忘れものは絵本の中に (実業之日本社文庫)

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  • 実業之日本社 (2024年8月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784408559001

作品紹介・あらすじ

切ない夜は、ここへおいで――。
疲れた大人を癒す、不思議な「絵本バー」へ。

懐かしい絵本の中に隠された
《真実と愛》を探す旅に出る。

落涙必至、珠玉の物語!

繁華街の片隅に、「絵本Bar クレヨン」はある。
亡くなった祖父が託したという本を求め、青柳由良は店へ通うことに。
バーの客は過去に大切なものを置き忘れた大人ばかり。
飼い猫との思い出に浸る男、実母と確執のあるOL、息子に過干渉な母親、妻の介護に追われた夫……。

切ない別れも伝えられなかった言葉も、そして明日を目指す勇気も、
すべては、あの「絵本」の中にある。

名作絵本を手に、彼らは今日も、自らの心の迷宮に足を踏み入れる――。


これは「本当の自分」を取り戻す、「迷える大人」のための物語。
最高に心温まる、奇跡の感動作!!

ラスト、あなたはきっと涙する!!

みんなの感想まとめ

心の奥に眠る思い出や感情を呼び起こす物語が描かれています。主人公が訪れる「絵本Barクレヨン」では、過去に大切なものを失った大人たちが、名作絵本を通じて自らの心の迷宮を探求します。彼らのストーリーは、...

感想・レビュー・書評

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  • 最近の私はひねくれているのかもしれない。
    午前中娘たちが図書館で宿題しているのを待ちながら「幻夏」を読み終えた後、この本を手に取り1日で読み終えた。

    裏表紙に「落涙必至」と書いてあったが涙は一粒も溢れなかった。
    なんか毒親多過ぎない?って若干苛立ちつつも、短編だし次こそは!みたいな気持ちで読んでたの。

    プロローグに出てくる主人公は子供の頃の記憶があまりないと言っていた。
    私もあまりないんだよね。
    子育てしながら不思議と少しずつ思い出したけど、中学生くらいまでの記憶がかなりまだらで。
    それが普通だと思ってたらそんなことないらしいと知って驚いたことがある。
    でもさ、忘れられるっていうのが人間の(?)良い所でもあると思ってそんなに深刻に考えてもないんだけど。
    だって思い出すのは嫌な記憶ばかりだったから。
    …って書くと私可哀想な生い立ちみたいじゃんねぇ。

    彼女もきっと覚えていられないくらいに日々必死だったんだろうね。
    でもそんな中でも不器用な愛情はちゃんと感じられたから、おじいさんの読み聞かせのことは覚えてたんだろうなと思うよ。
    私も母が読み聞かせしてくれたという記憶だけはあるもの。

    なんか思ってたんと違う読書体験だったけど、まぁそれはそれでよしとしよう。

  • 子供の頃に読んだ絵本って大人になっても結構記憶に残っているし、子供の成長に多かれ少なかれ影響があるのだなと改めて感じた。
    本書を読んだ後、自分の娘にもっと絵本の読み聞かせすればよかったと、ちょっと後悔してます。
    おおかた処分してしまったのですが今も本棚には娘が好きだった絵本が何冊か並んでおり、背表紙を見るたびに幼くてかわいかった頃を思い出します。

    不思議な「絵本Barクレヨン」は心にわだかまりを持った大人達が絵本を通して、明日への一歩を踏み出す力を与えてくれる物語。
    登場する名作絵本に今の自分と子供の頃の自分に想いを馳せ、懐かしさと愛しさを感じながら読み進めた。

    本編で特に印象的だったのが、4話目の「百万回やり直しても」主人公の妻が若年性認知症を患い、楽しかった思い出や幸せだった思い出を消ゴムで消していくように忘れていく様はとても悲しい事。
    『百万回生きた猫』をモチーフに繰り返される人生は幸せでもあり残酷だ。
    結末は心あたたまる読後感でめでたし、めでたし。

    4話の連作単篇集で読後感は良かった。
    ただ、帯に「ラストきっとあなたは涙する!」とあったが、私の目からは貯水率が低いせいか涙が流れ出ることがなかったのが残念でならない。
    大人もたまには絵本を読んで子供の頃の純粋な気持ちを思い出すのも悪くない、
    いや必要なんじゃないかと思わされる一冊だった。

  • 心温まる大人のファンタジー小説ですね。
    四話の短編集です。
     心にわだかまりがある主人公が、ゴールデン街を歩いていると、知らずに『絵本Bar クレヨン』の前にたたずんで、惹かれるように店の中に入っていく。
    店内には絵本がずらりと並んでいる。絵本には興味はないのだが、いつの間にか自分にぴったりの絵本を選び出している。絵本を棚に返して店を出たハズなのに、なぜか家に帰ると、その絵本が手もとにある。
    絵本が織り成す、自分探しが始まる。
    絵本を返そうとゴールデン街の『絵本Bar クレヨン』をさがすと、そこには別の店があった。店の看板は『文庫バー 月に吠える』になっている?いつの間にか店が変わったのかと、聞いてみると「またか」と言われる。十年位、店は変わっていないとの事。

        目次
     プロローグ 青柳由良 28歳
    第一話 ノンタンと俺 原田雅之 29歳
    第二話 奇妙な黒い世界 足立真歩 30歳
    第三話 ハラペコなアオムシと私 久野祥子 50歳
    第四話 百万回やり直しても 茂木武人 45歳
     エピローグ 青柳昭之介 享年86歳

     心を置き忘れた主人公たちが、絵本を便りに前に踏み出していく物語。
     作者の有馬カオルさんは、魔女やあやかしの物語を得意にする作家さんなので、ファンタジー的な構成。
     家族の間の行き違いが、主なテーマで、絵本を便りに自分探しが展開する。心温まる作品です。

  •  皆さんの大切な1冊 思い出の1冊は、何ですか?

