死体の汁を啜れ (実業之日本社文庫)

  • 実業之日本社 (2025年4月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784408559414

作品紹介・あらすじ

この街では、
なぜか人がよく殺される。
ならず者たちが謎を追う!!

ミステリ・ランキングを席巻する
鬼才が贈る、前代未聞の死体パズラー!

豚の頭をかぶった死体、
死体の腹の中の死体……

この街では、なぜか人がよく殺される。
殺人事件の発生率は南アフリカのケープタウンと同じくらい。
そんな牟黒市で見つかる一風変わった死体の謎を追うのは、
文字の読めないミステリ作家、深夜ラジオ好きのやくざ、
詐欺師まがいの女子高生、事件を隠蔽してばかりの刑事。
ミステリ・ランキングを席巻する
鬼才が贈る死体大博覧会【EXPO】、開幕!!! 
解説/東川篤哉

【目次】
前日譚 
豚の顔をした死体 
何もない死体
血を抜かれた死体
膨れた死体と萎んだ死体
折り畳まれた死体
屋上で溺れた死体
死体の中の死体
生きている死体
後日譚
解説 『死体の汁を啜れ』を削れ 東川篤哉

みんなの感想まとめ

独特な死体の描写と多重解決のミステリーが織り成す、驚きに満ちた連作短編集です。作品は、豚の頭をかぶった死体や、死体の腹の中に別の死体があるなど、常識を覆すような奇抜な設定が特徴です。登場人物たちは個性...

感想・レビュー・書評

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  • グロミスの極み!
    鬼才、白井智之氏が放つ連作短編集

    『死体の汁を啜れ』!!!

    ★4.5

    『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』で、実際に起こった事件を元ネタに、特殊設定、多重解決推理の粋の極みを目の当たりにし、それによりワンツーをくらい

    『エレファントヘッド』で、おったまげ~の、ぶったまげ〜の脳味噌ぶちまけのストーリーとこれまた多重解決の極限を披露され、ノックアウトされた口である

    ということで、文庫化を機に本作を手に取ってみた
    上記2作には到底及ばないが、至って上質なグロミスである
    白井氏は、トリックもさることながら、ストーリーも一級品である。
    おしりから読んでも面白いかも!!

    蛇足!?余談!?ですが、東山篤哉氏の解説!
    これまた最高!!
    今まで読んだ解説で過去いちかも!
    解説だけで立派な短編小説や〜ん
    お見逸れいりましたm(_ _)m

  • 唯一無二のこれからも期待する鬼才白井智之の連作短編小説。

    タイトルもぶっ飛んでるが、内容もぶっ飛んでました(笑)

    しっかりミステリーとしての出来も素晴らしく、読み終わったあとも久しぶりに余韻に浸れる作品でした!


  • こんな死体あり!?という8編からなる連作短編集。
    これ本格ミステリーなの?ギャグじゃないの?何なんだこれは。
    毎度の如く当たり前にグロいけどエログロではないから気持ち悪さは引かめ。
    白井ワールドに入る時は冒涜という言葉を忘れましょう。

    登場人物の名前が真面目なのかやけくそなのかわからなくて、特に千貫昆布(ちぬき こんぶ)さんにハマった。
    私も白井さんにペンネームつけてほしい。

  • 2025.11.30
    これだけ血が流れるのにあまりグロさは感じさせないのが作者の持ち味ではと私は思っている。

  • なぜか人がよく殺される牟黒市で様々なパターンの変わった死体の謎をヤクザ、刑事、作家、女子高生が解決する短編集。
    そうはならんやろとツッコミたくなる事件の数々はグロさはあるがユーモラスでもある。
    石黒正数の絵での脳内再生余裕です!
    謎自体は小粒なのは短編だからか…長編が読みたいね。

  • 豚の皮を被った死体、ギロチンで四肢を切断された死体、死体の腹の中に入った死体等々…グロテスク描写で知られる作者によるその持ち味というか趣味というかを全開にした連作短編集。死体の状況の奇抜さが目を引く(というかドン引きだが)バカミスの様相も呈してはいるけれども、しっかりと本格らしい合理的な説明がつくところがすごい。。しかし、これだけ軽いノリでグロいのは読むのがキツいよ。

  • 白井さんらしい、倫理と常識がぶっとんだ連作短編ミステリ。よくそんなシチュエーションを思いつくな…と思うような酷い死体のオンパレード。
    人の心がないのかよ…と思うけど、読み心地は不思議と清々しい…。
    登場人物誰もが、人のためとか誰かを救いたいとか、おためごかしを言わないからかなぁ。皆自分に正直で自分のエゴを隠さない。登場人物全員、身近にいたら嫌だけどキャラとしては好き。

  • 怒涛の死体大喜利8連発。「こんな死体、あり!?」からあくまで完璧なロジックでこの死体である必然性が語られる流れは見事。

    登場人物や地名がふざけてて凄惨な事ばかり起きてもあまりゲンナリしないのも良かった。

    と思ってたらラスト、急に切ない後味が来て情緒が…

  • グロい描写を書きたいがために書かれたような小説(笑)

    トリックはどれも強引で、有り得ないと思いつつ別次元の話として楽しませていただきました。

  • 子供には絶対読ませられない、
    残虐グロゲロパズラーの安定感。
    よくそんなこと考えるなというあり得ない死に方ばかり。
    母親の死体の腹の中にその子供の死体があって、その子供の腹の中に母親の内臓があって。
    まさにカオス。
    なのに、全編にわたってそこはかとなくポップ。
    作中に出てくる作家の小説のタイトルとか、
    地名も、ラジオ番組名もいちいちポップ。
    ひたすらありえない死に方の謎解きをして、最後の最後はそれかい。
    回収するのはそこかい、で終わる。
    ポップで良いし、やはり上手いけど、
    エレファントヘッドとか、名探偵のいけにえとか、読了後にしばらく現実に戻れないくらいの没入感には至らなかったかなー

