リアルフェイス (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社
3.89
  • (182)
  • (310)
  • (218)
  • (17)
  • (4)
本棚登録 : 3249
感想 : 220
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408554204

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 美容外科って、顔形を変える腕もそうやけど、心療内科とか精神科みたいな腕も必要なんやな。
    確かに、自分の顔とかにメス入れようとするぐらいやから、かなり精神的やられてる人多いかもしれん。
    ファッションのように簡単に変えれるレベルの手術やなさそうだし…

    こんな人がシリアルキラーに狙われる!
    death mask作るようなヤツに!
    元弟子の神楽誠一郎が、師匠の柊貴之を!
    しかし、何となく怪しい気はしたけど、最後にどんでん返し!
    どっちがどっちか分からんようになった^^;
    一気読み!面白かった(^-^)v



    美容外科って、そんなに凄い技術なんや…他人になれる…
    でも、技術だけでなく、精神的なもんも腕の一部なんやな。

  • 本当の顔、転じて本心まで導き出す、天才美容外科医。腕は確かで、報酬はがっつり。一癖ある整形希望の患者達の本心まで見抜き執刀する、名医ともいえる主人公。各章に手術を希望する患者のストーリーを交えながら、本筋の猟奇的殺人事件の犯人を推理させていく。手の込んだ構成です。
    知念さんが、美容整形について、こんな高度な技術を書いているのだから、実際の美容外科の世界もかなり進んでいるのかしら。かなりの技術がないと、成立しないトリック。

  • 癖こそ強いがゴッドハンドを持つ柊貴之が美容外科をテーマにしたミステリー作品。作者本人が医者であるからか描写が丁寧かつリアルなところがとても読んでいて面白い。かつ医療用語だけで固めずキャラクター描写がしっかりしていているため飽きること無く読み進める事が出来る。美しさに対する考え方など深い言葉もとても多かった印象。第4章の「2人のペルソナ」は神楽誠一郎をめぐるサスペンス感満載の展開や二転三転する黒幕の正体にはとても驚かされた。是非他の作品も読んでみたい。

    最後にこの小説をアニメ化したときの架空のキャスティングをしてみたので参考にしてください。

    柊貴之:関智一
    朝霧明日香:雨宮天
    一色早苗:東山奈央
    黒川勝典:諏訪部順一
    平崎真吾:櫻井孝宏
    諏訪野良太:鳥海浩輔
    二階堂彰三:中田譲治
    二階堂莉奈:高橋李依
    鷲尾竜之介:大塚明夫
    浜中竜也:花江夏樹
    太田一郎:茶風林
    草柳健太:三木眞一郎
    藤井舞子:渡辺明乃
    春日宗介:江口拓也
    酒井元院長:大塚芳忠

    • いちご大福さん
      細かく書いてあって、良いと思います。是非、知念実希人さんの他の本も読んでみて下さい!私は、知念実希人さんの本が大好きで、よく読んでいます♪
      細かく書いてあって、良いと思います。是非、知念実希人さんの他の本も読んでみて下さい!私は、知念実希人さんの本が大好きで、よく読んでいます♪
      2022/01/12
  • ★3.5

    顔を変えるのは罪ですか?
    渾身の医療サスペンス最新版!

    美を創り出す芸術家のように、依頼者の顔を変える天才美容外科医・柊貴之。
    金さえ積めばどんな要望にも応える彼のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。
    いまの妻の顔を前妻の顔に変えろ、ある男を別人にしてほしいなど。
    さらに、整形美女連続殺人事件の謎が……。


    読み始めから不穏な空気感を感じドキドキした
    軽妙な口調でとても読み易かったです。
    途中から記者が怪しいと感じつつも
    あの真実には驚かされました
    なぞが解けなかった

  • 2人の天才美容形成外科!裏と表?表と裏?のお話
    超天才医師が癖のある患者の依頼を美しく美しく超美しく解決!最後のどんでん返しは途中で気づくよねー麻酔科医の単純で素直なところがいい。映像化になったら小芝風花ちゃんあたり?

