誘拐遊戯 (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1594
感想 : 106
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408555423

作品紹介・あらすじ

謎の犯罪者・ゲームマスターからの挑戦状。元刑事の上原がゲームをクリアしなければ、女子高生を殺す…。怒濤の誘拐サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • スピーディに展開する物語がお見事。奇想天外な誘拐ゲーム、エンターテイメントミステリーの傑作 #誘拐遊戯

    身代金目的の誘拐が発生した。犯人は警察を手玉に取り、誘拐事件はまさにゲームといった展開に。主人公は犯人を逮捕すべく文字通り奔走するが、果たして捕まえられるのか、そして誰がゲームマスターなのか…

    比較的ありがちな犯罪ゲームの物語ですが、作者はこんなの書かせたらホントにお上手。面白いっ
    ストーリーが次々と展開するにも関わらず、丁寧に組み立てられているので読み応えも抜群。ジェットコースターサスペンスミステリーといった感じですね。

    登場人物の描写も流石です、主人公、家族、犯人、刑事たちの心情や意思が強烈に伝わってきます。特に主人公の熱さ、切なさはかなり胸をうたれました。

    そして本作の読みどころは、やっぱり犯人との追いかけっこですね。なかなかしっぽがつかめない、いつも先手先手を行く犯人が憎々しい!中終盤なんか、思わず手に汗を握りながら主人公を応援してしまいました。

    本作、ほぼ文句なしなのですが、少しメッセージ性が希薄かなーというところが残念なところ。もちろんちゃんとあるんですよ、伝わってはくるんですが、もっと厚みや重みが欲しかった。

    ただ娯楽小説としては抜群に面白いので、ぜひ読んで欲しいっ そして映像化されたのも見てみたいですね!サスペンス、ミステリー好きには超おすすめの作品です!

  • 知念実希人『誘拐遊戯』実業之日本社文庫。

    『レゾンデートル』系のミステリーサスペンス。犯人の『ゲームマスター』が予想外に残虐。どんでん返しに継ぐどんでん返し。ラノベのような天久鷹央シリーズよりも好み。

    4年前に女子中学生誘拐殺人を犯した『ゲームマスター』が再び女子高校生を誘拐し、交渉役に元刑事の上原真悟を指名する。まるで警察組織を嘲笑うかのように次々と『ゲームマスター』が仕掛けるゲーム……

    『あなたのための誘拐』を改題・改稿、文庫化。改題したことで結末の予測が付きにくくなったのは成功だろう。

    本体価格720円
    ★★★★★

  • 誘拐をテーマとして巻き起こるスリリングなサスペンス小説。犯人『ゲームマスター』に翻弄される上原を中心として起こる事件はハラハラが止まらなかった。そんな犯人の動機が「父に刑事としての姿を見せて欲しかったから」という身勝手で闇の深い物であると言うのがこの小説の醍醐味でありうまみであると感じた。愛のためにここまで出来る人間の神経がおかしいと思うのだけれども...。

    最後にこの小説をもしアニメ化したときの声優陣を記しておくので、読むときの参考にして欲しいです。
    上原真悟:小山力也
    加山楓:大橋彩香
    佐和好継:日野聡
    近衛:千葉繁
    重野竜三:高田祐司
    阿久津:木村昴
    水田優衣:水瀬いのり
    堂本駿平:石川界人

  • 都内で、女子高生誘拐事件が起きる。
    『ゲームマスター』を名乗る犯人は、交渉役に元刑事の上原 真悟を指名する。

    ハラハラドキドキが連続するサスペンス・ミステリーでしょうか。

    ・ゲームスタート
    ・ゲームオーバー
    の2篇。

    ゲームマスターと言う名前は、4年前、同様の女子中学生を誘拐殺害した犯人の名乗った名前であり、3年前、自殺した形で終わったはずであった。

    あのゲームマスターが生きているはずが無い。今回は模倣犯なのか?
    しかし、ゲームマスターは、当時の犯人と上原しか知らないことを知っていた。やはり、今回の犯人は本物で、3年前の自殺は冤罪だったのか?

    人質を助けるため、懸命に都内を走り回る上原。しかし、最後に出された問題に答えられず、女子高生は悲惨な姿で発見される。
    いったい、ゲームマスターとは、誰なのか?
    なぜ、こんな事件を起こしたのか?

    二転三転するストーリー展開に、最後まで目が離せません。

    最後の最後に、真犯人が明らかになりますが、これは、絶対分かりませんね。
    もちろん、途中に散りばめられた謎や伏線が、最後に回収されます。
    そういう意味が隠されていたんですね。
    重層的なストーリー展開は、さすが知念さんです。

    原題の『あなたのための誘拐』は、だいぶヒントになりますので、改題は正解と思います。

  • 4年の月日を経て、死んだはずのゲームマスターが再び慎吾の前に現れる。
    その正体は。今度こそゲームマスターを捕まえることができるのか。

    「ゲームマスター」という人物の得体の知れなさに、最終的には誰も彼もが怪しく見えてきます。
    伏線が多すぎて、最後まで全てを覚えきれませんでした。

    ゲームマスターの正体は全く想像していない人物で、その展開に限って言えば面白いのですが、少し捻りすぎていてゲームマスターの犯行動機が雑になってしまったように思います。

    あと楓は地図の五芒星だけで正体が分かったようでしたが、なぜ分かったのでしょう?

