甦る殺人者 天久鷹央の事件カルテ 完全版 (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社 (2024年1月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784408558608

作品紹介・あらすじ

『天久鷹央の推理カルテ』テレビアニメ化決定!!
原作/知念実希人 キャラクター原案/いとうのいぢ

©知念実希人・いとうのいぢ/ストレートエッジ・天久鷹央の推理カルテ製作委員会
(2024年4月現在)

容疑者は死亡した男?
天才医師vs謎の殺人鬼!

愚鈍なる警察に告ぐ――。都内近郊で相次いで起きた連続殺人。犯行はエスカレートし、遂には現場に殺人鬼からの声明文が残される。警察を嘲笑し、「私は既に死んでいる」と語る犯人。その言葉通り、DNA鑑定で容疑者が死んでいることが判明する……。これは死者の復活か。真犯人のトリックか。天才医師vsシリアルキラー、究極の頭脳戦。
書き下ろし掌編「鷹央の恋人?」収録。

感想・レビュー・書評

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  • 容疑者は死亡した男・・・

    今回の天久鷹央シリーズも面白かった。
    容疑者が4年前に亡くなっているのに殺人が続く。
    謎過ぎてどのように謎を解決するのか楽しみで仕方がありませんでした。

    本当に人間て不思議な生き物で知らないことが多いと実感します。
    やはり医療の知識を知ることは人を知る上では大切なことかもしれません。
    また、自分の異常な能力や体質は使い方次第で凶器にもなる。

    今更だけど、今回の鷹央のアイスで機嫌がよくなるシーンは可愛らしかったです。
    コメディ要素もあって学べて楽しい小説でした。

  • 小鳥先生にそんな性癖があったなんて!!いつも可哀想な役回りだけど頼もしいパートナーになってきてるな〜。

    前に似たような内容の小説かドラマを観た覚えがあったから驚きはなかったかな。やっぱりか…とは思ったけど、それでも面白かった。

  • 天久鷹央とシリアルキラーの頭脳戦。
    連続絞殺事件の現場に残されたDNAは、4年前に鷹央が死亡宣告した男のものだった。
    死者が甦ったのか、それとも…?

    一体どういうこと?!とハラハラしながら読み進め、ラストは驚愕でした!

  • 「殺人鬼は4年前に死亡した患者のDNAと一致する!」これはミステリー好きとかホラーファン含めて誰もが興味を、そそられる!読み始めていきなり違和感がフツフツとわいてくる。多くの伏線・違和感を抱えながら物語は二転三転とコロコロ変わっていくが、それも著書の特徴であり著者の術中であると思う。
     物語が「登場してこないXの犯行?」という急に宇宙人が現れるような、何でもありの世界に進むかと思えば、しっかりと伏線回収され医学的に視点からの「生まれながらの怪物」の正体が暴かれていく展開は「圧巻」であった。
    アニメ化されているものの、個人的にはやっぱり小説の方が面白い!読後の爽快感?も楽しめた!
    やっぱり「小説」⇨読書の方がいいな!

  • よく分からないが、そういう人もいるのか?実在するのかな?それとも、物語の中だけでのこと?
    お話はとても面白いんだが、謎解きの場面では医療の知識がある程度ないと、へぇ、そうなんだ?で終わってしまう。それがちょっと残念。
    繰り返しますが、お話はとても面白いですよ♪
    小鳥先生のMっぷりがとても良い(今回はSの疑いがかかっているが)♪

  • 「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ8

    小鳥遊が赴任して10ヶ月。鷹央(猛獣)の扱いもだいぶ慣れてきた小鳥遊とそれをもて遊ぶ鷹央の2人が不可解な謎に挑む!
    今回の謎は真夜中の都内で発生した連続殺人。
    犯人の声明にあるようにDNA鑑定では容疑者は既に死んでいる。けれど、殺人は続く…
    死者の復活orトリック!?鷹央の類稀なる知識が謎に診断を下す!