  • Audibleにて。
    医療サスペンスとミステリーの要素が絶妙に絡み合った一冊。

    主人公である天才美容外科医、柊貴之(ひいらぎたかゆき)が、依頼者の心や顔を変える過程を通じて、真の美しさや人間関係の深さについて考えさせられた。

    果たして顔を変えることが本当に幸せにつながるのかという根本的な問いが巧みに表現されている。

    主人公の過去や依頼者の背景が絡むことで、単なるエンターテインメントに留まらず、より深いメッセージが浮かび上がる。

    特に心に残るのは、依頼者たちの心の痛みや願いが鮮明に描かれているところ。

    さまざまな人間ドラマが没入感を生み出し、わたしたち読み手に強いメッセージを伝える。

    また、麻酔科医、朝霧明日香(あさぎりあすか)と柊のやり取りは、軽妙ながらも心温まるもので、緊迫した状況の中で時折微笑ましい瞬間を提供してくれる。
    明日香が柊の人間性を少しずつ理解していく様子や、仕事に対する葛藤が描かれることで、物語に親しみを感じた。

    後半は、柊の過去が明らかになり、柊のキャラクターに深みが増していく。

    彼の背景には痛ましい出来事が絡み、その影がストーリー全体にスリルを与える。

    クライマックスでのどんでん返しは見事で、最後まで目が離せない展開だった。

    私はAudibleで楽しみ、浅井晴美さんの力強い声によって感情の変化がよりはっきりと伝わってきた。

    まるでアニメを観ているかのような臨場感があり、物語の世界に引き込まれる感覚がとても魅力的だった。

    この作品は、単なる医療サスペンスにとどまらず、美しさの本質や人間関係の複雑さ、過去の影響について深く考えさせられた。


    困難を乗り越え、信頼関係が築かれた職場の雰囲気が素敵。

  • 美容形成外科をテーマとしたミステリーは多くはないが、しばしば目にする。
    日本人は成形することに抵抗が強い文化がある。近年ゆるくはなって来たと感じるが・・・。

    美容形成外科医の柊貴之は天才というだけあって技術は高い。そこに朝霧明日香が麻酔医師として採用される。看護師兼事務の早苗の3人が患者を救う。何が正義か、法の枠を超えた医療が人の幸せを阻害する場合もある。法も完全ではないからだ。

    柊の弟子でシリアルキラーとされている神楽誠一郎が動き出す。4年前の事件を彷彿とさせる事件が起こる。犯人は神楽なのか?柊はどう動くのか?そして明日香は?最終章に入り、ミステリーらしさが高まってくる。
    軽い感じで読めるので、この作品も医療娯楽ミステリーである。

  • 帯に「あたなは絶対に騙される」とか書いてあるので、騙される前提で読んでるとある程度仕掛けとか真相がわかってきちゃう。煽るのも大切だけど、それで読む楽しみが損なわれるのはどうかと思う。

  • リアルフェイス
    **著者**: 知念実希人

    知念実希人さんの『リアルフェイス』は、美容外科医の柊貴之を主人公にした医療サスペンスです。天才美容外科医として依頼者の顔を自由自在に変える彼のもとに、奇妙な依頼が舞い込みます。今の妻の顔を前妻の顔に変える、ある男を別人にしてほしいといった内容です。さらに、整形美女連続殺人事件が絡み、物語は複雑に展開していきます。

    形成外科と整形外科の違いも学べる本作は、美容整形というテーマを通じて、様々な人間ドラマと謎解きが交錯します。それぞれのキャラクターが独特の魅力を持ち、物語を彩ります。最後のどんでん返しには驚かされること間違いなしです。一瞬、理解が追いつかない部分もありますが、それもまたこのどんでん返しの醍醐味です。

  • 天才美容外科医、柊貴之の元で働く事になった麻酔科医の明日香が猟奇殺人事件に巻き込まれてゆくお話。
    読みやすく、話の展開が早いので面白かったのですが、犯人が誰か何となくわかってしまったので、もうちょっと裏切られたかったです。
    美容外科なので「顔」に纏わるトリックがあるだろうなぁと構えて読み進めていました。
    酷く傷を負った顔や整形しつくした顔を綺麗に元の顔に戻す整形って、可能なのでしょうか?
    そこら辺は現実的に考えず、天才外科医だからという認識ですかね。
    作者が医大卒という事で、医療の細かなやりとりでの推理もキーワードとなる医療系ミステリー、面白かったです。

全220件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

知念実希人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×