     絵本が並んでいる本棚を見ながら、自分の大切な1冊 思い出の1冊の思い出にひたりつつ、レビューしています。

     読書すると、忘れていた何かを思い出させてくれたり、知らなかった世界を見せてくれたり、色々なことに気づかせてくれたり。

     作者の愛や装丁の愛 出版や販売 本に関わる方々の愛  読み聞かせの愛 聞いてくれる愛 たくさんの愛に囲まれているなと再確認できたかな。

    作中に出てくる絵本、また読んでみよう!

    • きたごやたろうさん
      何度もごめんなさい。
      しょうがないから、「天使が消えた街」のテーマソングだった、藤井フミヤさんの「inside」を鬼リピしてる笑!
      何度もごめんなさい。
      しょうがないから、「天使が消えた街」のテーマソングだった、藤井フミヤさんの「inside」を鬼リピしてる笑!
      2025/02/11
    • スノこさん
      ドラマ 音楽〜と絵本からのつながり、いいですね。
      ドラマ 音楽〜と絵本からのつながり、いいですね。
      2025/02/11
    • きたごやたろうさん
      そうそう。
      ココはブクログだから、やっぱりオイラとしては「本」を出発点にしたいんだよね。
      その先それぞれの話に花が咲くのは大いに結構って...
      そうそう。
      ココはブクログだから、やっぱりオイラとしては「本」を出発点にしたいんだよね。
      その先それぞれの話に花が咲くのは大いに結構って感じ。
      2025/02/11
  • 行ってみたいな絵本Bar。

    短編集。物語の中で取り上げられている絵本も名作揃いでしたが、エドワード・ゴーリーの『ウエスト・ウイング』は読んだことがなく、ちょっと不気味そうなところも興味がそそられるので、読んでみたいです。

    どの章も必死に生きている大人に絵本が寄り添って、主人公に力を与え、背中を押しているよう。

    私もはらぺこあおむしのように貪欲に生きていきたい。

  • 装丁とタイトルが気になって取った一冊でした。

    登場人物が絵本により、ある人は忘れていた幼少期の無邪気さや勇気を取り戻し、ある人は子供の頃の夢を取り戻していた。

    絵本とは、幼少期に読むことで情操教育につながる。だが、それだけではない。これからの人生を時に彩り、導き、そして救ってくれる。そういう力もあると思った。

    自分も幼少期に読んだ『バムとケロ』シリーズを久しぶりに読んでみたら、思い悩んで進めなくなっている自分が馬鹿らしくなってきた。

    子供の頃の純粋な好奇心や感情によって動いていたこともオトナになって失いつつあったが、どうやら絵本から取り戻せそうだ。

  • 新宿にある絵本barに来店する人々のお話。
    そして図書館のように貸出も可能のbar。

    絵本barあったら行ってみたいと思った!!
    お酒を飲みながら壁一面の絵本をみて、
    実際に読んで、眠たくなったら絵本を借りて
    お家に帰るという
    場面まで浮かんでしまった素敵なお話。

    ここに出てくる絵本たちは
    実際に世に出回っている絵本たちばかりで
    とても親近感が湧く作品で読みやすかったです!
    もう一度あの作品を読み直したいと思えるほど!

    来店する人々のお話と好きだけど、
    プロローグとエピローグのお話も好きです!

  • 私も読んだことのある懐かしい絵本が出てきたりして少し幼少期に思いを馳せた

    みなこの絵本バーに来る人は不思議な縁で辿り着き絵本に救われ前向きになっていくそんな暖かな小説だった

  • 本当の自分を取り戻すためのヒントは
    幼い頃に読んでいた絵本の中に…

    切なくて懐かしくて不思議なお話。

    子供の頃、毎晩のように
    絵本を読み聞かせてもらってたことを
    思い出して懐かしくなった。

    5分ほどで読めてしまう絵本には
    きっと大人になった今読んでも
    はっとさせられるような
    大事なことが書いてある。
    今度実家に帰った時何冊か読んでみよう。

