久遠の檻 天久鷹央の事件カルテ 完全版 (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社 (2024年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784408558790

作品紹介・あらすじ

『天久鷹央の推理カルテ』テレビアニメ化決定!!
原作/知念実希人 キャラクター原案/いとうのいぢ

©知念実希人・いとうのいぢ/ストレートエッジ・天久鷹央の推理カルテ製作委員会
(2024年4月現在)

美しく可憐な少女は、
「不老不死」のアイドル?

楯石希津奈。十五年以上前にアイドルとして活動していた少女が、当時とまったく同じ外見で現れた。患者の姿に驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。だが、その矢先、父親によって希津奈は連れ去られてしまい……。ミイラ化した遺体。自殺からの復活。不老不死は実在するのか? 現役医師が描く医療ミステリー! 書き下ろし掌編「天国への道」収録。

感想・レビュー・書評

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  • 15年以上前のアイドルが当時と同じ姿で現れる・・・
    そして、自殺からの復活・・・

    今回も面白かった。内容が謎すぎてどのような推理で解決するのが楽しみでした。
    ミステリー小説は何がヒントになるかわからないからこそ、一つ一つ大切に読む必要がありますね。
    今回は少し難しい部分がありましたが、医療の世界は奥が深くて面白いです。

    コンビからトリオになって面白さが格段にアップした気がします。
    これからのシリーズも楽しみです。

    書き下ろしの「天国への道」もいつものメンバーのはちゃめちゃ感がいいですね。

  • 15年経っても姿が変わらない少女。
    彼女の不老不死の秘密を、天久鷹央が鮮やかに解いていく。

    鴻ノ池舞ちゃんの統括診断部での研修が始まり、ますます楽しくなってきました!

  • 今回は、「不老不死」や「蘇生」といったテーマに加え、宗教、YouTube配信、ネット拡散など現代的要素が巧みに絡み合い、物語にリアリティと緊張感を与えている。予測不能な展開と丁寧に張られた伏線に引き込まれて、最後まで目が離せない。鷹央先生と小鳥遊先生の思考がシンクロする場面は関係性の深まりを感じさせ、微笑ましい。舞ちゃんが加わったことでキャラクター同士のやり取りもさらに豊かになり、シリーズとしての厚みとエンタメ性が一段と増した。知的好奇心と感情の両面から楽しめる一作。

  • 鷹央先生の成長の様子が見れるのと、それを小鳥先生が感じ取っているのが良い。謎自体は医学知識がないと逆にオーソドックスに感じそう。

  • 「天久鷹央の推理カルテ」シリーズ12

    小鳥遊が赴任して約1年。ついに鴻ノ池が統括診断部に研修にやってくる!不安を覚える小鳥遊を横目に鷹央は新しい謎に食いつく。

    今回の謎は不老不死。かつては秦の始皇帝もが憧れたものである。
    天医会総合病院で検査を受けた一人の少女。年齢は32歳とのことだが、以前に診断した精神科医の墨田によると全く老けていないらしい。16年前にアイドルとして活動していたそのままの姿なのである。
    そんな彼女が不老不死を売りにして、オンラインサロンで会員を増やし、ついには死者の復活をライブ配信する。
    非科学的な現象を目の当たりにしても鷹央は、持ち前の知識で真相を明らかにしていく。
    果たして、不老不死はどのように実現させることができたのだろうか。
    異常な考えの下、医学を駆使し、隠されようとした真相は読んだ人にしかわからない!

  • 不老不死の謎。そして歪な結末。解き放たれる事が出来て本当に良かった。鷹央、小鳥、鴻ノ池の良いトリオでした。

  • 永遠の命、若返り、それにすがる人間…人を動かし集めるワードに振り回される
    世の中にはよくあることのように感じた
    本当にそんなトリックが可能なのかはわからないけど妄信してしまうと大事にするものの順番をはき違えてしまうんだなぁ
    いつもの3人のドタバタ感も楽しかったし、チョロっと出てきた桜井刑事からの鷹央先生の兄の話に他にシリーズを読んでる者の心をくすぐって一気に読みました

