グリムドイツ伝説集 (下)

  • 人文書院 (1990年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784409530108

作品紹介・あらすじ

ゲルマン諸部族や神聖ローマ帝国の王侯貴族の知恵と勇気、屈辱と復讐などにまつわる物語。白鳥の騎士、ヴィルヘルム・テルの登場。

みんなの感想まとめ

歴史と伝説が交錯する物語が織りなす深い魅力が感じられる作品です。下巻では、ランゴバルトやゴート、フランク族などの伝承が年代順に展開され、特にグリム兄弟の序文が印象的です。彼らはこれらの民族の文化的特徴...

感想・レビュー・書評

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  •  
    ── グリム兄弟/桜沢 正勝&鍛治 哲郎・訳
    《グリム ドイツ伝説集〈下〉人文書院》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4409530100
     
    “Brüder Grimm”
     Grimm, Jacob Ludwig Karl 17850104 Germany 18630920 78 /
     Grimm, Wilhelm Karl   17860224 Germany 18591216 73 /
     Grimm, Ludwig Emil    17900314 Germany 18630404 73 /
     
    …… ハーメルンの市民は/子供たちの失踪の日を起点にして年月を数
    えていたという。/市参事会堂には次のような文字が刻まれている。
     キリスト生誕後の一二八四年(12840626)に/ハーメルンの町から連
    れ去られた それは当市生まれの一三〇人の子供たち/笛吹き男に導か
    れ、コッペンで消え失せた(グリム《ドイツ伝説集》より)(P020-021)
      |
    …… グリムはそれに一〇点に及ぶ参考文献を付しており、単なる読み
    ものとしてでなく、伝説の厳密な再録を意図していたことを示している。
    https://q.hatena.ne.jp/1362304084#a1192585(No.1 20130305 02:32:53)
     
    https://q.hatena.ne.jp/1580139951#a1273625(No.1 20200128 18:54:17)
     
    (20200130)
     

  • 下巻は歴史編。前半はランゴバルトやゴート、フランク族等の伝承をそれぞれ年代順に、後半はウィリアム・テル等の伝説的人物も。興味深いのはグリムによる下巻序文。ゴート、ランゴバルト族を温和で文化的で高貴、その伝説も真の叙事性に貫かれた美しい詩と評価するのに対しフランク族の伝説にはポエジーの形成を許さない暗く狂暴な精神が反映されていると述べる。これを頭に入れてそれぞれの伝説を読み返せばドイツロマン主義の目指したポエジーがどんなものか推し量れるというわけだ。

  • こちらにも、グリム兄弟による下巻序文が付されています。第365篇から第585篇まで。こちらのほうは、歴史上の人物、出来事をめぐる伝説集。ローエングリンもヴィルヘルム・テルも登場します。血沸き肉躍ります。この本のありがたいところは、巻末に、メロヴィング朝、カロリング朝、オットー(ザクセン)朝、ハープスブルグ家の系図が付されていること。ほんとに、こういうものがなければ、だんだんわからなくなってきますからねぇ。世界史を勉強していた頃は、こういう系図は「恨めしい」とか「憎らしい」とまで思ったものですが、物語を読み進めるためだったら、面白く引くことができます、勝手なものです。

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著者プロフィール

桜沢正勝
1941年大阪生れ。2017年7月没。
神戸大学教養部勤務後退職。専門はドイツ文学。
訳書にE・シュタイガー『ゲーテ』(共訳)、『グリム ドイツ伝説集(上)(下)』。

「2022年 『グリム ドイツ伝説集 新訳版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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