フーガはユーガ (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1491
感想 : 52
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408556888

作品紹介・あらすじ

伊坂幸太郎史上
もっとも切なく、でも、あたたかい。



僕たちは双子で、僕たちは不運で、

だけど僕たちは、手強い


双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語



常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。

双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、

そして、彼ら兄弟だけの、

誕生日にだけ起きる不思議な現象、「アレ」のこと――。

ふたりは大切な人々と出会い、

特別な能力を武器に、

邪悪な存在に立ち向かおうとするが……。

文庫版あとがき収録。

本屋大賞ノミネート作品!

解説/瀧井朝世



【目次】

フーガはユーガ

文庫版あとがき

解説 瀧井朝世

感想・レビュー・書評

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  • 双子の兄弟優我と風我の物語。

    本屋で文庫本を目にした時、
    ふと重力ピエロが思い出されて購入し、一気に読了。

    本書は常盤優我がファミレスで
    彼と双子の弟・風我の過酷な生い立ちと
    誕生日に2人に起こるアレにまつわるエピソードを
    語り始めるところから始まる。

    登場人物の置かれている過去や境遇が重たいものの、
    伊坂さん特有の飄々としたやりとりを挟みながら
    優我を語り部に過去を振り返る形で展開が進むので、
    読んでいる途中も自然と暗い気持ちにはならない。

    本書の鍵となるアレも現実ではありえないが、
    伊坂ワールドの前だとスッと受け入れてしまっていて、
    アレを使って双子が目の前の出来事に一矢報いていく
    ところは清々しさすら覚える。

    「問答無用のハッピーエンド」ではないけれど、
    寂しさとほっこりする気持ちの相まった良い
    読後感にさせてくれる小説だった。

  • 少し不思議な?双子の兄弟の話。
    読後感は、ちょっと寂しい気持ちになった。
    でも、伊坂幸太郎の真骨頂であるどんでん返しもちゃんとあり、ページを捲るペースも自然と早くなりました。

  • フーガとユーガは誕生日の日にお互いの位置を決まった時間に入れ換えられる能力を持つ!

    『そんな能力テレビに出る以外になんの役に立つの?』と思いきや・・・


    子供に最低の事をする両親の下でフーガとユーガは育つ。

    そんな彼等だからこその立ち向かおうとする力!



    貧乏だったり、反応が無いから虐められる同級生とほぼ決定的な動機も無く虐める同級生

    少女が悶え苦しむ姿を観て悦に浸るという性癖を持つ金持ち達

    小さな者達へ過度な暴力で自分を満たす金持ちの子供

    金持ちの依頼であればモテる力の全てを発揮して犯罪者の罪が軽い方へ導く道徳感の無い弁護士

    そんな悪い奴らの殆どは表面的に悪人には見えない社会が寂しいと思った。

    伊坂幸太郎の描く悪人は心の底から憎める!


    久々の伊坂幸太郎のコミカルでせつない小説です!

  • 双子の優我と風我の誕生日の日、2時間おきに二人の意思と関係なく起きる超常現象を効果的に利用して正義を行う物語。二人が遭遇するのは、いじめ、DV、幼児殺人など目を背けたくなる残虐な事件ばかり、その事件発生日と誕生日が遠く離れている場合、誕生日までの間被害を防止、抑制する手立てはなく、何らかの手法が講じられる場面が欲しかった。

  • 双子のフーガとユーガが誕生日に入れ替わる現象の中で虐待父親や犯罪者に立ち向かうと言った物語。

    とても読みやすくて一気読みした。
    ほぼ過去語りで物語が進んでいくが現在に戻ったりとそこが少し時間軸がややこしくなった。

    双子はもちろん、その彼女など登場人物が虐待やいじめなと辛い過去が多く読んでいてしんどくなった。
    設定の面白さがあったり双子の2人の人間性が好きになった。
    ラストはまさかの展開で感動したが、切なくもあった。

  • 面白かった!
    シリアスな内容をサラっと明るく、でも濃くて…
    まさに伊坂ワールドな作品(*´∀`)♪

    どれもこれも悲惨な事なんだけど…
    主人公次第でこんなにもストーリーが魅力的になるとはまさに伊坂マジックΣ(゚д゚lll)

    最後ちょっと切ないですが…これもありか…

  • 伊坂さんの書く双子っぽいから、きっとハッピーでクスッとら笑っちゃうに違い無いと思っていたのに…。
    文章のリズムが好きなので、読んでいて、面白かったけど、やっぱり、なんだかとっても、寂しい読後感です。

  • 物語でよくありがちな?設定?
    いえいえ、しかしそれも、伊坂幸太郎さんの手に掛かればなんのその。
    「そうきたか!」と思いもよらない前代未聞の設定に度肝を抜かれる。
    タイトルまでもが良く出来すぎていて「なるほどね!」と膝を打つ。
    勿論、最後の伏線回収はお手の物。
    もう、さすがとしか言いようがない。

    不思議な力を持つ双子の絆に、切なくも心震える作品です。

  • 最初読んだ時、だんだん訳がわかってきて、ほっこりしつつも、切なかったり悲しかったり、
    さすが伊坂さんで面白かった。
    でも、やっぱり伊坂さんあるあるで、ちょっと痛々しいというか強い表現あって、それは辛かったなー、、、
    なんで高杉が攻撃してきたのか不明すぎて、
    そして、最後編の一人称は優我?なんで?死んでないの?とか思ったりして
    2回目読むことを決意。笑
    2回読んだら、優我がちゃんと、先に死んだらずっと見てるって言ってたし、伏線全部回収されててスッキリ!面白かったけど、ほんと辛い表現多くて
    オススメ!って周りに言いにくいのが悔しいw

  • 結構良かった

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著者プロフィール

1971年、千葉県生まれ。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞および第21回山本周五郎賞を受賞。20年『逆ソクラテス』で第33回柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『砂漠』『AX アックス』『ホワイトラビット』『シーソーモンスター』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』などがある。

「2021年 『文庫 フーガはユーガ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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