格差の自動化 デジタル化がどのように貧困者をプロファイルし、取締り、処罰するか
- 人文書院 (2021年9月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (326ページ) / ISBN・EAN: 9784409241387
作品紹介・あらすじ
♦♦♦♦ ナオミ・クライン推薦! 堤未果解説
デジタル化・自動化行政への流れは今後益々加速する。しかし、私たちは、誰がどんな意図をもって政策をたて運用していくのかを注視しなければならない。法執行機関から医療機関、社会サービスに至るまで、サービスの縮小だけでなくアメリカの機関は貧しい人への罰則を強化し、人種問題も浮上してきている。不平等格差を強力に自動化することでハイテクな監視システムがいかに不正を助長していくのか。本書は、小さな政府が効率化のためにハイテクツールを使ってどのように貧しい人々を益々困難な状況に追いやっているかを明らかにし、効果的な反撃、解決の糸口をさぐる。
自動化技術が市民社会にあたえるリスクを明らかにした話題の書!
◎目次
序章---危険信号
第1章 救貧院からデータベースへ
第2章 アメリカの「心の故郷」で行われた福祉給付審査の自動化
第3章 天使の街のハイテクホームレス事情
第4章 アレゲニー郡のアルゴリズム
第5章 デジタル上の救貧院
終章---デジタル上の救貧院を打ち壊すには
みんなの感想まとめ
デジタル化が進む現代において、貧困層や労働者階級が直面する新たな課題を鋭く描き出した作品です。自動化技術がもたらすリスクを明らかにし、特に福祉制度におけるデジタルツールの導入が、どのようにして差別や不...
感想・レビュー・書評
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『差別の自動化(Automating Inequality)』の要約。
本書は、アメリカの貧困層や労働者階級を管理するために導入されたハイテクツールが、いかにして新たな「デジタル上の救貧院」を構築し、差別と不平等を固定化しているかを告発している。 -
貧困に陥った人を人が救うのではなく、デジタルで切り捨てていく、ということである。特に病気や障害にかかった人が切り捨てにあう。それが機械による分別である。
ただなかなか読むのに時間がかかったのは活字が読みにくい、という点もあったかのように思われる。 -
2021年度第2回見計らい選定図書
http://133.11.199.94/opac/opac_link/bibid/2003578386 -
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社会福祉サービスの資格決定やサービスのマッチング,虐待やネグレクトのリスク予測にデジタル技術が使われており,そのことをかつての救貧院になぞらえて「デジタル上の救貧院」と位置付けている。社会福祉のサービス利用を遠ざけるという意味で確かに「デジタル上の救貧院」といえるかもしれないと思った。
取り上げられていたのは,インディアナ州の自動化によるメディケイド等の受給決定システム,ロサンゼルスのホームレス支援に関するマッチング・アルゴリズム,ペンシルベニア州アレゲニー郡の児童虐待に関するリスク予測モデル。
ロサンゼルスの事例では低所得層向けの住宅供給が少なすぎること,アレゲニー郡の事例では児童虐待のホットラインの通報の多さと通報者の偏見(通報された親が周りの人から監視されているような感じに思えた)が,デジタル技術の運用方法以前に問題のように思う。
「デジタル上の救貧院」を解体する一歩として,貧困層と労働者階級の連帯による貧困問題の解決に言及されていた。
あと,「そのツールは貧困者の自己決定と行為主体性を助長するだろうか?」(274頁)という著者の問いは大事だと思った。 -
東2法経図・6F開架:369.2A/E81k//K
