ティーンズ・エッジ・ロックンロール (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社 (2017年10月5日発売)
3.63
  • (5)
  • (4)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 86
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784408553849

みんなの感想まとめ

高校生たちの夢と青春を描いた物語で、田舎の港町を舞台にした感動的なストーリーが展開されます。舞台は2010年の宮城県仙河海市で、実在の場所が登場し、地元の風景が想像しやすいのが魅力です。主人公の匠は、...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 熊谷達也『ティーンズ・エッジ・ロックンロール』実業之日本社文庫。

    文庫で唯一未読だった仙河海市サーガの1作。高校生のバンド青春小説と言ってしまえば、それまでなのだが、田舎の小さな港町を舞台にした夢を追う若者たちの清々しい姿を描いた感動的な物語であった。

    舞台は2010年の宮城県仙河海市。東日本大震災の前年の宮城県気仙沼市がモデルである。気仙沼市内に実在する駅や喫茶店、高校、中学校が名前を変えて登場する。

    舞台となる年代からして、東日本大震災の描写は必須であり、本作ではどのように描かれるのか興味があったが、作中では大震災当日は直接描かれず、その前後だけが描かれている。東日本大震災の津波と火災で壊滅的な被害を受けた気仙沼市。小さな港町にひしめく建物は殆どが流され、道路は寸断、何も無くなった町中に大きな船が打ち上げられ、辛うじて残った建物の上にも流された車がのっかっているという異常な光景。果たして元の町に戻るのか誰にも解らない中で始まった復興への長くて苦しい道程。しかし、若者たちはへこたれず、未来に向けて走り出す。

    高校1年まで中学の同級生と3人で続けてきたバンドを解散した主人公の匠は失意の中、半ば仕方無く高校の軽音楽部に入部する。入部した軽音楽部の女性部長の遥はちょっと変わった年上のクールビューティ。そんな遥に一目惚れした匠は、遥と共に故郷の小さな港町に初めてのライブハウスを立ち上げることを目指す。二人の恋の行方も気になるところ……

    本体価格648円(古本100円)
    ★★★★★

  • やはり私はこういう熱い青春小説が好きだ。仲間で壁を乗り越えていくことや、想い人のことを知るために行動することができるなんて羨ましい!というおばさん目線で読んでしまった。

    舞台は気仙沼で、実在する店なども登場する。私が仙台に行くときに時々立ち寄っているアンカーコーヒーも「錨珈琲」として登場してくれて嬉しい。震災の描写は少なめ。

  • バンド活動や音楽が話の中心になるのかな、と期待していたのですが、匠と遥の恋愛話がメインのお話でした。青春小説としてはありなのかもですが「音楽もの(バンドもの)」と期待したいち読者としては、物足りなさが先立ってしまうのは否めません。

    また、その恋愛話もうまくいきすぎていて、好きになっていくきっかけや流れが今ひとつピンとこなかったりしました。そのあたりに都合の良さを感じてしまいます。

    ただ、話としては読みやすく、また分かりやすかった点は良かったです。前作にあたると思われる「オヤジ・エイジ・ロックンロール」も機会があったら読んでみたいです。

  • 高校生文芸コンクールで当選した折に審査員たる筆者から賞品としていただいた書物。ただ正直を申せば、とんでもなく冗長でトテモ読みきれなかった。冗長を高校生の本質と見なせば、よく描けた作品と云えるかもしれない。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1958年仙台市生まれ。東京電機大学理工学部卒業。97年「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2000年に『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、04年に『邂逅の森』で第17回山本周五郎賞、第131回直木賞を受賞。宮城県気仙沼市がモデルの架空の町を舞台とする「仙河海サーガ」シリーズのほか、青春小説から歴史小説まで、幅広い作品に挑戦し続けている。近著に『我は景祐』『無刑人 芦東山』、エッセイ集『いつもの明日』などがある。

「2022年 『孤立宇宙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

熊谷達也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×