小説人間革命 (下) ((聖教文庫))

著者 : 戸田城聖

• 聖教新聞社出版局 (1993年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[まさえさんの感想 · 2013年5月3日]

上巻の、あののんびりした八軒長屋の住人の生活革命から一転、
下巻は緊迫した国家とのたたかい。

ここで終わってるからこそ、池田先生の人間革命はあの場面から始まるのか。あと、この巻で出てきた表現を、池田先生が忠実になぞっているところにも、師弟を感じる。

牧口先生と戸田先生の人柄、時代背景、聞いてるだけではわからないことや、随筆とかにバラバラと出てくるエピソードだけではわからないことが、ひとつなぎになった感じ。
特に独房での生活は想像を絶する。

著者プロフィール

本名、戸田甚一。明治33年2月11日、石川県に生まれる。3歳のとき、北海道石狩郡厚田村に移住。札幌市の小六商店合資会社勤務後、夕張郡真谷地小学校教員を経て上京。創価学会の創始者牧口常三郎氏に師事、5年間の教員生活の後、私塾時習学館を開く。昭和5年、創価教育学会をつくって理事長となった。かたわら、日本小学館社長として出版業を営んだ。戦時中、思想統制によって二年間の獄中生活をおくったが、20年7月出所して創価学会を再建、理事長から宗教法人創価学会会長に就任した。昭和33年4月2日、午後六時半、東京駿河台の日大病院で心臓衰弱のため死去、58歳。葬儀は4月8日、豊島区雑雑司ヶ谷の常在寺で近親者だけで行ない、4月20日に都青山葬儀所で学会葬を行なった。著書に『人間革命』『日蓮大聖人御書十大部講義』『推理式指導算術』などがある。

「2021年 『信仰への覚悟 人間革命の原形』 で使われていた紹介文から引用しています。」