終電の神様 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553474

感想・レビュー・書評

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  • うーん、この先がどうなったのかと思う話が多かったかな。
    ブレークポイント→疾走感あって良かった。こんな上司欲しい。
    閉じない鋏→少し感動した。おじいちゃん良かったね。
    赤い絵具→だんだんのめり込んでいく主人公が怖かった。

  • 電車の緊急停止によって人生のターニングポイントになる短編集。
    つながっているのかと思いきやそうでもなさそうで、同じ人物だったらいいなあと思っていたのでそこが少し残念。
    泣ける話あり、心が温かくなる話あり。
    お気に入りは【閉じない鋏】と【ホームドア】

  • 書店の平台にあった1冊。
    本の帯に「第9回 エキナカ書店大賞受賞!」と書いてある。
    エキナカ書店大賞?
    そんなものがあったのか?
    全然知らなかった。
    それも第9回?

    エキナカ書店大賞って何だろう?と思ってググってみたら、2013年から年2回も開催されているとのこと。
    主にJR東日本駅構内にあるブックエキスプレスとHINT INDEX BOOKの書店員が面白い、お客様にも薦めたいと思った本の中から選ばれるものらしい。
    2013年からの受賞作品を見てみたが、ごめんなさい、1冊も知らなかった。

    この本を買ったのは新大阪のエキナカ書店。
    エキナカだけど、かなり大きい書店。
    こちらの書店員さんが、平台に並べなければ、私は手に取っていなかった一冊。
    新大阪の書店員さんもおススメの一冊だったのでしょうね。

    午後10時を過ぎた電車の車内。
    帰宅を急ぐ人々で満員。
    その電車が、本来止まるべき場所ではない所で停車。
    まもなく”お隣のK町駅におきまして、人身事故が起きました関係で、急停車いたしました”というアナウンスが流れる。

    ■化粧ポーチ
    会社帰り、妻に名は遺書の秘密の場所を経由して自宅に戻る会社員。

    ■ブレークポイント
    仕事をするために生きているのか?
    仕事優先の日々。
    ふと立ち止まることにして帰宅を急ぐ会社員。

    ■スポーツばか
    競輪選手との恋。
    その未来に自分で終止符を打とうとするOL。
    恋人と過ごす最後の夜のはずだった…

    ■閉じない鋏
    理容師一筋、職人気質の父。
    父の後を継がなかった息子。
    父に最後の時が近づき、父のもとへ急いで飛び乗った電車が急停車。

    ■高架下のタツ子
    恋人が乗る電車は人身事故のため停車中。
    タツ子から不思議な話を聞きながら恋人を待つのだが…

    上記4編が、人身事故で停車した社内に閉じ込められた人のお話。

    ■赤い絵の具
    この話は、ちょっと好みではなかった。

    ■ホームドア
    駅売店の販売員一筋25年、広田喜美子。
    彼女が駅売店で働くようになったきっかけは…

    『閉じない鋏』『ホームドア』が好きでした。
    書店に足を運ばなければ出会わなかった一冊でした。

  • 著者の作品を初めて読みました。
    泣けて心洗いたい!と思って手に取りましましたが、残念ながらぐっとくるまでは至らず。ちょっと肩透かしでした。

  • 緊急停止された電車に関わる人(乗っていてたり、止める側だったり)の短編集。

    ブレークポイント…どんなに忙しく休めないときでも、ちょっと息抜きする事により、リフレッシュされ流れが良くなる事ある。わかってるけど、期限あるとなかなか一度立ち止まるのは、勇気いる(¯―¯٥)

    閉じない鋏…このタイミングで、人生を変えるきっかけになる人に会ったのは、偶然ではなく、必然なんだろうなぁ。

    ホームドア…33年間待ち続けた人、実はあってた人だったけど、最後に気づけて良かった。

    すべてのお話が、一つの緊急停止の電車に関係していて(後続の電車だったとしても)とか、登場人物が繋がって伏線回収できていたりしたら、もっと楽しかったのかな…

  • ふと選んだ本
    いろんな人生があって、
    何故かどれも重なる
    終電の女王は、好きな世界
    生きるのに
    想像力って必要
    誰かと付き合うって、
    想像力かあってこそと
    感じる
    付き合わなくても
    人として生きていく中では
    あった方がいい
    そう思う今日この頃

  • 短編集なのかと思いました。
    でも短編集てはなく、何となく話が繋がっている。
    繋がっていても、繋がってなくても、どうでもいい感じの繋がり方。
    ストーリー的にもいまいち盛り上がりにかける感じでした。
    終電と神様のインパクトもなかった。

  • 何かまとまりの無い感じ。同じように人身事故で止まった電車に関わった人々のエピソードは出てくるが、それぞれの話に繋がりとかは無い。話の終わり方も解決の方向が見えたところではい終わりとなる。
    人身事故の原因の人って最後のホームドアの主人公?話に繋がりが無いのでよく分からない。
    終電の神様というタイトルも謎。女装した人の変な歌にちょこっと出てくるだけで話に何の関係も無い。

  •  理容師のお父さんがガンで死んで最後にはさみ握れなくて美味しいお寿司食べれなくてみたいな話すごい泣けた。感動した。どうせこんな早く死ぬなら手術なんてさせなければよかったっていうやつ。つらいな。


     33年前に助けてくれた人探すためにキヨスクで仕事しててやっと見つけれたナカノさん、みたいな。名乗らずに消えられるのしんどいよな。ホームドアがーって関係で仕事なくなるらしいけど、白金台にも確かにホームドアあったなあ。飛び降りがなくなるな。すごいね。

  • 7つの短編集。
    なぜか女装家が3回登場し、それがいい味を出している。面白かったですよ。

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著者プロフィール

1954年東京都生まれ。東京大学在学中に野田秀樹らと劇団「夢の遊眠社」を設立。企業のエンジニアを経て、シリコンバレーのベンチャー設立に参加。99年「天使の漂流」で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。2005年『覇権の標的』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞を受賞し、デビュー。主な著書に『D列車でいこう』『インバウンド』『横浜黄金町パフィー通り』など。『終電の神様』で第9回エキナカ書店大賞受賞。

「2022年 『終電の神様 殺し屋の夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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