    あなたにこの結末は予想できるか⁉︎

    時系列が気になる人へ…
    大宙神光教事件、瞬間移動事件の後、
    密室での溺死事件から3ヶ月、
    透明人間による殺人事件の後の話です。

  • コンビの絆がさらに深まった一冊だった。

  • トリックとか伏線とかではなく、こういう話だとコイツが犯人の可能性高いなーと思っていたのが的中したんだけれども、二時間ドラマで配役された俳優さんで犯人を当てるようなものなので邪道だよね。そう思いつつも、当たって嬉しかったりするのも事実だったりする。
    それはさておいて、ミステリの醍醐味は犯人当てだけにある訳はなく、人間模様だとか背景とか、もろもろが絡み合ってナンボだよね。そういう意味でこのシリーズは、おかしな夾雑物がなくて安心感を持って読めるのがありがたい。
    トリックというか謎については、前に見た海外ドラマで同じようなものがあり、多分こうじゃないかなというのが当たったので、素直に嬉しい。
    そしてやはり今回も、主人公のひとりが不憫なのでもうちょっと報われてくれないかなあ……などと感じるのであった。

  • 犯人の予想がつかなかった。
    医学的なことがどの段階で絡むのかなぁと謎の多いお話しでした。

  • ストーリーやトリックはそれほど惹かれることはなかったが、キャラクター設定が上手で、いつもこの作品は引き込まれる

  • まず医療知識がないから知る事知る事が真新しく最後の結末が驚きでした!私は既に死んでいるの意味を理解したらゾクっとした。やっぱりこのシリーズ大好き。

  • 初めに犯人のモノローグから始まり、謎の真相が示唆してされるものの、それがどんなものかわからずに話が展開していくので手が止まらなくなってしまった。真相はわかってしまえば、いつもの事件よりもあっけないものだったのだったけど、犯人は思っていない人だった。

  • 面白い!

  • まさかキメラだなんて!!
    頭部と首下でDNAが違うとか、そんな事あるんだ
    今までで不可解さNo.1だった

  •  面白い❢❢
     面白い❢❢

  • 単なる双子ものかと思ったけど

    数々の伏線に綺麗な回収。二転三転する新犯人像が楽しかったなぁ。2024最後の楽しいミシリーズ読めて満足。

  • オーディブルにて。

    今回は狂気殺人の犯人のDNAが既に死んでいる者、という話。
    最近連作短編集というより1つの事件で1冊という物語になり、病院内の医療ミステリーより事件色が濃ゆくなってきている。

    そんな症例があるんだなーと勉強にもなった。笑

  • 天久鷹央シリーズ第八弾。

    四年前、鷹央が研修医時代に死亡宣告をした男のDNAが
    女性連続絞殺魔のDNAが一致した。
    死亡した男の母親は、使者を復活させる新興宗教を信じていたため、
    男の遺体を復活させるための墓地ならぬ「癒しの土地」に埋葬したとわかる。
    四年前にも同様の犯行があり犯人は捕まっていなかったため、
    男が生き返り犯行を再開したのか?と警察が鷹央の下にやってくる。
    もちろん、鷹央は謎解きに乗り出す…。

    DNAとくればキメラ、ぐらいの知識はCSIファンとして当然あったが、
    頭部とその他の部分のDNAが違う、というような事例があるとは知らなかった。
    犯行宣言は必要だったのかよくわからないが、
    シメールとキメラのフランス語で読者をミスリードするためだったのか?
    鉄製の棺桶の蓋が開いていたくらいで死者の復活かと、
    一瞬でも刑事たちが考えたりする?

    小鳥遊は鷹央対策としてお菓子やハーゲンダッツを常備し必要に応じて使うとは、
    刑事に猛獣遣いが板についてきたと褒め(?)られるだけのことはあるが、
    新興宗教教祖の息子を訪問した後の行き先が、
    「墓場」であろうことに気が付かないとはまだまだ。

    そういう自分も小鳥遊が救急患者から押し付けられたSMグッズが、
    囮となった鷹央が絞殺対策として使うとは予想できなかった。

  • ラストのエピソードが
    良いよね
    怪物になるか
    ならないか
    でも
    たとえ怪物になったとしても
    止めてみせる
    その一言が
    お守りになる
    今後に活きる
    一人ではないと思える生き方

  • 登場から、若干怪しいとは思っていた人物だけれど、ちょっと常人には想像つかない結末でした。
    途中、マジで蘇り!?なのって。。。汗
    あと犯人の血の署名、小鳥遊先生のオヤジギャグ、絶対生きてくると思った笑 つまり私、結構冴えてきた感じ??笑 ただこのシリーズに絶対的に必要な医療(?病気?)に対する知識が欠けてるのでまずたどり着けないけどね。
    二つのDNAとは。昔、血液型でA型とB型の両親からO型の子供!?の謎を知った時も感じたけど、人間って不思議だわ。。。
    掌編の真鶴さん。。。笑 小鳥遊センセ、ツライね〜笑

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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