蛇と十字架

著者 :
  • 人文書院
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409540763

作品紹介・あらすじ

東西の蛇信仰を軸に、大地の生命力を再認識し自然との共存をはかる、環境考古学からの発見。

感想・レビュー・書評

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  • 著者:安田喜憲
    内容:アニミズム推し。

    【書誌情報+内容紹介】
    価格:2,500円+税
    出版年月日:2009/06/01
    ISBN:9784409540763
    版型:4-6 240ページ

    [内容紹介]
    風土と神話、自然と宗教の関わりを、主として東洋と西洋の蛇信仰を軸に、森林と砂漠、多神教と一神教の問題にもつなげつつ、今日の自然破壊や地球環境問題に関し、ルネサンス以降のあまりにも人間中心的な思考が問題ではないかと問う環境考古学の新発想。

    [著者紹介]
    安田喜憲(やすだ・よしのり) 1946年三重生まれ。国際日本文化研究センター教授。専攻は環境考古学。理学博士。著書に『森のこころと文明』(日本放送出版協会、1996年)、『文明の環境史観』(中央公論新社、2004年)、『山岳信仰と日本人』(NTT出版、2006年)など多数。
    http://www.jimbunshoin.co.jp/smp/book/b66923.html

    【簡易目次】
    はしがき

    I 蛇が神さまだったころ
    1 創造への情念 
    2 しめ縄は蛇だった 
    3 蛇と十字架が共存した島 
    4 地中海は蛇信仰の中心地 
    5 生まれかわる太陽と蛇 
    6 蛇こそ冥界の支配者

    II 蛇を殺す一神教の誕生
    1 蛇を殺す神々の登場 
    2 モーゼの十戒の風土 
    3 邪悪の象徴に転落した蛇 
    4 自然観を一変させた一神教

    III 動物たちの大殺戮への道
    1 化物になったメドゥーサ 
    2 悪魔にされた動物たち 
    3 動物たちの霊力の衰退

    IV 蛇から龍へ
    1 龍の起源と発展 
    2 蛇から龍への変容 
    3 神話の共通性 
    4 一神教が誕生しなかった日本

    V アニミズム・ルネッサンス
    1 文明衝突の時代 
    2 新しい科学の創造 
    3 平等主義社会の実現 
    4 宗教の死・環境の死 
    5 森を植える宗教 
    6 アニミズム・ルネッサンス

    あとがき

  • 興味深く面白いテーマだが、いかんせん事実を述べているのか、筆者の推察なのかが分かりにくい。結論がなんでも自然破壊への警鐘に持って行ってしまう非論理的構成なので、この点明確でない分、「読み物」としてしか受け取れないのが残念。少なくとも第三者にわけ知り顔で本書の内容を共有することは憚られる。その分星1つ減点。

  • (市×/県×)

  • 地理・環境学の視点から宗教の変遷を見る、という視点で面白かった。自分が考えていたことに+αしてくれる内容だったし、何より内容がそんなに難しくないから読みやすい。
    94年に書かれた内容だから(?)かなり著者の意見は偏っているように感じるけど、そのほかの部分はとても興味深くて面白い。
    著者の他の本も手に取りたい!と思える本

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著者プロフィール

安田喜憲(やすだ・よしのり) 1946年、三重県生まれ。環境考古学者、理学博士。東北大学大学院特任教授、国際日本文化研究センター名誉教授。ふじのくに地球環境史ミュージアム館長を務める。

「2019年 『水の恵みと生命文明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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