総理の夫 First Gentleman 新版 (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社 (2020年10月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784408556284

作品紹介・あらすじ

2021年秋映画化決定!
出演 田中圭 中谷美紀

20××年、相馬凛子(そうま・りんこ)は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。鳥類学者の夫・日和(ひより)は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。
税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ……。凛子の理想は実現するのか!? 痛快&感動の政界エンターテインメント!

「なぜ日本の総理は当たり前のように男性なのか?それをフィクションで覆してみたかった。凜子は私の理想そのもので、彼女を支える夫・日和は何があっても妻を信じ、陰ながら守り抜く。
本作は政界を舞台にした、信じ合い支え合う夫婦愛の物語である。

日和役の田中圭さんはお茶目でまっすぐな役柄にぴったり。凛子役の中谷美紀さんは書きながらイメージしていたのでとても嬉しい。このカップルが日本を変える、封切りの日が待ち遠しい。」

――原田マハ(映画化決定にあたって)

※本書は、2016年刊行の『総理の夫 First Gentleman』(実業之日本社文庫)と同じ内容です。新版刊行にあたり装幀を新たにし、国谷裕子氏による解説を収録しました。

みんなの感想まとめ

政治の舞台での夫婦愛を描いた物語が展開される本作は、女性総理大臣の夫である日和の視点から、信じ合い支え合う関係が描かれています。日和は最初は優柔不断で、政治に無関心な姿勢が目立ちますが、次第に凛子の奮...

感想・レビュー・書評

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  • 原田マハ先生の作品は読めば読むほど元気になれる気がする。
    色んなことは起きるけど、誰も「悪」にならないというのも落ち着いた気持ちで読める。

    なんだか凹凸のような夫婦の話だった。
    ただ奥さんの職業が総理というだけで、あまりにも夫が無害でいいなと思った。
    どんなに忙しくても、さすがに少しは引っ張って欲しいとイラつくこともあるかもしれないが、日和さんのこの姿勢に好感を持った。

    今のご時世と内容が若干被っている気がしたが、男と女しか居ないんだから、総理が女性になるのは遅かれ早かれだったんだと思った。
    あまりにも固定概念が強すぎて生きていたことに自分自身驚いた。

  • 日本初の女性総理大臣の夫である日和の視点で書かれた日記という体裁の本。最初の方は政治にも社会にも関心を持たない優柔不断のような日和にイライラさせられた。総理の妻の凛子に隠すかのように、ワナに引っ掛かったことも呆れてしまう。
    直接当たった相手が良い人であったことで好転し始めて、やっと面白くなってきた。凛子にも全てを打ち明けられたし、ワナを乗り切ったことで総理の再選も果たせたと思う。
    理想を掲げ、政治に邁進する凛子だったが、予想外の妊娠で公約に反する決断。そこからの怒涛の展開。最後は落ち着くところに落ち着いた感じ。
    2013年に書かれた作品だが、政治の状況は変わらず、逆に悪化しているように思う。このような政治家が(男女を問わず)出てくることを強く思ってしまった。

  • 「将来の夢は総理大臣」って言っていた同級生がいたけれど、全員男の子だった。今後なりたい職業に総理大臣って宣言する女の子、増えるのかなぁ…なんて思いながら読みました。
    原田マハさんが、10年くらい前に書いた理想と予言が詰まった作品。日本で初めて女性が総理大臣になったときの、夫の目線が描かれています。
    現在、就任して間もない高市総理大臣の仕事をこなす一挙手一投足がニュースの話題に上がっている。マスコミ対策、護衛、派閥の裏側、実際もこんな感じなんだろうか、と勘ぐってしまう(;^ω^)。

    『「国民に信を問う、って、私を信用してくれますか?って国民に本気で問いかけること。それって人に言われてやることじゃないでしょ?…信を問う、って言葉を、私、生まれて初めて使おうと思うんだ」』


    2025.10

  • 奥さんが、総理大臣になった旦那の日記形式で話は進む。
    女性初の総理大臣!
    これが、作者原田さんの理想の総理像みたい。
    確かに国民に痛みを与えてしまう政策やけど、沈んでしまう国を心底思い、きっちりと伝えれば、通じるかもしれんな。
    (スピーチライターには、あの御仁が!)
    そんな総理大臣、今までおらんし。

    現実は…
    人の話聞くとか言って、聞くだけやったり…
    異次元の!って言っても、ホンマに何するか分からんという意味での異次元って気もしてきたし…

    心地よい言葉だけでは、そろそろアカンのとちゃうか?
    別に男性でも、女性でもええので、国を心底思い、それをきっちりとみんなに伝える!それを実践!
    まぁ、普通と言えば普通な気もするけど、魑魅魍魎が蔓延る永田町には、おらんのか…
    頑張れ〜総理!
    頑張れ〜夫!

