- 実業之日本社 (2025年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784408651316
みんなの感想まとめ
音楽や芸術が持つ深い感動を探求する対談が展開され、耳から得られる体験の重要性が強調されています。著名な科学者と芸術家の対話を通じて、言葉では表現しきれない感覚や「クオリア」を再認識し、現代の情報化社会...
感想・レビュー・書評
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アポロン的なものも大切だが、
時にはディオニソス的なものに身を任せるのもいい。
大学の先生の言葉がよみがえる。
科学者、哲学者、社会学者という肩書きや枠組みを超越している養老孟司さんと芸術家久石譲さんの対談。
面白くないわけがない。
言葉で表現できない感覚「クオリア」を忘れがちな生活。現実よりも言葉を優先してしまっていた自分にも気づいた。
言葉で表現できないものを表現するのが音楽であり、情報化と情報処理が決定的にちがうことが、認識できた。
CDを聴き込んでチケット買って演奏会に行って、音楽と出会う。映画も然り。
サブスク生活になれてしまって自分の気分でコントロールして、切れ切れデジタル生活しているなあ。
「出会い」の哲学に戻っていこうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リズムの良い文章ですらすらっと読めてしまうが、話の内容は奥深い。
「見て感動するより、聴いて感動する方がよっぽど多い」に最初はそうだっけ?と思ったが、耳が持つ「遠心性」と「求心性」で映画なんかでもグッとそこに惹きつけられるし、歌を聞いてるだけで泣けることもあるなぁ、と。
巨匠2人の深い知見や様々な経験から見える世界をお聞きするだけでも面白かったが、「根本的に人と人が理解するのは『共鳴』だけ」というフレーズはとても腑に落ちて、自分がああ、これだな、というときには聞いた言葉からどんどんイメージが立ち上がっていく感覚があるので、それこそが、共鳴=響き合うなんだろうなぁと改めて認識した一冊。
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あれもこれもと、器用に全能であろうとせずに自分の適所をコツコツと磨いてきた人たちの言葉を焼き付けて生きたいと切に思う。
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大好きな久石譲さんが、養老先生と何を語るのかに興味があって読んだが、養老先生の知識量に圧倒されっぱなしだった。
二人ともチャーミングで、教養に富んだ内容なのに堅苦しくなくて読みやすい。
「人間の一生は、一つの作品」という言葉が印象的だった。自分にとっての損得で考えるのではなく、何が起きても、何を選択しても、それが自分であり、一つの作品だと胸を張って言えたらかっこいい。 -
2009年に発行された
『耳で考える 脳は名曲を欲する』を底本とし
一部訂正などし、復刊にあたって
第七章「もののあわれ」とAI をプラス
それはその15年後の対談です。
新しい部分は特に面白くはなかった。
養老さんのお話ではとくに脳科学系が好きです。
たとえば、音楽を聞いて、人はなぜ感動するのか?
音楽を感じる部分は、古い脳のほう
つまり前頭葉でなく
もっと原始的な脳の部分に直接届いているから
人は感情を揺さぶられる。
大脳辺縁系です。
私はここ数年前頭葉を鍛えることを目標にしています。
感情をおさえたくて。
そういえば音楽への思いはどうなっていたかな。
考えてみる。 -
養老孟司×久石譲 対談集!
脳科学と音楽が織りなす驚きの世界へ、あなたを誘います!
このキャッチ通りだ。
中身を要約したり、どうのこうのいうのは筋違いな気がする。
巨匠二人が知的に、しかしそれでいて原始的感覚的に語る。
それでいいんではないか
キーワードは
言葉 空間 時間 リズム 共感 意識 からだ
不経済・非合理・非効率
てなとこだろうか
第一章 なぜ人は音楽で感動するのか
第二章 感性の土壌
第三章 いい音楽とは何か
第四章 意識は暴走する
第五章 共感性と創造
第六章 人間はみな芸術家
第七章 「もののあわれ」とAI -
なんて贅沢な対談なんでしょっ♡♡
読み終えると…
素晴らしい芸術作品に触れたような
深い感動を味わえました!