    あの2作が良すぎるだけですが。
    これも十分面白い。

  • 「よくこんな死体を考えつくな……」と、著者のあまりにも異常で独創的な発想に衝撃を受けました。
    その圧倒的なヴィジュアルと異形の設定には、これまでにない興奮を覚えましたが、そのインパクトが強すぎたせいか、ミステリーの肝である推理や動機が、相対的に希薄に感じられてしまったのが惜しいところです。設定の「凄み」に、解決編の「重み」が追いついてこない不均衡さ。知的な謎解きよりも、未知の恐怖を浴びることに特化した、極めて偏った魅力を持つ衝撃作でした。

  • バッドエンドが良い持ち味

  • 死体の中の死体、膨れた死体と萎んだ死体が好き。秋葉さんめちゃめちゃ好き。死体の中の死体での青森との合図を決めるシーンが面白くて好きです。

  • これぞ白井友之って感じの連作短編
    人間の身体を徹底して道具として扱うことで可能になるトリック
    倫理観をぶっ飛ばせばまだまだ新しいトリックがある
    フィクションラインが下がっちゃうことが難点でもある

  • 好きな漫画家が表紙の絵を描いているというだけで購入。

    地名や登場人物の名前が変わっており、そういう部分できをてらう系かーと最初は後悔したが、意外にもおもしろかった。あり得ない死体のオンパレードだか、読み終わるとしっくりきた。

  • おお、とうとう死体そのもので遊ぶようになったのか…。
    って言うと語弊があるよねえ。
    正確には、死体をトリックの道具にしている。
    まあグロ表現が名刺代わりの作家さんなので、私としてはあまり気にしませんが。
    相変わらず、人物・トリック全てにおいて奇抜。
    もう『豚の顔をした死体』を一発目に持って来た時点で、絶対に普通の短篇集じゃないことが分かる。
    なのに推理はロジカルだから面白い。
    多重推理に振り回されるのも慣れると楽しいんだよなあ。

  • とんでもないもんに手を出してしまった…

    まさに死体大EXPO開幕!

    感情とかそういう人間っぽいものをかなぐり捨てて
    あくまでも全ての短編の最後に大きな(笑)をつけて
    それから読んでみて欲しい

    でもちゃんとミステリー
    伏線回収あるある

    解説の東川篤哉さんも素晴らしかったです

  • 豚の頭を被せられた死体に、腹の中に別の死体が埋め込まれた死体……。そんな、あまりにも独特でグロテスクな事件が次々と巻き起こる、異色のミステリーです。

    舞台となるのは、日本で最も殺人が多発する無法地帯、牟黒市。この街で起きるトリッキーな怪事件に挑むのは、文字の読めないミステリ作家や、あらゆる不祥事を隠蔽しようとする刑事など、一癖も二癖もある個性豊かな4人のチームです。

    本作の魅力は、何といっても「バカミス」らしい突き抜けた設定と、良い意味で滅茶苦茶なトリックの数々。重々しいタイトルとは裏腹に、肩肘を張らずに笑いながら読み進められる軽妙さがあります。

    特筆すべきは、事件そのもののパンチ力以上に、メインキャラクターたちの行動によって事態が予想外の方向へと捻じ曲がっていくカオスな展開です。 犯人を特定して終わりではなく、あえて犯人を逃がして警察を轢き殺させたり、真実が分かった瞬間に事件そのものを闇に葬ったりと、トリックを解いた後も予断を許さない展開が続きます。

    王道のミステリーに飽きた方、毒のあるエンターテインメントが好きな方なら楽しめる作品です。

  • おもしろ死体をズギャーンと出して、おもしろ死体になるに至る理由を探偵役が暴けのQ太郎するのをロジカルに説明するとゆう連作短篇集。メチャクチャなトリックのためなら死体なんてなんぼ玩んでもいいですからね。
    新本格の作家に対する不満として、論理に奉仕するために存在する作中人物の造詣がその辺の深夜アニメよりも類型的とゆうのがあるが、ここまで類型的にしてしまえば逆に気にならない。本格らしくフェアに前提条件を開示するのも、緻密に現実世界の延長でするのではなく、ネジが外れたおかしな世界があることを提示してその中で論理を成立させるために必要な情報のみ丁寧に描写するのも正しい。『不思議の国のアリス』みたいな、論理のみが正しい世界なのがおもしろい。

    …でもいいのホントにそれで?(自分の理想とするものがいざ目の前にあると、それはそれでおかしくない?て不安になる難儀な読者の台頭)

  • いや、ごめん、この作風めっちゃ好きだわ。
    映画監督だとタランティーノ が一番好きなので、こういう元気でインモラルな登場人物たち大好き。

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著者プロフィール

1990年、千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作で2014年にデビュー。『東京結合人間』が第69回日本推理作家協会賞候補、『おやすみ人面瘡』が第17回本格ミステリ大賞候補となる。『名探偵のはらわた』は「2021本格ミステリ・ベスト10」で第3位。他の著作に『少女を殺す100の方法』『お前の彼女は二階で茹で死に』『そして誰も死ななかった』『ミステリー・オーバードーズ』『死体の汁を啜れ』がある。衝撃的な作品で読者の度肝を抜く、気鋭の本格ミステリ作家。

「2022年 『お前の彼女は二階で茹で死に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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