希望の経典「御書」に学ぶ (2)

  • 聖教新聞社 (2011年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784412014831

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  • 仏法を常に座右に置いて学びたいという気持ちがあり、少なくとも月一冊くらいのペースで御書講義を読み進めていきたいなと思う。

    今回の講義には、次の5編の御書の講義が収められていた。
    「妙一尼御前御消息」
    「上野殿御返事(竜門御書)」
    「四条金吾殿御返事(法華経兵法事)」
    「転重軽受法門」
    「三沢抄」

    「妙一尼御前御消息」は、病気の子どもがありながら、最近夫を亡くされ、辛さに翻弄されながらも信仰を貫く、当時鎌倉在住の女性信徒に、身延の地から届けられた日蓮大聖人のお手紙である。「冬は必ず春となる」という確信の激励。
    桜の木の「休眠打破」を譬えに、試練の冬を耐え、勝利の花を爛漫と咲かせる生き方を改めて学ぶ。

    「上野殿御返事(竜門御書)」は、日蓮大聖人ご在世当時の大弾圧「熱原の法難」の際に、同志を命がけで守った青年信徒・南条時光におくられた渾身の激励のお手紙。「願わくば我が弟子大願ををこせ」

    中国の竜門の滝の故事(鯉が滝を登り切れば竜となるという故事)を通して、仏道修行の困難さ、「破壊は一瞬、建設は死闘」ということ、悪知識の恐ろしさ等を学ぶ。

    竜になれなかった鯉(点額魚)の思いを詠んだ白楽天の詩(竜になれば雨を降らすという苦労があり、魚のままで自由なほうがましではないかという意の詩)に対し、「労苦ととるか、使命ととるか」の視点を再認識できた。

    「四条金吾殿御返事(法華経兵法事)」では、人生は己心の「仏」と「魔」との闘いであること、つまりは「法性」と「無明」の戦いであることを学ぶ。その戦いに対する絶対勝利の要諦を教えられている。

    「転重軽受法門」は、大田乗明、曾谷教信、金原法橋という三人の壮年信徒に与えられた御書。そのものズバリのタイトルがついてたんだと改めて再認識。不軽菩薩の「其罪畢巳(ございひっち)」のことなど。

    「『悪から悪へ』の迷いの流転をとどめて、『善から善へ』の幸福の軌道に入る生命の根本的な転換」とか、「生命そのものの在り方を下降から限りない上昇へ、悪の軌道から確たる善の軌道へと大きく方向転換すること」などの表現に思わず心中うなってしまった。

    「三沢抄」では、「元品の無明」ということについて学ぶ。「元品の無明」とは、「すべての生命が妙法の当体であることへの無知」ということなのかと思索。無知は智慧によって打破できると。これが「以信代慧」と。
    深いなと実感しつつ、一歩ずつ。

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著者プロフィール

池田大作(いけだ・だいさく) 1928年、東京都生まれ。創価学会名誉会長/創価学会インタナショナル(SGI)会長。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、戸田記念国際平和研究所、池田国際対話センターなどを創立。『人間革命』(全12巻)、『新・人間革命』(全30巻)など著書多数。世界の識者と対話を重ね、『二十一世紀への対話』(A.J.トインビー)、『二十世紀の精神の教訓』(M.S.ゴルバチョフ)、『地球平和への探究』(J.ロートブラット)など多くの対談集を刊行。

「2023年 『完本 若き日の読書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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