聖杯の探索

  • 人文書院 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784409130186

作品紹介・あらすじ

円卓の騎士たちの至高の冒険と幻夢の数々。全編にみなぎる血とエロスと聖性のドラマ

≪聖杯≫とは、イエス・キリストが最後の晩餐に用いた食器で、それがさらに磔刑のキリストのしたたる血を受けた容器に結びついて象徴化されたものである。この神聖侵すべからざる聖杯の探求を主題とする物語は、ケルト伝説に源をもつアーサー王物語群の一つとして12世紀のフランスで生み出され、十字軍の影響の下、全ヨーロッパに広がった。本書は、詩人でありフランス中世文学の研究者としても知られる天沢退二郎による中世仏語原典からの本邦初訳。
(本書は1994年に人文書院より刊行した)

○目次
第1章 聖霊降臨節
第2章 さまざまの冒険
第3章 ソロモンの舟
第4章 生命の樹
第5章 三人の騎士とペスヴァルの妹
第6章 コルブニック城のランス路
第7章 コルブニックからサラスへ

みんなの感想まとめ

聖杯の探求をテーマにした物語は、中世フランスの散文ロマンスの魅力を存分に引き出しています。物語は、騎士たちが聖杯を求めて冒険に出る様子を描き、各騎士の個性が際立つストーリーが展開されます。特に、ガラハ...

感想・レビュー・書評

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  • 13世紀フランスの散文ロマンスの全訳。流布本三部作の2つ目。<br />
    ガラハッドが宮廷に来るところから始まり、聖杯の出現、騎士たちは各地に探索へ赴く。聖杯を見つけたガラハッドとパーシヴァルの昇天、ボールスの宮廷帰還までの物語。見所はそれぞれの騎士たちの行動。各者各様でおもしろい。相変わらずランスはヘタレだし。<br />
    作者はシトー会の修道士らしい。当時のキリスト教(特にシトー派)のミソジニーがにじみ出てる部分は、鼻に付くが、ホモソーシャルな騎士たちの関係はやおい読みも可能。<br />
    <br />
    ※フランス流布本系は「散文ランスロ」「聖杯の探索」「アーサー王の死」の三部作の場合と、「メルラン」「聖杯の由来」を加えて五部作という場合もあります。

  • 聖杯探索好きなら読むべし。妄想が広がる。っていうかきっと中世の人もこうやって妄想広げてたんだ…と思っていろいろ感動する。

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著者プロフィール

天沢退二郎 訳者 天沢退二郎(あまざわ たいじろう)1936年東京生まれ。東京大学仏文科卒。詩人、評論家、宮沢賢治研究家、作家。詩集に『地獄にて』、『幽明偶輪歌』(以上思潮社)、翻訳に『青空』(晶文社)、『ヴィヨン詩集成』(白水社)、『ペロー童話集』(岩波書店)、『シチリアを征服したクマ王国の物語』(共訳、福音館文庫)、評論『宮沢賢治の彼方へ』(思潮社)、創作に『光車よ、まわれ!』(ポプラ文庫ピュアフル)、オレンジ党シリーズ(復刊ドットコム)がある。

「2013年 『犬のバルボッシュ パスカレ少年の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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