  • 本棚の並びにあった状態で、特に考えなく手にとった。
    最初の数頁で『あ、これ結構後に発行されたヤツだ』というのがわかった。さあて、どうしよう。結構前にあった事件が前提になってるぞ……と、躊躇したけれども、まあ手元にあるわけだし、まあいいかとそのまま読み進めた。
    リアルの時流や世情を良い感じで取り込んでいる本作なのだけれど、作中での時間経過と若干のズレを感じなくもない。とはいえ、面白いのでそこまで引っかかるかというとそうでもない。
    生命倫理の部分に食い込む本作に、医療の進歩と現実とのすりあわせの難しさを感じたし、基本倫理観が外れている主人公たちの、それでも外していない倫理観に安心感を得たりもする。面白かった。

  • 不老不死の女の謎。ワクワクしながら読み進めたが、いよいよ真相がわかってみると、驚きがいま一歩のように感じた。他のシリーズ作品に比べると、伏線回収の爽快感が弱かったからなのかもしれない。でも、鴻ノ池舞の研修が始まり、レギュラーメンバーに加わったことで、ますます賑やかに面白くなってきたのが嬉しい。

  • 面白い

  • うわぁぁ、これは怖い、気持ち悪い
    天久鷹央シリーズで一番嫌な話かもしれない

  • 既読のため、書き下ろし掌編のみ読了

  • 小話のみ。
    流行りのサウナ話。私も苦手なので鷹央ちゃんに一票笑 鴻池ちゃんも大分変人。

  • 知念実希人先生の強みである医学的リアリティが腰砕けになっており、ミステリーとしても個人的に嫌いな「そこまでしないだろ」という批判が湧いてしまい残念
    「不老不死」というSF的なテーマをちらつかせ、実際の医療技術(人工授精・脳神経学)と嘘を絡めたものだから、説得力がダダ落ちの謎解きに終わる

  • 医療ミステリだけど作風は軽めで読みやすい。
    人間関係がなかなか重いけれど病気などの説明もわかりやすかった

  • ラストに入れられた
    掌編が
    好き

    このシチュエーションで
    このエピソードで
    コメディになるんだからね
    キャラクタに
    力があるんだうね
    全く別の雰囲気にもなりそうなのに
    本編がシリアスが強い分
    とても吹っ切れたコメディ
    こういう日常エピソードだけ
    ずっと読んでいたくなります

  • 12冊目。見た目が若いモノ達の戦い。

  • 天久鷹央シリーズ第十二弾。

    いよいよ統括診断部へ小鳥遊の天敵、鴻ノ池が到来。
    早速、鷹央と三人で医局旅行、ではなく業務として新潟県に出張し、
    温泉旅館に泊まって楽しそうだった。
    鴻ノ池はバイクの運転やサウナといった、
    鷹央を苦手な分野に巻き込んで、蛇とマングースのようになっていて面白い。
    どちらが蛇でどちらがマングースがわからないが。
    鴻ノ池パワーで、旅行だけでなくてコスプレもして楽しそう。

    事件は十六年前のアイドルをめぐる不老不死のお話。
    同一人物のように見える若い女性が病院に現われた。
    しかも、自殺したにもかかわらず、生き返ったのか?

    受精卵をどうにかしたんだろうな、というのは思いついたが、
    脳炎もからませて謎解きが面白かった。
    だが、一番良かったのは最初に登場した家政婦と思わしき、
    肉付きが良くて身に着けた高級品が下品に感じられる女性が、
    十六年後のアイドルだったこと。
    その落とし穴には落ちた。

    小鳥遊先生、鷹央の暴走を止めるために、
    精神科病棟で用意されている鎮静剤を使おうと身構えるとは、
    医師としてどうよ。
    それと、新しいCX-8がローンで買えて良かった、良かった。

  • オーディブルにて。

    今回は不老不死の美女とまたもや信仰宗教について。

    そんなこともできるのかーと勉強になった。
    鷹央先生は生涯勉強だな、というか知念実希人さんの自己研鑽がすごい。

  • 12冊目。
    不老不死、生まれ変わり。私も小鳥先生と同じくクローンかと思ったけど、それが現実的じゃないと、鷹央センセが言う!?笑
    詩ちゃんが、知れば知るほど不幸だったけど、ウメおばあちゃんに会えて、ホントに良かった。鷹央センセのおせっかい、素晴らしい!!人間力、随分上がったよね。
    舞を天敵と思えども、鷹央に立ち向かうには、二人がかりでちょうどよさげ笑
    でも、舞さん、鷹央センセに対して変な性癖(?)全開じゃない?笑

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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