映像論序説: 〈デジタル/アナログ〉を越えて

著者 :
  • 人文書院
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409100264

作品紹介・あらすじ

現在、「映像」はあらゆる場所に溢れ、私たちの生活において不可欠のものとなっている。アナログからデジタル映像への変化、インターネットなど画面を通した双方向コミュニケーション技術の進歩とその爆発的拡大などにより、もはや「映像」はただ眺めるだけのものではなくった。変貌した「映像」が持つ意味と、それが与える衝撃とは何か。北米のニューメディア研究、欧州のイメージの科学をはじめ、情報理論、認知科学、脳科学、分析哲学、映画、ゲーム、メディアアート、フィクション論など、多岐にわたる分野を大胆に横断し、来るべき「映像の理論」を構築する、挑発的な一書。

感想・レビュー・書評

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  • 2022年5月14日(土)
    一読して理解できたとは言えないため、評価が難しい。ヴィレム・フルッサー、フランシスコ・ヴァレラやベルナール・スティグレールなど、読んだことのある学者を引きながら議論を展開していることが、一見理解の支えになってくれそうに思える。また、メディア論や認知科学などの知見に触れながら映像を論じており、こういう本を読みたかったという思いも持った。だが、分かりやすい整理の仕方、分かりやすい図式による理解を排して、丁寧に議論を進めようとした結果、主張がつかみづらくなっているように思う。「Aではなく、Bだ」という時の「Aではなく」は分かっても、肝心の「Bだ」の部分が分かりづらかった。時間をおいて再読したい。

  • レポートを書くために読みましたが、来年にもう一度読み返したい。

  • 【選書者コメント】「映像とは何か?」にストレートに取り組んだ論文。
    【請求記号】7700:991

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著者プロフィール

北野 圭介(きたの・けいすけ)
1963年生。ニューヨーク大学大学院映画研究科博士課程中途退学。ニューヨーク大学教員、新潟大学人文学部助教授を経て、現在、立命館大学映像学部教授。映画・映像理論、メディア論。2012年9月から2013年3月まで、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ客員研究員。著書に『ハリウッド100年史講義 夢の工場から夢の王国へ』(平凡社新書、2001年/新版2017年)、『日本映画はアメリカでどう観られてきたか』(平凡社新書、 2005年)、『大人のための「ローマの休日」講義 オードリーはなぜベスパに乗るのか』(平凡社新書、2007年)、『映像論序説 〈デジタル/アナログ〉を越えて』(人文書院、2009年)、『制御と社会 欲望と権力のテクノロジー』(人文書院、2014年)。編著に『映像と批評ecce[エチェ]』1~3号(2009年~2012年、森話社)、訳書にD・ボードウェル、K・トンプソン『フィルムアート 映画芸術入門』(共訳、名古屋大学出版会、2007年)、アレクサンダー・R・ギャロウェイ『プロトコル』(人文書院、2017年)など。

「2021年 『ポスト・アートセオリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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