  • なんとなく手にとって、偶然この本を読み進めていた。そうしたら、高市さんが女性初の総理大臣に!めちゃくちゃタイミングが合ってしまった!そこから急に読む速度が速くなった(^^;)

    映画化されているがそれとは別に、読んでいる時に色々な方の顔が浮かんでくる。これは小泉元総理っぽい行動だなあとか、安倍元総理もこんな感じだったのかなあとか、麻生元総理ってこんな感じ?とか、まるで小池都知事のようだ!とか、何故かここでキムタクが言うセリフ女性版やなあ、とか。思い浮かんだこれらの方々は、みんなの共感を得られる、リーダー資質がある方々ってことなのかしら。

    リーダーって難しいよね。ちっちゃなグループの班長さんでさえ、何人かをまとめるのに困っちゃうこと沢山あるのに(私だけ?笑)
    マハさんも言っていたが、この本の女性総理凛子さんは、色々な現代の問題を解決してくれそうな理想像だわ。

    ...あれ?タイトルの総理の夫は?
    ...うん、優しい方でした。

    そしてやっぱり面白かった!マハさんの本は、どの本も読んでいて心があったかくなる。
    だけどね...終わり方が自分的にあっさりモヤッとした感じがしたので、評価星は⭐︎5つけたい気持ちを含んだ⭐︎4つで!

  • 最近本屋さんで目立つ所に置かれてました!
    政治の事よく分からなくても大丈夫な位、面白いです。今まさに!の本ではないかと,,,
    【理想の総理像】、【予言の書】とあとがきに書かれてました。原田マハさん凄すぎます。

    日和さんのお母様が素敵です‪ෆ‪.*・゚

    原田マハさんの【本日はお日柄もよく】を先に読むと面白さが倍増します´`*

  • 痛快!
    近未来の日本、時代の要請により誕生する女性総理とその夫の奮闘記。

    コロナ禍でリーダーシップを発揮しているのは女性のリーダーだと、最近読んだ「新型コロナの科学」にあった。

    ウイルスが猛威を振るうのは、反リベラル、ポピュリズムの指導者の国。例えばアメリカのトランプ、ブラジルのボルソナーロ、ロシアのプーチン、イギリスのジョンソン。彼らは、「力強い」男性であり、コロナ対策で明らかに失敗した。

    反対に、女性のリーダー達、ニュージーランドのアーダーン首相、ドイツのメルケル首相、台湾の蔡英文総統、フィンランドのマリン首相、アイスランドのヤコブストッティル首相は成功した。韓国のコロナ対応も、その基本を作ったのはMERS流行時(2015年)の朴槿恵大統領であったとのこと。
    そして、小池都知事。

    そろそろ、男性のリーダーは時代に合わなくなってきていることの証左なのでは、僕は思っている。

    現実にも、女性総理が誕生してほしい。ぜひ。

  • 相馬凛子、第111代総理大臣。
    女性。42歳。

    史上初の女性総理が誕生した。
    ということは!?

    ファーストレディならぬ、史上初のファーストジェントルマンとして妻を支える日和の日記から構成される物語。


    政策が分かりやすく、国民から人気のある総理。しかし、その総理を利用しようとする黒幕。
    総理の夫に仕掛けられる罠。

    しかし日和くんの総理、、、である前に自分の愛する妻である凛子を守ろうという姿勢がとても温かい(^-^)

    題名から想像した物語とは随分かけ離れていたが、終盤は日和くんと一緒に総理を応援してしまった自分がいた。

    この物語はフィクションだが、こんな総理が実際に居たら、日本も少しは変わるかもしれない!?