感性に響くものって心地いいですよね
言葉から風や音を感じたり…
音楽から匂いや情景を感じたりすると
私は泣きたくなる
どこか懐かしい気持ちになるからかな?!
人がよりよく豊かに生きていくためには
音楽も 言葉も どちらも大切にしたいと思う
美しいリズムを感じる文章に心が震えて
音楽の中にある論理の美しさに涙して
ときに自然が織りなす風景や音やリズムに
感動するような
そんな生き方をしていきたい…と感じました! -
養老先生と音楽家の久石氏との対談本。養老先生が音楽とどのように向き合うのか?先生らしく耳と脳、聴覚、に結びつけて解説されていました。
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音楽が大好きな私、音楽を聴くと心が落ち着く、気持ちが和らぐ。それはどうして起きるのか、感覚、脳への情報、音楽で人が感動するのはなぜ。
感性の部分を一部論理的に解き明かしてくれる。
読書していて気になった命題的なものだけ覚書しておく。
・現代人は全体的に感覚が鈍ってきていますが、五感の中で一番軽視されているのは「触覚」です。
・脳の神経線維は双方向で、脳に入っていく方を「求心性神経」、脳から抹消器官に出ていく方を「遠心性神経」という。
・真っ赤なウソの元が、西洋には二つある。町中の立派な建物がそうです。教会と劇場・・・両方とも、人間はその中に引き込まれて夢中になる。
・他の人の言っていることや書いていることを上手にまとめていくのは「情報処理」なんです。ものを書く、ものをつくるとは、情報化すること。「情報化の作業」と「情報処理の作業」とはまったく違うものなんです。
・絶対音感というのは、どうやら「聴覚野」ではなくて「言語野」で覚えているらしい。
・一緒にうたうということは、リズムを揃えるとか音程を揃えることではない、真剣に一生懸命にやることに歌の原点をみた。
・オリジナリティとは、新しい共感を発見すること。オリジナリティを作り出している人、精神を病むことだってある。個性が行き過ぎた場合はそうなっていく。他人がほとんど共感しなくなる。その綱渡りが一番難しい。それがアートでしょう?
・自分の生きる意味を神に預けてしまったら楽かもしれないけど、怠けますよ、みんな。その人が作品、それぞれの一生が作品。人は作品。
・ある年齢に達すると、今まで見えなかったことがはっきり見えてきますね。そういうことでいえば、歳を重ねても何らかの形で刺激をどんどん受け入れて、つねに自分を変えていく。これからの時代、老後と呼ばれる時代が長いわけだから・・・。
読書と音楽、そして落語。常に新しい噺を覚えることは良い刺激になっていますな・・・。今覚えてるのが「鉄砲勇助」と「木津の勘助」。したい噺がすでに八っつも控えています・・・ああ、忙し、時間いくらあっても足りません。 -
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養老孟司氏と久石譲氏が交わす知の饗宴。解剖学者と音楽家が織り成すこの一冊には計り知れない発見が隠れていた。
まず、書店で本書の表紙に目を惹かれて迷わず購入。今でもこの出会いは奇跡だと感じている。科学、哲学、社会学など多岐に渡りその知を発してきた養老孟司氏と音楽家として世界を感動の世界に導いてきた久石譲氏の対談。これ以上に面白い対談はないのではないか?