    あまり考えすぎなければ王道サスペンスミステリとして楽しめる作品かな、と思います。

  • 最後の最後まで楽しめるミステリー&サスペンス。事件が一応の解決を見せても、未だ何かあると思わせられて、エピローグに入ったと思われた最後の数十ページになっても、ほっとできないまま、ノンストップでラストまで読ませられる。そして、最後の最後にまさかの展開が。。。ゾクゾクと恐怖すら覚える結末。

  • ゲームマスターからの挑戦状
    愛する人を守れるか!?

    東京。白金に暮らす女子高生が誘拐された。
    身代金は5000万円。

    犯人を名乗るのは、
    4年前の女子中学生誘拐事件の犯人「ゲームマスター」。

    交渉役には元警視庁刑事・上原真悟を指名。
    ゲームマスターのミッションを果たすべく、上原は池袋、豊洲、押上など、東京中を駆け回るが。。。

    衝撃の結末が待つ犯罪サスペンス!

    **************************************

    目次が、
    ・プロローグ
    ・第一章 ゲームスタート
    ・第二章 ゲームオーバー
    ・エピローグ

    この4つしかない。
    メインは2つ。

    第一章を読み終わった時、事件はある意味で終わってしまったのに、まだ半分のページが残ってる。

    それぐらい、ゲームスタートの内容が濃かった。
    ビックリした。
    これからどう進んでいくの?って思った。

    ほんなら、新たな展開が。
    最後は、ゲームオーバーになったかもしれんけど、私の中では、最後が衝撃と言うか、そういう展開ありえる?
    って思える感じの衝撃やった。

    ゲームスタート、めちゃくちゃ面白かった。
    ゲームオーバー、最初から最後まで犯人が勝ってた。

  • 誘拐物。例によってゲーム小説の要素かなり強い。
    エンタメ系のサスペンスはやはり定評あり。ジェットコースターのような展開の連続になるが、小難しい要素は少なく、わりと頭空っぽで楽しめる。
    伏線が露骨に張ってあったりするが、どんでん返しもいつもながら派手。
    プロットは正直荒唐無稽だし、ロジックとかはあんまりないような気がするが、東野圭吾さんのような安定感を感じる。サスペンスとしては分かりやすくて良い。

  • 面白かった!
    ミステリーエンターテイメント
    驚愕のラストにはまさかの結末でびっくり!

    ストーリとしては、
    女子中学生誘拐事件で身代金を運ぶ役を担った刑事の上原は、「ゲームマスター」と名乗る犯人の要求に従い奔走、しかし、その要求を果たせず、結果、女子中学生は殺され、上原は辞職。
    妻、娘とも別れた上原は、一人、ゲームマスターを追いますが、結局犯人は自殺し、事件は終わってしまいます。

    そして、4年後、東京で女子高生が誘拐され、身代金は5000万円。犯人は「ゲームマスター」と名乗り、交渉役に上原を指名。
    4年前の犯人は冤罪だったのか?
    再び、ゲームマスターと対峙する上原。ゲームマスターから出される様々な課題・謎解きをこなし、東京中を駆け回ります。
    この辺、ダイハード3を彷彿とさせます。
    しかし、今回も女子高生は殺されてしまいます。

    ゲームマスターはだれなのか?
    4年前と同一の犯人なのか?
    再び、ゲームマスターを追う上原
    徐々に明らかになる犯人像
    そして驚愕のクライマックスという展開です。

    テンポよく、あっという間に読み切れます。
    漫画のような展開で、エンターテイメント性がとても高い物語です。

    唯一残念なのが犯人の動機..
    ここまで綿密な計画を立てて実行する犯人の動機としては、ちょっと弱いのでは..

    とはいえ、とても楽しめる物語でした。

    お勧め

  • 4年前の誘拐事件をなぞるかのような誘拐事件が発生。
    またも、身代金の運びを支持された主人公。
    犯人は、4年前と同じ人物か、それとも模倣犯なのか?
    興味津々に読み進めたが、明らかになった犯人は・・・
    殺人を犯してまで、〇〇のためにここまでするかと、犯人の動機に、読後疑問が残ってしまった。

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著者プロフィール

1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『ブラッドライン』、『優しい死神の飼い方』、『天久鷹央の推理カルテ』などがある。

「2022年 『祈りのカルテ 再会のセラピー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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