  • 長く積読していましたが、やっと
    読む事が出来ました。
    こちら、コロナ禍の頃に出たと思うのですが
    マハさん!まさに先見の明あり!
    まさに今の高市政権そのものじゃないでしょうか

    映画にもなりましたが、聞くところ
    あまり評判は良くなかったとかナントカ。
    原作に問題でも?な声も聞こえて凄く
    嫌な気持ちになったことを覚えてます

    『総理の夫』に田中圭さんがキャスティング
    されましたので、作中の夫の言葉
    いちいち、田中圭さんが浮かんできで
    なんだか面白かったし、勿論原作に問題など
    全くありません。ラスト近くには
    熱い総理と、夫、取り巻く人々に
    ホロリとしました。面白かった!

    2026.6冊め読了

  • 政治家に限らず変革を起こせるリーダーは、強い信念を実行しきる。その際、周囲の支持を得て、周りを巻き込んで押し進める。週刊少年ジャンプの主人公のように色の濃い人なんだろうなと思う。そんな理想的でもあるリーダー像を持って描かれる新任総理大臣である相馬凛子の躍進の物語を楽しめた。

    その当時2021年には女性総理は現実にはいなかったので、初めての女性総理が就く世界線を妄想してみるという設定は楽しめた(高市さんで早くも実現!)。ストーリーは(良くも悪くも)わかりやすい展開で進むので気楽に読めた。もうちょっと捻りを求めたくもある。ライバルや困難をもめげず、真のある言葉まで人を巻き込み、らしさ全開で乗り越えていく姿には勇気づけられる。総理の日常を疑似体験した気分になりながら、あまり認識していなかった政治家のお仕事について勉強になった。

    ところで、総理の夫である相馬日和の"おめでたな人"具合には、どうしてこうも自覚がないのかと、辟易させられた。そんな人物を高い解像度で描くのがうまいとも言える。ちなみに、実写では田中圭が演じるとのことで適役すぎてなんか妙に納得した笑

  • 映画がとても面白そうなので、原作を読んでみ
    た。
    結構分厚い本だが、マハさんの作品は読みやすく、勢いよく読み進める事が出来る。

    日本初の女性総理となった相馬凛子の夫、相馬日和が綴る日記形式で描かれている。
    この凛子総理は、本当に理想像。
    こんな決意を持った人物が、日本のリーダーになるべきだろう。
    こんなリーダーなら、私達は多少の苦労も共に乗り越えようと思う。
    まぁ実際には現れないだろうな、と思ってしまうが。

    日和の職業は鳥類学者。
    それがまた良い。
    鳥を観察するかのように、妻や回りの人々を観察する。
    そして天然?であるため、どこか可愛い。
    映画では田中圭さんが演じるようだが、あまりにはまり役すぎて、私はずっと田中圭さんで読み進めてしまった。

    皆さんのレビューを読むと、登場人物の一人、久遠さんが気になるので、「本日は、お日柄もよく」を次回読んでみよう思う。

  • 女性の総理大臣、それを見守る夫の日記。もう設定からして面白い。
    映画のキャストを思い浮かべながら読んだ。
    田中圭、中谷美紀、めちゃくちゃ合う。映画も観たい!
    スピーチライターの久遠久美が出てきて嬉しかった。映画にも出るかな?長谷川京子さんで。

    後半、凛子が妊娠してからの展開が一番良かった。
    日和さん、凛子の妊娠出産や育児の様子をもう少し知りたかったです。
    普通の会社勤めでも仕事との両立は大変なので、日和さん達がどんな風に過ごしたのか、いつかスピンオフか何かで教えてください。

  • 本作が単行本として世に出たのが2013年7月。その前に月刊誌で連載を始めたのが2011年4月。2011年3月11日に東日本大震災が発生し、その年の4月時点の総理大臣は民主党の菅直人(第94代)だった。現実世界では2025年10に高市早苗が日本初の女性総理大臣として第104代総理大臣に就任したので、連載開始から約15年近く掛けて本作に追いついたことになる。
    15年の時の隔たりはあるものの、作中の出来事と現実とでいくつかの共通点があるのは興味深い。女性総理自身が強烈なリーダーシップを持っていて支持率が高いこと。作中では消費税増税、現実では憲法改正とお題は違っても国論を二分するような重大事項に正面から取り組もうとするところ。作中で原九朗が仕掛けた姑息な裏工作が選挙で指示を得られなかったのと同様に、現実でも民主党と公明党が選挙用に新党を結成した政治テクニックを国民に見抜かれていまったところなど、共通項がいくつもあり原田マハの予知能力(?!)には驚かされる。
    作者は本作の相馬凛子総理は理想像だと言っているが、本作の後半が連載されている時期は2012年から2013年にかけて野田内閣がレームダック化している時期なので、理想の総理大臣を作り上げたい気持ちがよく分かる。
    ところで本作の主人公は「総理の夫」である。その夫の職業を鳥類学者に設定した点は、政治という「鳥の目(俯瞰)」が必要な世界を、利害関係のない純粋な観察者の視点で捉え直すための秀逸なメタファーだと感じた。