冒頭から両者の知がぶつかり合い、新しい「知る」を目の当たりにした。現代社会にメスを入れる御二方の言葉には重みがあり、自分の奥深くに響いてくる。一度読んだだけでは到底、全てを受け止めるのは難しい。
普段の生活の中で、何か些細なきっかけからまた御二方の対談を通して知を吸収したいと思う時が来るだろう。 -
『感想』
〇お二人とも博識で、しかもそれぞれの専門分野以外の幅広い分野に精通しておられる。
〇視覚(具体)と聴覚(抽象)で得られるものの違いとか、欧米(論理的)と日本(感覚的)の差とか、よくわかった。すみません、ちょっとだけわかった。
〇百聞は一見に如かずという言葉から視覚情報の方が優位性があるようにも思えるが、聞くことで具体を抽象や感情で解釈することで作られるものはたくさんあるのだろう。
〇これはどちらかが優れているというわけではない。しかし日本というか世界的に具体や論理の方に思考が偏っていっているがために、無駄は減っていても爆発的なものは生まれにくくなっていると私は解釈した。
〇論理と感覚を繋ぐものとして言葉があるが、言葉の力が失われていることが、断片的な世界を作っているのか。
〇言葉は文章という形で見ることができるが、話を聞くという形は感情と結びつけやすい。でも話を聞く能力というのは訓練が必要。だから勉強するんだし、コミュニケーション能力も育てていきたいな。 -
久石譲さんの音楽が好きで手に取った作品。
恥ずかしながら「バカの壁」等で有名な養老孟司さんの著書は読んだことがない。
久石さんと養老さんの対談を読み、読んでみたいと関心が湧いた。
論理と音楽は無縁と先入観があったから、久石さんが論理派だということに驚いたと同時に、これからあらゆるジャンルの音楽を聴くにあたって新しい見方ができるのでは?と期待も広がった。
2024年1月1日の能登半島地震にも触れられていて、御二方の考えや価値観を知れたこともよかった。 -
音楽が好き!久石さんが好きという理由だけで手に取ったが音楽に限らず多岐に渡る対談が非常におもしろかった。
底本も読んでみたいなあと。 音楽と感動の話や日本人の特性、構築力について、螺旋活動など。
特に、現実を豊かにするために言葉がある。には、ハッとさせられた。 -
音楽はやっぱり生で聴いたほうがいいってよ!
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養老さんと久石さんの対談。
脳の仕組みと音(音楽)との関係性など、なるほど!と思うことも多いけれど、全体的に諸外国との比較(日本文化、独自の習慣の悪いところを述べているので)理解はできるけど、否定ばかりに感じてしまい残念でした。
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久石譲さんが好きだから読んでみましたが、うわぁ〜半分も理解出来てないと思います、私。
養老さんの知識が半端ない。
ひれ伏すしか無い感じ。内容よりも知識量に圧倒される。 -
話は四方八方へ行き来するが、散りばめられてる2人の言葉、思考は本当に面白い。しかし、感覚的に語る部分もあり2人の言いたいことを、まだ理解できないな〜とも思いながら読み進めた。
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最初は二人の哲学的な話で難しかった。ですが、全て読み終えてとても面白かった。
特に印象に残った言葉は、人生は1つの作品作りであるという言葉だ。久石さんの音楽は始まって盛り上がり終わる。それが人生と同じことである。
自分の1つの人生という作品を作るにあたってゴールを定めることなく追い求め続けることが大切だなという風に思った。
改めてこの時代をどう生きていくのか、どう考えてどう?乗り越えていくのかと考えさせられる1冊だったらと思う
もう1つ印象に残ってるのは
共鳴共感共同体、をやり続けるでなく、そこには社会との共鳴だったり、1つのコミュニティの中の共同体があり、その中のつながりをどう作りどうこう構築しているのか?、やっぱりその中で登山というのは改めて素晴らしいスポーツだと思った。
あと、音楽は論理的で決まった音符の数の中で作り上げていくものである。これまでの経験とによってひらめきが出てくるが、そのひらめきを掴むこともまた実力。そこから広げていくのもまた経験。
与えられた壁課題するよう、乗り越え面白がる力知るということ、新しいことを知るということの無上の喜び。
著者プロフィール
養老孟司の作品
