「馬」の文化と「船」の文化―古代日本と中国文化

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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409540503

感想・レビュー・書評

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  • 道教の研究家だという著者の独特の主張のようにも思いますが、「南船北馬」という言葉もあるように、かなり心理をついていると思います。北は儒教、南は道教。そして日本は神武天皇など船にのって東征した話があるように、南方の影響が強いという。また道教でも道に帰る老子と道とともに遊ぶ荘子の違い、それは人生に対する消極的、積極的な違いでもあるという。著者は荘子を持ち上げる。また中国・漢の武帝、北魏の太武帝は日本の天皇にとって模範であったという。(例えば天武、聖武など)このように日本における馬と船の交じり合い分析していく著者は徐福、吉野ヶ里遺跡、漢倭奴王の意味など、幅広い知識に基づく壮大な文化論集で興味深い内容です。

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著者プロフィール

1918年大分県中津市生まれ。 1942年京都帝国大学文学部哲学科卒業。  同年10月熊本野砲兵聯隊入営。戦争末期に中国大陸に渡り、広東省で終戦を迎え、47年上海から復員。東方文化研究所(京都)助手、大阪府立北野高校教諭、愛知学芸大学助教授、京都大学人文科学研究所教授を歴任。 1974-79年京都大学文学部教授。 1980-82年京都大学人文科学研究所所長。  定年退職のあと関西大学文学部教授、北九州大学外国語学部教授を勤める。その後、故郷の中津に住み、執筆・講演活動を行う。 2001年没。 著書に、『荘子』(中公新書)、『老子』(ちくま学芸文庫)、『道教思想史研究』(岩波書店)、『魏晋思想史研究』(岩波書店)など多数。人文書院刊行の書籍に『道教と日本文化』『道教と古代日本』『中国の哲学・宗教・芸術』『「馬」の文化と「船」の文化 古代日本と中国文化』『タオイズムの風 アジアの精神世界』がある。

「2018年 『「馬」の文化と「船」の文化 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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