どぜう屋助七 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408553504

作品紹介・あらすじ

江戸は浅草・駒形にある"どぜう屋"の主人元七(三代目越後屋助七)は剣術と遊びにかまけて仕事はほったらかしの日々。しかし、黒船来航、大地震、ご一新へと、店も人も激動の世になると、江戸っ子の意地と持ち前の明るさで店を盛り立てようと奮起する-実在の老輔"駒形どぜう"を舞台にした、笑いと涙のグルメ時代小説。読めば必ず食べたくなる!

感想・レビュー・書評

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  • あのひと鍋にこんなにも多くのドラマが背負い込まれていたとは…
    ヘラヘラ食べっちまってすまない事をしたなぁ。先に読んでいれば、振り袖だって味わって呑んだのに…

    今も浅草で営業中の「駒形どぜう」
    三代目助七の生涯を通してみる幕末から明治。
    河治さんの描く江戸時代にはいつもしっかり体がある。現代から夢見る古き良き時代ファンタジーではなくて、現代へ続く人生の積み重ねが感じられる。当時の思考回路はそうだっただろうなと納得出来る。
    時代は人の感情が作り出すもので、歴史は時代の積み重ね。字面で学ぶ流れでは「未開だったんだな」で他人事だった出来事も、抗いがたい波に飲まれるやるせなさとして我がごとに出来る。

    だから今度はもっと、しっかり味わうのだ。
    鯨だって食べるのだ。

  • 時は幕末から明治、場所は浅草・駒形、泥鰌料理のどぜう屋の話。激動の時代の中に繰り広げられる人情とグルメの物語。お店は現在も営業中だそうで、是非行ってみたい。

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