風を繡う 針と剣 縫箔屋事件帖 (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社
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本棚登録 : 46
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408554914

感想・レビュー・書評

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  • 縫箔(刺繍)屋<丸仙>の娘でありながら、針仕事は全く出来ず、代わりに市中の道場で男の弟子を負かしてしまうほどの剣の腕の持ち主であるおちえ。
    大身旗本の家に生まれ見事な剣の腕を持ちながら、武士の道を捨て<丸仙>に弟子入りを懇願する吉澤一居。
    折しも四年前に起きた連続殺人事件が再び起こり、そのことがおちえにも重要な転機として降りかかる…。


    あさのさんの時代物は弥勒シリーズを始めいくつか読んでいるが、これはスルスルと読めてしまう。

    弥勒シリーズと比べると年齢層が低いので青春物と言えるかも知れない。
    また縫箔という職人技にスポットを当てたお仕事物の側面もあるかも知れない。
    更にはおちえの一居に対する恋心、道場の兄弟子に寄せられる恋心を描く恋愛の要素もある。
    そしてシリーズのタイトルでもある、殺人事件の真相を追う事件物の要素もある。

    だがあさのさん特有の、心理描写にページを割きすぎて物語としては展開がもどかしく、その割にはアッサリと事件が解決してなんとも印象に残らない作品であった。
    シリーズのタイトルが付いているし、多分シリーズとして続編を描いていくつもりでのアッサリ感なのかも知れないが、掴みとしては弱い気がする。
    あれこれと要素を取り込んだもののどっちつかずでとっ散らかったままという感じだ。

    この事件を機に、剣の道と縫箔屋の娘としてとの生き方の間にゆれるおちえと、武士の道を捨てて縫箔職人として厳しい修業に飛び込んだ一居のそれぞれの成長を描いていくのだろうが、続編が出たとしても読むかどうか、微妙なところだ。

    • やまさん
      各位

      昨年ブクロクに登録した本の中からベスト7を選びました。
      なお、平成31(2019)年3月27日に読み終わった本からブクロクで管...
      各位

      昨年ブクロクに登録した本の中からベスト7を選びました。
      なお、平成31(2019)年3月27日に読み終わった本からブクロクで管理するようにしています。
      ① なんとなく・青空 / 工藤直子 / 詩 / 本 /読了日: 2019-12-11
      ② 螢草 / 葉室麟 / 本 / 読了日: 2019-12-16
      ③ あなたのためなら 藍千堂菓子噺 / 田牧大和 / 本 /読了日: 2019-04-10
      ④ 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺 / 田牧大和 / 本 / 読了日: 2019-05-04
      ⑤ あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 / 田郁 / 本 /読了日: 2019-09-14
      ⑥ てらこや青義堂 師匠、走る / 今村翔吾 / 本 / 読了日: 2019-08-27
      ⑦ ひかる風: 日本橋牡丹堂 菓子ばなし(四)  / 中島久枝 / 本 / 読了日: 2019-07-23
      ※もしよろしければ、皆様の昨年感想を書かれたものの中からベストの順位を教えて頂けたら嬉しいです。

      やま
      2020/02/07
  • 道場に通う勝気な町娘と剣の道を捨てて職人を志す青年のお話。
    事件帖とはいうものの、探偵のようなことをするわけではなく、あっさり解決した感じがしました。

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著者プロフィール

あさの あつこ
1954年生まれの小説家、児童文学作家。岡山県英田郡美作町(現:美作市)湯郷出身。幼少の頃から本に親しみ、中学の頃から創作日記をつけはじめ、中学2、3年生の頃から作家を志す。青山学院大学文学部入学後、児童文学サークルに入り活動。卒業後小学校の臨時教諭を2年間務め、結婚。日本同人協会「季節風」同人となり、そこに連載した『ほたる館物語』で作家デビュー。
代表作に、1996年から執筆を続ける『バッテリー』。97年野間児童文芸賞受賞、99年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、2005年『バッテリー』全6巻で小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。シリーズ1000万部超の大ベストセラーとなり、映画化・アニメ化された。

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