- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408556260
作品紹介・あらすじ
猫は、そこにいるだけで「物語」を生む。
なぜ作家は猫を描くのか。
天邪鬼でわがまま、時に甘えん坊。飄々としたこのいきものに心惹かれ、
物語を仕立てようとする作家は多い。
人間より上位の動物として地球に君臨する猫を表現したSF「ネコ」(星新一)や、
飼い猫から見た作家の生態を描く「黒猫ジュリエットの話」(森茉莉)など、
9人の作家による個性あふれる猫小説集。
【収録作品】
森茉莉 『黒猫ジュリエットの話』
吉行理恵 『雲とトンガ』
室生犀星 『猫のうた』『愛猫』
佐藤春夫 『猫と婆さん』
小松左京 『猫の首』
梅崎春生 『大王猫の病気』
宮沢賢治 『どんぐりと山猫』
金井美恵子 『暗殺者』
星新一 『ネコ』
感想・レビュー・書評
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色々な作家の猫に纏わるお話。
表現は様々だが、一様に猫への愛情が感じられる。
小松左京さんの少し不気味な話が一番気に入った。
作家さんって猫が似合うの何でだろう?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本当にこの作家、猫好きなの?という話がいくつか。
猫でなく人間の話ばかりだったり、いきなり猫が殺されたり…。
なぜこの話を選んだのかと疑問に思う一冊。
猫の事務所のような雰囲気を期待して読んだのが悪かったのかな。
面白かった話の方が少なく残念。 -
想像していた内容と違い、暗めな内容のものが多い。猫好きよりは文学好き向けかな…
星新一の『ネコ』が好み。
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わがままで、高貴で、どこかいじらしい。抗いがたい猫の魅力に取りつかれた個性派作家たちによる珠玉の猫小説集!(e-honより)
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古今の文学者もやっぱり猫が好き、という作品集。
という感じかな。
猫は出てくるものの、けっこうお文学な感じが予想外。
猫猫らぶりぃ、なお話を期待しちゃってたわw
星新一が、猫のでてくるショートショートを書いてたのがなんだかフフフで嬉しい。「エス氏」登場のおなじみの作風の中に猫なんだもの。
宮沢賢治はちょっと童話っぽい雰囲気が「らしくて」いい。
アンソロジーの作品





