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- Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
- / ISBN・EAN: 9784409510162
作品紹介・あらすじ
1500-1800年の全ヨーロッパを舞台に、職人や農民、芸人等の多様な文化(民話・民謡・民衆本・信仰・遊び・カーニバル…)の特質を、人類学的接近法によって克明に描く。
感想・レビュー・書評
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日本を含めたアジアの諸国にとっては、ヨーロッパとは何よりもまず近代的で合理的な文明であり、それは中世以来の少数者としてのエリートの文明をひきついで産業革命ののち世界に広まっていったものであった。ところでヨーロッパのこの文明はひとりで育ったわけではない。合理的な思考方法は非合理的なものの存在を自覚したときに生まれてくる。いわば合理的なヨーロッパ文明は感性的でときに非合理的なものを含む文化を対象化したところで生まれたものである。著者はその文化の総体を民衆文化と名づけ、1500年から1800年にいたる民衆文化の変貌をヨーロッパ全域にわたって叙述している。
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