リアルフェイス (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 2905
感想 : 200
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408554204

感想・レビュー・書評

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  • 本当の顔、転じて本心まで導き出す、天才美容外科医。腕は確かで、報酬はがっつり。一癖ある整形希望の患者達の本心まで見抜き執刀する、名医ともいえる主人公。各章に手術を希望する患者のストーリーを交えながら、本筋の猟奇的殺人事件の犯人を推理させていく。手の込んだ構成です。
    知念さんが、美容整形について、こんな高度な技術を書いているのだから、実際の美容外科の世界もかなり進んでいるのかしら。かなりの技術がないと、成立しないトリック。

  • 美容外科って、顔形を変える腕もそうやけど、心療内科とか精神科みたいな腕も必要なんやな。
    確かに、自分の顔とかにメス入れようとするぐらいやから、かなり精神的やられてる人多いかもしれん。
    ファッションのように簡単に変えれるレベルの手術やなさそうだし…

    こんな人がシリアルキラーに狙われる!
    death mask作るようなヤツに!
    元弟子の神楽誠一郎が、師匠の柊貴之を!
    しかし、何となく怪しい気はしたけど、最後にどんでん返し!
    どっちがどっちか分からんようになった^^;
    一気読み!面白かった(^-^)v



    美容外科って、そんなに凄い技術なんや…他人になれる…
    でも、技術だけでなく、精神的なもんも腕の一部なんやな。

  • 癖こそ強いがゴッドハンドを持つ柊貴之が美容外科をテーマにしたミステリー作品。作者本人が医者であるからか描写が丁寧かつリアルなところがとても読んでいて面白い。かつ医療用語だけで固めずキャラクター描写がしっかりしていているため飽きること無く読み進める事が出来る。美しさに対する考え方など深い言葉もとても多かった印象。第4章の「2人のペルソナ」は神楽誠一郎をめぐるサスペンス感満載の展開や二転三転する黒幕の正体にはとても驚かされた。是非他の作品も読んでみたい。

    最後にこの小説をアニメ化したときの架空のキャスティングをしてみたので参考にしてください。

    柊貴之:関智一
    朝霧明日香:雨宮天
    一色早苗:東山奈央
    黒川勝典:諏訪部順一
    平崎真吾:櫻井孝宏
    諏訪野良太:鳥海浩輔
    二階堂彰三:中田譲治
    二階堂莉奈:高橋李依
    鷲尾竜之介:大塚明夫
    浜中竜也:花江夏樹
    太田一郎:茶風林
    草柳健太:三木眞一郎
    藤井舞子:渡辺明乃
    春日宗介:江口拓也
    酒井元院長:大塚芳忠

    • いちご大福さん
      細かく書いてあって、良いと思います。是非、知念実希人さんの他の本も読んでみて下さい!私は、知念実希人さんの本が大好きで、よく読んでいます♪
      細かく書いてあって、良いと思います。是非、知念実希人さんの他の本も読んでみて下さい!私は、知念実希人さんの本が大好きで、よく読んでいます♪
      2022/01/12
  • ★3.5

    顔を変えるのは罪ですか?
    渾身の医療サスペンス最新版!

    美を創り出す芸術家のように、依頼者の顔を変える天才美容外科医・柊貴之。
    金さえ積めばどんな要望にも応える彼のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。
    いまの妻の顔を前妻の顔に変えろ、ある男を別人にしてほしいなど。
    さらに、整形美女連続殺人事件の謎が……。


    読み始めから不穏な空気感を感じドキドキした
    軽妙な口調でとても読み易かったです。
    途中から記者が怪しいと感じつつも
    あの真実には驚かされました
    なぞが解けなかった

  • 帯に「あたなは絶対に騙される」とか書いてあるので、騙される前提で読んでるとある程度仕掛けとか真相がわかってきちゃう。煽るのも大切だけど、それで読む楽しみが損なわれるのはどうかと思う。

  • 天才美容外科医、柊貴之の元で働く事になった麻酔科医の明日香が猟奇殺人事件に巻き込まれてゆくお話。
    読みやすく、話の展開が早いので面白かったのですが、犯人が誰か何となくわかってしまったので、もうちょっと裏切られたかったです。
    美容外科なので「顔」に纏わるトリックがあるだろうなぁと構えて読み進めていました。
    酷く傷を負った顔や整形しつくした顔を綺麗に元の顔に戻す整形って、可能なのでしょうか?
    そこら辺は現実的に考えず、天才外科医だからという認識ですかね。
    作者が医大卒という事で、医療の細かなやりとりでの推理もキーワードとなる医療系ミステリー、面白かったです。

  • 依頼者の顔を変える天才美容外科•柊貴之。ブラックジャックのように金さえ積めばどんな要望にも答える彼の元には、奇妙な依頼が迷い込む。そしてそこに彼自身に関わる殺人事件も絡んで来て。
    スピーディーな展開と登場人物のキャラクターに一気に引き込まれて、あっという間に読み切ってしまいました。

  • なんとなく結末は予想できたけど…。記者があやしいのはわかったんだけど、どうからんでいるのか気になり、一気読み。
    最後ちょっとこんがらがってしまったけど(笑)
    読みやすく、話の展開はとても面白かった。

  • 途中で頭が混乱しそうになったが、最後にしっかり整理されていて理解できた。
    知念実希人らしい話で序盤から話に入り込めてどんどん読める。読みやすい。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    この話では、簡単に顔を別人に変えてしまうため中身が誰なのかが分からなく本人たちの証言や様子、推理でしか考えられないのが謎に包まれていて面白かった。しかし、明らかに怪しい人に近づいたりするのは少し違和感を感じた。犯人の予想はある程度ついたが、犯人が分かってからの流れがまさにドキドキの展開という感じで良かった。
    また、失礼で欲深い「柊先生」が時々発する言葉が深く、少し感動する考えもあった。
    整形する人にはさまざまな自分では考えもしない事情があるというのを知って整形というものの見方が少し変わった。愛する人のためという思考が統一されていた。
    諏訪野先生が活躍するのもすごく良い!

  • ただそこにあるいのちを救い、内面を最大限に輝かせるためにメスを握る美容形成外科医。その状況が社会的に、倫理的に犯罪であるか否かは彼にとって関心がない。重いテーマを含みつつも、どんどん読み進める面白い話し。登場人物が魅力的。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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