【マンガ訳】太宰治

  • 実業之日本社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408612805

作品紹介・あらすじ

太宰治の傑作短編を気鋭の漫画家が独自の解釈で現代版にコミカライズ。岡田屋鉄蔵、うめ、マキヒロチ、旅井とり他。解説・渋谷直角。

感想・レビュー・書評

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  • 古典文学作品のコミックス化の企画はたまに見かけますが、本単行本は太宰治。執筆陣の多様な解釈で、時代ものあり、現代もの(YoutubeやTwitterやスマホも出てくる)ありの面白いアンソロジーになっています。
    それにしても「太宰にはツイッターがよく似合う。」

    作家さんそれぞれの個性が出ていてどれも面白いのですが、出色だったのは、羽生生純さんの現代版「親友交歓」!まさに羽生生純さんの作品なのですが、まぎれもなく太宰治の「親友交歓」。
    マキヒロチさんの作品「恥」もとてもよかったです。漫画家宛に上から目線のウザいリプを送り続ける男。原作と性別が逆転していて、舞台も現代に移っているのですがこの違和感の無さ。おかしさと哀しさ。

    太宰治の痛くてダサくてちょっと哀しいんだけど思わず吹き出してしまうテイストがバラエティーに富んだ編集で楽しめます。

    そして原作を久しぶりに読み返してみたくなったので、青空文庫でダウンロード。便利だなあ。

  • こういうの読みたかった。
    太宰は本当に読んだ人の分だけ顔を変える。

  • 『走れメロス』くらいしか読んでいないので、いつか太宰作品はちゃんと読みたいなーと思っていたので購入。著者陣のなかに『ひらひら』の岡田屋鉄蔵さんがいるのもうれしい。どの作品も面白かった!もちろん作家さんがうまいからだけど、もとになる太宰治の作品の質が高いからこその面白さなんだろうなぁ。
    俄然、太宰が読みたくなりました。いつになるか分からないけど…。

  • 最近時間もあるし、いわゆる「文学作品」でも読もうかなと思っていたころに出会ったこの本。
    太宰に対して厭世的で難解というイメージを勝手に抱いてたけれど、なんだ意外とお茶目で鋭くて優しいじゃん、とこの本読んで思った。

    なので、「文学作品」への挑戦は太宰から始めていきたいと思う。

  • 参加者が魅力。「皮膚と心」「恥」は書評的に読めてさっそく原作をKindleで。

  • もう一度、太宰作品にどっぷり浸かりたくなった。

  • 太宰治の短編をもとにした現代版マンガ。

    原作を余り読んでいないので、比較検討できず...。

  • 作品はもとより作品性そのものや作家本人とか、色々な形で愛されている作家だと思えるバラエティ。この人目当てで買ったサダカネアイコ『葉』、原作の手法ごとスクラップ&ビルドして太宰であり『葉』でありつつ全くオリジナルの名編にして良オマージュになっていて素晴らしい。

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