  • いつか読みたいと思っていた小説。
    今こそ読むタイミングだと読みはじめましたが、あまりハマらず...

  • 原田さんの政治エンタメ小説。
    田中圭さん、中谷美紀さん主演で映画化もされていましたね。

    日本初の女性総理大臣に選出された相馬凛子。
    その夫で鳥類学者の日和は「ファーストジェントルマン」として妻を支えることを決意し、その奮闘の日々を日記に綴っていきますが・・・。

    “総理の夫”になってしまった日和の日記形式で展開する物語。
    とにかく凛子さんがカッコイイです。容姿端麗、頭脳明晰、清廉潔白、キレキレの判断力と実行力・・といった、リーダーに求められるものをすべて兼ね備えたスーパーウーマンなのです。
    そんな凛子さんにベタ惚れな日和さん。愛妻家で実家が大金持ちのお坊ちゃまといった、普通なら優しくて癒し系の素敵な旦那様というところなのですが、如何せん“総理の夫”としての危機管理意識が甘くて、スキャンダルのネタに狙われたりと、その辺ヤキモキさせられました。
    税制、原発、社会福祉等々・・といった山積みの問題に真摯に取り組んでいこうとする凛子さんの姿に、実際ここまでガチに国民のことを考えて行動する総理大臣なんて登場することあるのかな・・・と、現実の政治家の方々に絶望しきっている私に、は夢物語にしか思えない虚しさもありましたが、エンタメとしては十分楽しめる内容です。
    ただ、ちょっと気になるのは日和さんにハニートラップを仕掛けようとした(?)伊藤さんの背景の真相が曖昧なままだった事です。
    後半に何事もなかったように凛子さんを応援する発言をしていましたが、「オイオイ!結局あれは何だったの?」という感じです。
    まぁ。読後感も爽やかだったし、良しとしますか。

    因みに、本作品に出てきた“スピーチライター”の方が『本日は、お日柄もよく』の登場人物のようで、そちらも今度読んでみようと思いました。

  • 凛子のような総理大臣は、わが国にあらわれるのか。

    近い将来、女性総理誕生はあると思う。
    どんな総理と夫なんだろ。

    正義だと思っていることが、一方では受け入れられないこと。矛盾ですむほど簡単なことではないことが世の中にはいっぱい。すべての人が幸せを実感できたらほんと良いけどなぁ。

    久遠さん、でてきたねー。
    ご一緒に。

  • 日本初の女性総理❣️ということで初のファーストジェントルマンの誕生。優しく総理を見守る総理夫のキャラが素敵✨全て受け入れてくれる夫がいるから総理として頑張れるᕦ -᷅ ·̫ -᷄ ᕤ理想の世界を現実にするのは難しい、なんだかんだ政治家さんはすごいなぁ〜とも感じ、選挙でちゃんと選ばなければと実感。

  • このタイミングだったので読んでみようと思った。
    現状と重なる所や真反対の所があり、フィクションながら感心した。
    作者特有の柔らかさやクスッとさせる箇所が読んでいて心地よい。そんなに上手くいくかなっと思いながらも、この手の作品はこれで良いのだと得心した。

  • 無意識のうちにコロナ禍の総理と比べてしまうのか…読んでると虚しくなってしまい…
    なかなか読み進められなかった。
    歴代の総理大臣も凛子さんのようだったのかな…
    うーんやっぱり虚しくなる。

  • ストーリーとしては、高市総理を思い浮かべて面白いと思う
    が…
    政治的な話も多く(当然だが)、
    ちょっと難しかった

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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