革命キューバの民族誌 非常な日常を生きる人びと

  • 人文書院 (2014年3月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784409530467

作品紹介・あらすじ

経済危機を乗り越えるための社会主義革命の理想が、妥協を強いられた「非常期間」のつづくキューバで、理想と現実の間で板挟みになった人びとが自らの人生を生き抜く希望をどう見出しているのかを、ドキュメンタリー制作を含む親密な関係における語りの中から追及する。

感想・レビュー・書評

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  • ☆ふむ

  • 田沼幸子『革命キューバの民族誌 非常な日常を生きる人びと』人文書院、読了。夢と希望になった59年の革命。カウンターの象徴としてのゲバラ。教育医療の無償化等々……キューバをめぐるイコンは多くあるがその実はいかに。本書は普通の人々との出会いから書き起こす「キューバのいまを生きる人びとの民俗誌」。

    革命の成果は積極的に査定された観が否めないが、革命は既にに破綻している。著者はキューバ社会の破綻を批判するのではなく、人類学的アプローチで。キューバの人々がどのような言葉遣いで自分たちの社会を説明しているのかに注目する。

    「私が好きなキューバの人たちが、黙るか仲間内でしか話すしかなかったことを、もっと多くの人に知ってほしいのです。それによって、いまのキューバで嫌いなところが変わっていくかもしれませんから」。歴史の一ページに残らない生きる「日」をすくい上げる。

    革命の理念は日常生活にどのような規範をもたらしたのか。革命家モデルと私生活の現実、ソ連なきあとのダブルスタンダードの生活、そしてひとびとが国内外で痛痒する矛盾と矛盾との格闘等々。等身大のキューバの今を描き出す。

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著者プロフィール

大阪大学人間科学研究科グローバル人間学専攻助教。専攻は、文化人類学(特に、キューバ、移民研究)共著に『ポスト・ユートピアの人類学』(人文書院、2008年)、『コンフリクトから問う-その方法論的検討』(大阪大学出版会、2012年)。自身が監督、撮影したドキュメンタリー映画『キューバ・センチメンタル Cuba Sentimental』(2010年、ゆふいん文化・記録映画祭第四回松川賞受賞)などがある。

「2014年 『革命キューバの民族誌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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