多重人格とボーダーライン

  • 駿河台出版社 (2012年6月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784411040237

みんなの感想まとめ

解離性同一性障害、通称多重人格について深く掘り下げた本書は、症例の紹介や実際の治療場面を通じて、読者に理解を促します。町沢氏は、主人格と交代人格のコミュニケーションの重要性や、トラウマからの解放に焦点...

感想・レビュー・書評

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  • このような症例の紹介が多い町沢氏の「多重人格」の紹介(ボーダーラインは巻末に少しあるだけでほとんど多重人格)

    今の時代、書名は解離性同一性障害の方がよいと思うが、書店で出すからには本書名の方がよいという判断なのかなと覆った。肝心の内容は、解離性同一障害の原因、実際の状況などを解説した後、実際の面接の様子を口語体で数例紹介している。その中で治療の進むべき方向性などがわかると思う。

    ビリー・ミリガンで有名な病気だが、なかなか難しいと興味をもてた。イントロダクション的な本としてはよいと思う。

  •  このご時世に『解離性同一性障害』ではなく『多重人格』? 作者どんなんだよ~って思い購入してみました。
     結果。
     な、なんか、微妙……。
     いや、面接の事例であるとか、そういった部分がたくさん掲載されていたりとおもしろい部分もあるけれど、なんていうかなあ~。

  • 多重人格(解離性同一性障害)について、町沢先生が重要視していることは、主人格と交代人格のコミュニケーション、それと、主に交代人格が抱えているトラウマからの解放のようだ。無理に統合へ向かう必要はなく、主人格を強くしていくことも重要とのことである。
    事例も豊富である。理論だけでなく、町沢先生が治療場面で実際どのように言葉を使っているか、そして先に書いたセオリーに対してどのように治療を進めていくかが分かり、解離性同一性障害の治療に携わっている者ならば共感するところが多く、またたくさんのヒントが得られる1冊だと思われる。

  • 日本だと、精神科の臨床現場では、多重人格ってあまり認められていないらしい...確かに、出会ったことが無ければ信じづらいのもわかるけどね。
    この本は、具体的な面接の事例が載っていて、興味深かった(ボーダーと言うより、多重人格がメイン)。
    そして、町沢先生の診療スタイルとして、ゴールを完全に主人格に統合するのではなく、生活するのに困らないように持って行く、というのがやっぱり好き。

    この手のものは、完璧に治そうとした瞬間に破綻する感じがする。

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著者プロフィール

1945年新潟県糸魚川市に生まれる。1968年東京大学文学部心理学科卒業。1976年横浜市立大学医学部卒業、東京大学付属病院分院神経科勤務。1986年国立精神・神経センター精神センター精神保健研究所室長。1994年町沢メンタル・ヘルス研究所開設。1998年立教大学コミュニティ福祉学部教授。現在は精神科医・医学博士、町沢メンタルクリニック院長。
専攻は思春期・青年期精神医学/社会病理学・異常心理学/心理療法・犯罪学。
主な著書として、『ボーダーラインの心の病理』(創元社)、『成熟できない若者たち』(講談社)、『ボーダーライン』(丸善ライブラリー)、『閉じこもるフクロウ』(朝日新聞社)、『あなたの心にひそむ』(PHP研究所)、『こころの健康辞典』、『心の壊れた子どもたち』(朝日出版社)、『臨床心理学』(医学書院)、『ぼくの心をなおしてください』(幻冬社)、『ADHD』、『心の健康ひろば』(駿河台出版社)、『人格障害とその治療』(創元社)。

「2012年 『多重人格とボーダーライン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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