性。
    その女性はその男性を捜すために、キオスクで25年もの間働き、33年ぶりに再開っていうストーリ
    33年もの間、その人を確実に覚えているか?って思います(笑)
    また、その人の当時の服装がスカートをはいていたという事で、33年ぶりの再会でもスカートをはいていたわけですが、そんなことある??
    とはいうものの、このベタなストーリ展開は好きです。

    ということで、終電の神様というより、「運転見合わせが導き出す人生模様」ってな感じでした。

  • それぞれの場所に向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合せる。この運転停止が彼らの人生のターニングポイントになるという人間ドラマ。
    面白い題材だなあと思い手に取ったが、ドラマ性が浅くて期待外れ。キレはあるけど苦味というコクがないビールのようだ。

  • 話題の本ということで手にし、片道4時間の電車内で読んでみた、7編の短編集。
    気軽に読め、ほろっとする内容で、、映画のノベライズ本のような印象。
    それぞれもう少し続きの話を読んでみたくなる。

  • 電車にまつわるオムニバス…というほど
    つながりが太いわけじゃ無いですが、そんな感じ。

    読み始めは、うーん?表紙が綺麗な感じ&列車系の
    話なので、期待したけど、そうでも無いかな…
    と、思った。

    読むうちに、ほうほう、面白いかも。
    と、だんだん面白くなる感じでした。

    なかなかすきかも。

  • 新聞広告で 泣ける小説みたいに宣伝してたので図書館に予約してました。

    じんわりくるのもあれば、はぁ???ってのもあって
    ん~ ちょっと…いや だいぶ期待はずれ。

    以前 「ディズニー サービスの神様が教えてくれたこと」を読んで痛く感動したので、
    終電の神様もいいお話かと思ったけど
    どこにも神様は降臨してませんでした。

    以下 個人的感想ですので 突っ込まないでね!


    「電車で読むと泣ける」どころか ピクリとも心が動かない話もあります。

    7話が収められていますが
    短編小説って 短いから感動も浅いですよね、描き込みが足りないから。

    ネタバレあります、未読の方はご注意ください。

    第一話 化粧ポーチ

    終電が事故で止まってしまった…と言うのは七話とも同じで
    一話は、そんな時 家族(だったと最後にわかる)が 救急車を呼んで
    病院に入院した、と連絡が来た。居ても立ってもいられない主人公。
    満員電車の中でうなじにかかる男の吐息、足元に伸びてくる手…

    息詰まる緊迫のシーンが続きます。

    が、どんでん返し~ 痴漢されてた主人公は 実は女装した男性。
    入院したのは奥さんで 病院に駆けつけた時、急いでたので
    メイクを落とすのを忘れていたのです。
    奥さんから メイク落としてきて と「化粧ポーチ」を渡された、というオチ。

    は?それだけ??

    第二話 ブレークポイント

    納期に追われて徹夜続きのIT技術者チーム。
    リーダーの主人公は 社長から1日全員休みを取るように言われ
    作業のブレークポイントを見つけて 退社するのだが…
    深夜のボクシングジムでサンドバッグを打つ人物がいる。
    立ち寄って見ていたら
    深夜にジムの外を掃除していた会長が(深夜に掃除 笑) 君もやってみないかと誘われる…

    もう、どうでもいい 笑

    第三話 スポーツばか

    内容は覚えてるけど 終電とどう関わってたか覚えてません・・・

    第四話 閉じない鋏

    とは、床屋をしていた父の死に目に駆けつけた主人公。
    電車の遅れがイライラポイント。
    父の手にそっと愛用の鋏をにぎらせたが二度と 鋏が閉じることはなかった…

    焦るきもちが伝わって ちょっとキュンとします。

    第五話 高架下のタツ子

    イラストレーターの主人公は 高架下にある 恋人の家を訪ねると留守だった。
    そこに、タツ子と名乗る女装家の男性がいて 彼が帰るまで間
    タツ子の寂しい身の上話を聞いていました…

    終電と全然関係ないっ!!

