大連合 堂場瞬一スポーツ小説コレクション (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社 (2024年6月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784408558929

作品紹介・あらすじ

新潟成南高校野球部員を乗せたバスが高速道路で横転。エース里田は軽傷で済んだが、部員の半数が重傷を負った。一方、強豪・鳥屋野高校野球部では監督のパワハラが発覚。部員が激減し廃部の危機に。キャプテンの尾沢は、中学でバッテリーを組んでいた里田に、両校で「連合チーム」を結成し、夏の県予選を勝ち抜いて甲子園を目指そうと持ちかける……

窮地に立つ2校の野球部が、ひとつになって夢の舞台を目指す姿を描いた胸熱の野球小説、待望の文庫化!

感想・レビュー・書評

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  • 夏の甲子園予選の前に読みたかったので、手にとった一冊

    それぞれの理由で部員が足らず、単独で予選に出場できない2校が紆余曲折を乗り越えて連合校として出場する物語

    実際に連合で大会に出場するチームもあるなかで、簡単には割り切れない想いがあることへの難しさを改めて気付かされたと共に、ひたむきな球児たちの言動に心を揺すぶられました

    現実はどうだとか難しいことを考えず、純粋に大きな壁を乗り越えようとしている高校生たちを仲間目線で読むと、野球好きには心にささる場面があるのではないかなと思いました

  • 試合帰りの新潟成南高校野球部を乗せたバスが関越道で横転。
    エース・里田は奇跡的に軽傷ですんだが、部員の半数が重傷に。

    一方、2年連続新潟県大会準優勝の鳥屋野高校野球部は、監督のパワハラが発覚。多くの部員が退部し、廃部の危機を迎えていた。

    鳥屋野高校野球部キャプテン・尾沢は、中学時代にバッテリーを組んでいた、里田に、『連合チーム』で甲子園を目指すことを提案する…

    結果は見えてるんだけど。

    『連合チーム』で甲子園。誰も本気にしない中、動き始める尾沢。
    里田も…
    周りの大人たちも動き始める…
    もうちょっと、『連合チーム』に対する反発があるかと思ったが、意外とすんなり。

    勝ち進むに従って、だんだんチームとしての一体感が。
    そして、膝を骨折している石川の一発が。
    チームをひとつに。
    『1+1=∞』。
    本当に∞の力を手に入れた。

    本当に結果は見えてたんだけど。
    いいな、こういうの。

    甲子園、どうなんだろう。
    続編はあるんだろうか…

    実際にはありえないんだけど。

  • 高校野球好きにとって違和感なくスッと読める名作でした。
    最近では珍しくなくなった連合チーム。住んでいる県でも数チーム参加しているが正直結果は出ていない。でも本作では困難を乗り越えてのまさかの結果が…
    結果は現時点では現実離れしているかな?と思いつつも試合中の描写やプレーの数々は現実的かつ緻密な表現でとても楽しめました。
    また次の暑い夏の戦いが待ち遠しい。

  • 鳥屋野高校野球部に進学したキャプテン尾沢は甲子園への予選出場が厳しい状況になっていた。理由は前監督のパワハラによる部員の大量退部。一方、尾沢の中学時代の同級生 里田は成南高校に進学したが予選開始直前、チームが移動中のバスが横転事故を起こし、里田自体は奇跡的に軽傷だったが、チームメイトはほとんどが予選に間に合わない怪我を負う。
    成南高校のバス事故を知った尾沢は里田の軽傷を知ったその日から、鳥屋野・成南合同チームでの予選出場に思い至る。里田に合同チーム結成を持ちかける尾沢。里田は当初、難色を示すが、大けがを負った成南キャプテン石川を尾沢は説得、里田の説得にも成功する。
    尾沢には里田とのバッテリーを組めば合同チームでも予選を勝ち抜き、甲子園出場も可能だと考えていた。合同チーム結成時から、尾沢は勝利へ向けて次々と手を打って行く。アナリスト兼スコアラーの佐川美憂、粗削りな剛速球投手1年生の成瀬、そして成南、鳥屋野の両監督や有力OBを巻き込み、予選を勝ち抜く合同チーム。果たして、合同チームによる甲子園出場は叶うのか…。
    高校野球における合同チームというのはここ数年で珍しくなくなってきました。しかし、現状では「予選に参加するため」に結成されているケースがほとんどで、合同チームが県代表になるという事はほとんど想定されていないと言って良いでしょう。でも、いつかは本書のように合同チームが県代表を争う日が来るかもしれません。
    まあそういうリアリティー云々は置いておくとして、とにかく主人公の里田君が繰り出す、次から次へと策を繰り出す行動力、発想力は読んでいてワクワクしてきますし、まるでベンチャー企業の社長みたいな印象です。本書のクライマックス、決勝戦の描写はさすがスポーツ小説を数多く手がけておられる堂場氏だけあって、臨場感にあふれています。野球素人として登場する鳥野屋高校監督も、その試合では非常に存在感のある役割が描かれ、いろんな意味で引き込まれてしまう展開でした。

  • もともと、実力のある2チームの連合チームだったので甲子園出場も意外性が…。
    現実の新潟県におきかえると、私学強豪C越と公立の雄S農が合体して日本Bか新潟Mを破って甲子園出場するというような内容に思えた(自分の地元でいいますと長野高校と長野日大の連合チームが、松商か長聖をやぶって甲子園出場)。

    鳥成の投手陣が、長嶋巨人の斎藤、桑田、槇原みたいな感じがした。
    ただ、速球派成瀬が伏線なく登場したので「えっ、なんで」と思いました。

    あと清水敬遠のシーンが、昔の夏の甲子園で明徳が星稜松井を5打席連続敬遠したシーンと重なりました。

  • 面白かったです。暇つぶしになればくらいの気持ちで買った本ですが、惹き込まれました。現在ではかなり見られる様になった連合チーム。この作品みたいに、見えないところでいろいろなドラマや障害を乗り越えているのでしょう。

  • スッキリとした読後感。
    高校野球好きとしてはいろいろな発見がある作品だった。
    少子化、野球人口の減少を抱える現代では、この作品が現実となる日も近いように感じる。

  • 読み始めて途中、だいぶ期間が空いてから読了した。
    堂場瞬一くんのスポーツ物は、実に頭にスッと入ってくる。一方、刑事物は言い訳が長くてスッキリしないページが多い嫌いがある。
    まずまずの出来でした。

  • 連合チームになった経緯、選手たちの細かいディテールを伝えることで前半をまとめ、後半はさながら野球解説の如きピッチャーの心理面を描いた、野球好きにはたまらないであろう一冊だった。

    諦めたらそこで試合終了ですよ、のような言葉をかけてくれる先生は出てこなかった(若林はそれに近いポジションだったのかな?)ところが、新時代を作り上げる背景として効いているなと思った。

  • 10年程前は連合チームは珍しいものでしたが、ここ数年は増えてきました。

    今はまだ連合チームが予選を勝ち進むことはあまりないですが、鳥成のように強豪同士の連合チームが出場し勝ち進んでいくことも近い将来あるのだろうなと読みながら感じました。

    堂場瞬一さんの野球作品は何冊か読んでいますが、選手の心情や試合の描写は引き込まれるさすがの描写でした。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 面白かったです
    夏はやっぱり高校野球だねー

  • めちゃくちゃ王道な野球小説だったが、引きが上手く退屈しなかった。
    試合の描写なども細かくて楽しい。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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