  • 絵本が好きなので、絵本とお話が結びついているだけでおもしろかったです。
    本当にこんなお店もあるのかなぁと思いながら読んでいました。このお話のようなファンタジーの世界は無理だけど、近くに大人向け絵本バーがあったらいいなと。
    絵本って子どものときと大人のときに読むのでは全く違う感想をもつと思うんですよね。
    はらぺこあおむしやノンタンは子どものときの方が純粋にというか素直に楽しめるのだろうなと思います。
    まさに、子供のときに読んだ読んだって懐かしがれる作品。
    100万回生きたねこは、子どもと大人では感じ方が全く違うよなぁと大人になって思います。この作品は生きるとはという永遠のテーマなだけに、これからも読み継がれていく作品だと思います。
    そして、エドワード・ゴーリーは絵が怖くて、実はまだちゃんと読んだことありません。でもたぶん怖いお話だけではないから、読んでみようかなと思いました。いや、重たいお話でも読んでみたいです。
    絵本のお話ばかりしてしまいましたが、この絵本たちとここに出てくる人たちがつながっていくのを楽しく読みました。とくに100万回生きたねこのお話は、自分の立場に置きかえやすくて色々考えさせられました。
    本を読んで色々な立場を体験できるのっていいよなと思います。

    ここに出てきた人がみんな前を向いて生きているのがとても良かったです!!

    ブクログさんのフォロワーさんの本棚から見つけた本でした。ブクログやっていなかったら出会わなかった本だと思います。ありがとうございます!!

  • 絵本が節目にあるのは素敵な事だなぁと思いました。読んだ事がない絵本はどんなものか想像できなかったけど、絵本を読んだことにより、その後の人生を進むきっかけになるのはよかったなと思いました。でもそれまでのエピソードがとても辛かったです。

  • 絵本をキーにちょっとファンタジーな雰囲気もありつつ優しく前向きになれる短編がどれもよかった。
    それぞれの悩みはありそうな内容でイメージしやすかったし、その人にとっての次の一歩がテンプレなポジティブ大股一歩ではなく、小さめな一歩なのも個人的にはよかった。
    ちょっと疲れたときにちょうど良い1冊◎

  • 普段こういった本は読まないが、旅先の本屋さん独自の書店員大賞として紹介されていて購入。

    誰もが一度は見たことある絵本。そして昔子供と再読した本。

  • ふらっと立ち寄れる絵本bar

    小さな頃、一人で絵本よく読んでて
    ぐりとぐらが好きだった
    あとは、しろいうさぎとくろいうさぎ
    絵本、と聞いて思い出すのはこの二つ

    道に迷ったときに指し示してくれるのが絵本だなんて素敵すぎる

    きっと、自分にはどんな絵本かな
    そう思うんじゃないかな

  • ゴールデン街の片隅にあるという「絵本バー クレヨン」
    行ってみたい。
    私の前には何の絵本が現れるのだろう。

  • 絵本を中心にお話が展開される短編集。
    私が子どもの時に読んだもの、
    子ども達に何度も読み聞かせをした絵本も出てきて面白かったです。
    大人になってから絵本を見ると
    深く考えさせられたり、物語の奥にある意味を探したり、また読み方が変わってくるよなーと思いました。
    私が子どもたちに読み聞かせた絵本も
    子どもたちが大人になって何かの時に力になってくれればいいな。。。
    絵本Bar、ちょっと行ってみたいです。

  • 基本的に、帯の煽り文句は信じないタイプ。
    「涙する」なんでありえないと思ってたけど、最後にホロリときてしまった。

    比較的読みやすい短編
    題材になってる絵本を知ってる方が話には入っていきやすそう

    はらぺこあおむし
    どんなふうに物語に繋がるのだろうかと思ったけど、なるほどなるほど。
    自分の空腹(お腹が空いているとは限らない)を埋めてくれる物が何なのか
    私も見つけてみたいと思った。

    100万回生きたねこはずるい
    泣くに決まってる。

  • 感想
    楽しかった思い出。世界が新鮮でキラキラしていた。いつのまにか灰色が増えていった。だけど物語の中だけは。あの日のドキドキが残っている。

  • 表紙かすごく好きなのと絵本も好きで、これは読まなければと購入しました。
    有名な絵本を絡めたストーリーになっていて、
    デジャブ(っていう言葉が正しいか分かりませんが)のように、過去へ戻り違う選択肢を選んだ世界を体験するようなお話もありました。
    若年性認知症を盛り込んだお話の中でシビアな場面もあり、人生って人それぞれ、様々なことがあるのだなと考えさせられた一冊でした。

  • 絵本をベースにしたストーリーの詰め合わせのような一冊でした。
    私が忘れていたような絵本の表題に記憶をたどりながら読み進める感じが
    すごく楽しいなぁと思います。
    ひさしぶりに小説を購入したのですが、表紙がまず好きです。
    表紙を眺めるだけでも癒されます

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著者プロフィール

有間カオル (ありま・かおる)
『太陽のあくび』で第16回電撃大賞メディ アワークス文庫賞を受賞しデビュー。
他に『 魔法使いのハーブティー 』、『 招き猫神社のテンテコ舞な日々 』( KADOKAWA )、 わすれな荘シリーズ ( 角川春樹事務所)、『気まぐれ食堂 神様がくれた休日 』( 東京創元社 )、『 青い花の下には秘密が埋まっている 四季島植物園の静かな事件簿 』(宝島社) など 。

「2022年 『氷住灯子教授と僕とYの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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