    第六話 赤い絵の具 

    7話の中で一番ドラマがある作品。

    学校の中でいつもひとりぼっちで静かに過ごしていた少女。
    もう その状態を受け入れていたのだが
    クラスの男子の一人が いつもからかうのだった。

    絵が好きで美大に進みたいと思っていたので
    ある日 森に写生に出かけた少女は 緑の中にある赤の鮮やかさに気づき
    赤い絵の具を使おうと思った。
    絵の具がないことに気づき 自分の手首を切って絵の具の代わりにするのだが…
    その事件は
    先生から自殺未遂と受け取られ いつもからかっていた男子は注意されたようだった。

    今度は男子生徒が学校に来なくなり…ある日ホームから線路に飛び込もうとしていた彼を
    必死で「そうじゃない あなたのせいじゃない」と 止める所が胸熱。

    これも終電と関係ない。

    第七話 ホームドア

    学生時代、ホームから線路に落ちてしまった少女は その衝撃で足をくじいて
    線路上で動けなくなってしまった、そこへ電車が・・・

    その時 誰かが ホームの下へ引きずり込んでくれて 無事を叫んだ。
    すんでのところで命拾いした少女は 無言で立ち去った命の恩人に
    いつかお礼を言いたかった。

    だから その駅でいつかまたその人に会えるのでは、との思いで
    その駅のKIOSKで働き始めます。

    毎朝新聞を買ってくれる男性が 律儀にも今日で退職する、
    明日から新聞は買えなくなる、というので 売り場から出たら、あらびっくり!
    その男性は スカートを履いていたのでした。

    それは昔 ホーム転落時に助けてくれた男性だったのです。
    やっと会えた、あの時も助けてくれた人はスカートを履いていた、(何故?)
    あなただったんですね、って。

    売り場からは下半身が見えないからずっと分からなかったんだって。

    思いが成就して めでたし、めでたし。
    そして 転落事故がなくなるよう、ホームドアが設置されることになった、と。
    それでタイトルがホームドア。なるほど。



    7作品中、女装する男性が3作品に出てきます。

    世間の割合からしたら、頻度が高すぎ。違和感あり。

    そして ぽろりと外れたイアホンから流れてくる音楽は、いつも
    マイケル・ジャクソン。 古っ!!! 違和感あり。

    1日に1本しか走ってない終電

    だからこそ、のドラマがあるのかと期待するじゃないですか。

    全然ないし。

    誇大広告に釣られてしまいました。あーあ。
    買わなくてよかった~

  • ファンタジなのかと思ってたら、ヒューマンミステリ。一日の終わりに訪れるささやかな事件の数々。なんだかホッとする。
    あらすじ(背表紙より)
    父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人―それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして…あたたかな涙と希望が湧いてくる、感動のヒューマン・ミステリー。

  • 続編が発売されるからなのか、本屋で平積みになっていて、気になって、手に取った1冊。
    終電にまつわる短編集なのかと思ったら、終電ではなく、急停車した電車に乗っていた人々の物語。
    なのに、何でタイトルは「終電の神様」なのだろう?
    都内の満員電車の中で、電車が急停車しても、何一つ文句を言わない空間が個人的にはとても不思議だった。
    たくさんの人が乗っているのに、全く会話のない車両は、海外の人や田舎の人から見たら、まさしく異様な光景だろう。
    しかし、そこに日本人の勤勉さを常日頃から感じていたので、最初の頃はそれなりに楽しく読んでいたけど…
    だんだん、タイトルの意味と内容が乖離していて、「ハートウォーミングな物語」とある割には落ちがそうでもない。
    全体的に悪い話ではないのだけど、結局何を伝えたかったのか、分からない部分も多く、タイトルに期待し過ぎた私が悪かった気がする。

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著者プロフィール

1954年東京生まれ。東大在学中に野田秀樹らと劇団夢の遊眠社を設立。電機メーカーの半導体技術者、シリコンバレーでの半導体ベンチャーを経て、99年『天使の漂流』で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞しデビュー。2005年『覇権の標的』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞受賞。『D列車でいこう』は07年「本の雑誌」上半期ベスト10に選ばれ、文庫でも版を重ねる。

「2014年 『横浜黄金町パフィー通り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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