胸さわぎの鴎外

  • 人文書院 (2013年12月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (220ページ) / ISBN・EAN: 9784409160954

作品紹介・あらすじ

古今東西の文学を縦横無尽に論じる、比較文学者西成彦による満を持しての鷗外論。戦時性暴力を静かに断罪する『鼠坂』、性欲処理に悩める男を描いた『舞姫』、民衆の語りを政治の語りに変えてみせた『山椒大夫』など、人間の身勝手さ、残酷さ、恥ずべき側面を、鷗外は見逃さない。魅力的な素材であったのだ。近代の申し子ともいうべき鷗外の冷徹なまなざしが明らかになる。その視線の下で恥じ入るべきは、レイプされた植民地の女や徴兵逃れの罪をおそれる移民の老婆ではなく、植民地帝国の男たち、そして恥を直視できない「腰砕け」のわれわれなのだ。

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

西成彦(にし・まさひこ)

 東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。
 立命館大学先端総合学術研究科名誉教授。
 専攻は比較文学、ポーランド文学、異文化接触論。
 主な著書に『カフカ、なまもの』(松籟社)、『ターミナルライフ─終末期の風景』『多言語的なアメリカ 移動文学論Ⅲ』『エクストラテリトリアル 移動文学論Ⅱ』(以上、作品社)、『ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち─声のざわめき』(洛北出版)などがある。

「2026年 『『変身』とケアの現場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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