猫は神さまの贈り物<小説編>

  • 有楽出版社
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本棚登録 : 156
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408594101

作品紹介・あらすじ

本好きと猫好きは何故か似ている。個性派作家たちによる孤高を愛する人のための珠玉の"猫"小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 1982年に刊行された『猫は神さまの贈り物』が小説編とエッセイ編に分かれて復刊しました。
    本書はその小説編。
    猫好きの心をぐぐっと掴む9名の作家の作品が収められています。

    一番印象に残っているのは星新一の「ネコ」です。
    突然訪問してきた宇宙人の姿を見て、気を失った飼い主を横目に、飼い猫がゆったりと寝そべったまま「私たち種族がこの星の支配者だ」と言い切るのが痛快です。
    それから小松左京の「猫の首」。
    衝撃的な前半に戦慄、さらに結末にも再び戦慄。

    自分が生まれる前に編まれたアンソロジーですが、まったく色あせていないことに驚きました。
    今も昔も、人間の猫への愛は変わらないのだなぁ、としみじみ。

  • 小松左京の「猫の首」が一番面白かったけど、猫好きにはちょっと・・・な内容だったりと。何かと猫好き感を欠いた猫アンソロジーでした。けれど梅崎春生からの流れが素晴らしかったので☆4。
    普通に猫好きのほんわか感を味わいたい方はエッセイ編をおすすめします。

  • おー

    実業之日本社のPR
    「読書家垂涎の執筆陣による猫小説アンソロジーが待望の復刊! 森茉莉、佐藤春夫、小松左京、梅崎春生、宮沢賢治、星新一ほか。」

  • 猫好きでも文壇界で身内受けすると思われる小説集。内情が分かる人ならもっと楽しめるんだろう。雲とトンガの描写、宮沢賢治のオノマトペ、小松左京のスリルに星を。宮沢賢治の作品にハズレを感じたことはないが、白いきのこがやる変な楽隊が今回特によかった。
    美しい猫だったろう雲の日常の姿、性格が分かる描写が微笑ましく、また美しい兄の容姿と引き比べられた妹猫トンガの切なさに少し悲しくなるものの、いなくなった兄猫を探すようなトンガの仕草に家族ってものを考えてしまう。

  • 文学

  • ごく最近の言い回しですが、ファッション猫好きアンソロジーだろうとしか。この中じゃ星新一しか解ってないだろうな…。
    「どんぐりと山猫」読んだのが小学校以来でそれはそれで懐かしくて良かったです。小松左京も、過激なトムとジェリーであって、猫好きの為でもなんでもない。
    星新一と、表紙の絵が良かったので★3つで…。

  • 図書館
    猫がテーマのアンソロジー。

    森茉莉さんの作品を「これはだれだ…」と考えながら読む読書第二回 舳徹冶が三好達治なのはすぐわかるけど、甍平四郎が室生犀星なのは描写からはわかるけど名前が! 原型とどめてなさすぎて‼ 茉莉先生の名前改編の基準がわかりません

  • 2015 2/3

  • 『猫は神さまの贈り物<エッセイ編>』に続き、小説編を読了。エッセイ編の方にも書いたが犬と爬虫類が好きなので猫というものの生態をあまり知らない。小説編の方も猫にちなんだ作品なので猫の魅力というものが詰まっている。初めて読む作家ばかりなので新鮮でもある。

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著者プロフィール

1903~87年、東京生まれ。森鴎外の長女。1957年、父への憧憬を繊細な文体で描いた『父の帽子』で日本エッセイストクラブ賞受賞。著書に『恋人たちの森』(田村俊子賞)、『甘い蜜の部屋』(泉鏡花賞)等。

「2018年 『ほろ酔い天国 ごきげん文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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