- 実業之日本社 (2024年12月6日発売)
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784408559230
作品紹介・あらすじ
秘めた想いを届けます――
季節うつろう幕末の京都。伏見にある旅籠・月待屋には、不思議なほどに人の心を動かす手紙を書く代筆屋「懸想文(けそうぶみ)売りさま」がいるという。秘められた恋、切っても切れぬ親子の情、戦国の世にさかのぼる先祖の因縁――人々はそれぞれの想いを胸に、月待屋を訪ねる。京の四季と切ない人間ドラマをしっとりとした筆致で描く、人情時代小説。
〈目次〉
第一章 懸想文の男
第二章 母恋ひし人
第三章 血天井の城
第四章 饅頭喰い
第五章 伏見の酒
第六章 恋文の女
解説/桂 米紫(落語家)
装画/水口理恵子
みんなの感想まとめ
幕末の京都伏見を舞台にしたこの物語は、旅籠「月待屋」を中心に展開される人間ドラマを描いています。代筆屋「懸想文売り」が人々の秘めた想いを手紙に託す様子は、感情の深さを感じさせ、恋や親子の情、先祖の因縁...
感想・レビュー・書評
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幕末の京都伏見が舞台の時代小説。伏見の宿屋「月待屋」の十四歳になる娘真魚は母親と二人暮らし。そこの離れに20代半ばと思われる素性のわからぬ女性の琴が住み始める。
そして彼女は、ひょんことから「懸想文売り」を始める。ようは、ラブレターなどの代筆屋である。
代筆屋というと、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を思い起こした。アニメは京都アニメーション制作だし、舞台は京都伏見。ひとの想いを手紙にしたためるというのは、やはりドラマになる。
本書は前6章からなる連作短編集であるが、最終章で琴の素性が明らかにされる。続編を期待したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「幽霊なんていません。人は死ねばそれまでで、生まれ変わりもない。すべてが終わりで、あの世も存在しません。幽霊がいるとしたら、それは生きている人が作り出したものです」
秘めた想いを届けます――
季節うつろう幕末の京都。伏見にある旅籠・月待屋には、不思議なほどに人の心を動かす手紙を書く代筆屋「懸想文(けそうぶみ)売りさま」がいるという。秘められた恋、切っても切れぬ親子の情、戦国の世にさかのぼる先祖の因縁――人々はそれぞれの想いを胸に、月待屋を訪ねる。京の四季と切ない人間ドラマをしっとりとした筆致で描く、人情時代小説。 -
花やお香、和菓子、お酒など随所に散りばめられたモチーフが効いてて読書というより体験。
これは他作品のホラーや官能小説も読んでみたくなったぞ。
お話がすっと入ってくるのも、バスガイドさんとしてのご経歴の賜物なんだろうな。
現代よりもっと身分制度や男女の役割が固定化されてた時代に「人として対等に話せる」って天恵のような出逢いだと思う。
好みは分かれるかもしれないけど、私はマクドで読んで号泣した。 -
黒船来航の少し後、京都伏見の小さな旅籠「月待屋」の人の心を打つ手紙を書くと評判の懸想文売り。旅籠の女将由井、その娘の真魚、賢いだけじゃなく洞察力に優れている懸想文売りの琴、懸想文配達人(?)佐助。好きだったのは仇討ちに来たけど侍に見切りをつけて酒屋の婿になる「伏見の酒」。どの話も面白かった。真魚の父親の謎は引っ張るのね。
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幕末の京都、伏見の中書島にある宿「月待屋」、そこには人の心を動かす手紙を書く「懸想文売り」がいるという。
花房観音さん初の時代小説ということですが、時代設定が幕末でなければならない理由がよくわからなかったり、言葉の選び方がイマイチ雑な気がしました。
この中では「饅頭喰い」がよかったかな。落語の下敷になりそうです。
解説を落語家の桂米紫さんが寄せておられます。山本周五郎はほめ過ぎだと思います(笑)。 -
京都伏見の旅籠・月待屋に、訳ありで離れに暮らすようになったお琴。
素性や顔を隠したまま懸想文売りをすることに。
月待屋の女主人・お由井と娘・真魚のの協力もあり、懸想文で依頼人の思いを伝え問題を解決していく時代小説。
依頼を受けるときに、離れの床の間に飾られる花の花言葉とリンクするようなお話で心に沁みます。
お琴さんの活躍はまだまだ続きそう。続編を期待します。
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著者プロフィール
花房観音の作品
