- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408650241
作品紹介・あらすじ
中国革命戦の裏で葬り去られた
惨劇「チャーズ」の真実を人類史に刻む――。
作家・佐藤愛子氏、推薦!
「これは、もうひとつのウクライナだ」
いま、世界中が注目するウクライナ侵攻。
ロシアによるジェノサイドともいうべき
残虐な場面の報道を見るたび、
中国研究家の遠藤誉氏は
幾重にも重なる餓死体の上で野宿した
幼少期の恐怖体験を思い起こす――。
******
1947年、中国共産党は
国民党軍と激しい内戦を繰り広げていた。
「長春を死城たらしめよ」
この毛沢東の指令により、
国民党が占拠する長春市は食糧封鎖され、
市民数十万人が餓死する事態へ追い込まれたのである。
かつて長春で「もうひとつのジェノサイド」=「チャーズ」
があったことを知る人は少ない。
チャーズ生存者も、もうそう多くはいない。
その数少ない生き証人の一人が著者・遠藤誉氏である。
「私には『もうひとつのジェノサイド』を
人類の歴史に刻み込む使命がある。
亡くなられた方たちはゴミくずのように捨てられ、
『チャーズ』の事実そのものが葬られていったからだ」
中国共産党が封印し続ける惨劇「チャーズ」。
「これは、もうひとつのウクライナだ」と、
あの大作家・佐藤愛子氏も激賞する
魂の実録・ノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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4.67/32
『中国革命戦の裏で葬り去られた
惨劇「チャーズ」の真実を人類史に刻む――。
作家・佐藤愛子氏、推薦!
「これは、もうひとつのウクライナだ」
いま、世界中が注目するウクライナ侵攻。
ロシアによるジェノサイドともいうべき
残虐な場面の報道を見るたび、
中国研究家の遠藤誉氏は
幾重にも重なる餓死体の上で野宿した
幼少期の恐怖体験を思い起こす――。
1947年、中国共産党は
国民党軍と激しい内戦を繰り広げていた。
「長春を死城たらしめよ」
この毛沢東の指令により、
国民党が占拠する長春市は食糧封鎖され、
市民数十万人が餓死する事態へ追い込まれたのである。
かつて長春で「もうひとつのジェノサイド」=「チャーズ」
があったことを知る人は少ない。
チャーズ生存者も、もうそう多くはいない。
その数少ない生き証人の一人が著者・遠藤誉氏である。
「私には『もうひとつのジェノサイド』を
人類の歴史に刻み込む使命がある。
亡くなられた方たちはゴミくずのように捨てられ、
『チャーズ』の事実そのものが葬られていったからだ」
中国共産党が封印し続ける惨劇「チャーズ」。
「これは、もうひとつのウクライナだ」と、
あの大作家・佐藤愛子氏も激賞する
魂の実録・ノンフィクション。』
(「実業之日本社」サイトより▽)
https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-65024-1/
はじめに
(冒頭)
『ウクライナにおけるロシア軍の残虐な場面は、反射的に小さいころに長春で経験した恐怖の日々を思い起こさせる。
1945年8月6日、アメリカが日本に原爆を投下すると、(旧)ソ連は一刻も早く参戦して戦後の領土獲得を有利にしようと日本に宣戦布告し、(旧)満州国への侵攻を始めた。「新京特別市」に侵攻してきたソ連軍は、昼夜問わず民家を襲っては物を奪い女性を犯し、私たちにもマンドリンと呼ばれる短機関銃を向けてきた。ほとんどのソ連兵の腕には刺青があり、シベリヤ流刑者の番号が彫ってある。
そんな野獣をスターリンは民間人に向けて放ったのだ。』
目次
はじめに
第一章 紅いガラス玉
第二章 絶望都市・長春
第三章 自由の大地
第四章 解放区延吉
第五章 再びの命
第六章 朝鮮戦争勃発
第七章 天津の灯はさまよう
おわりに
旧「満州国」地図/長春市街図/天津市街図
『もうひとつのジェノサイド 長春の惨劇「チャーズ」』
著者:遠藤 誉
出版社 : 実業之日本社
単行本 : 368ページ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中で挫折しそうなくらいの地獄絵でした。
ある宗教を信仰する父の善行が、幾多の危機からこの家族を救い、誉たちは生きながらえる。極限状況で人間の真価が問われるという実例のような話だ。 -
衝撃…
旧満州の話で日本側の横暴を知ることは結構あるけど、終戦と同時に中国国内の内戦が日本人にも与えていた大きすぎる影響を知らなかった。
大地の子の山崎豊子と訴訟も起こしているみたい。
中国残留孤児にも興味が湧いた。 -
東2法経図・6F開架:222.5A/E59m//K
著者プロフィール
遠藤誉の作品





