人間革命 (第4巻) (聖教ワイド文庫 53)

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  • 聖教新聞社出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784412015098

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  • 4巻を読了。
    4巻は昭和24年と25年が舞台である。
    「生命の庭」の章では、戸田先生の生命論を、池田先生が弟子の立場で論じている。『人間革命』はなるべく客観的に、第三者として戸田城聖という指導者を描いているが、ここだけは異なる。弟子・池田先生として、師匠の生命論を、デカルトの方法序説とさえ比較しながら、論じている。
    また、後半の主題は戸田先生の事業の失敗である。
    あと半年しのいでいれば戸田先生の事業は失敗せずに済んだかもしれない。とすれば戸田城聖という人も、運が悪いと思われるかもしれない。
    しかし、事業化である戸田先生が全力を尽くしてさえ失敗したのは、深い意味がある。
    この苦闘の中で、弟子・池田大作の存在が明確に現れ、「戸田大学」ともいうべき個人教授が行われ、古参の幹部は学会を去り、戸田先生自身は、天台流の御書講義を反省し、いよいよ第二代会長就任の決意を固めるのである。
    後から振り返れば、学会が脱皮するために必要な苦闘であった。
    さらに、深い意味を引き出した苦闘であったが、それを可能にしたのは、事業で失敗をしても信心で負けたわけではないと言い切った、戸田先生の揺るぎない確信である。
    信心さえ揺るがなければ、全てに意味を付けることができる。

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著者プロフィール

池田大作(いけだ・だいさく) 1928年、東京都生まれ。創価学会名誉会長/創価学会インタナショナル(SGI)会長。創価大学、アメリカ創価大学、創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館、東洋哲学研究所、戸田記念国際平和研究所、池田国際対話センターなどを創立。『人間革命』(全12巻)、『新・人間革命』(全30巻)など著書多数。世界の識者と対話を重ね、『二十一世紀への対話』(A.J.トインビー)、『二十世紀の精神の教訓』(M.S.ゴルバチョフ)、『地球平和への探究』(J.ロートブラット)など多くの対談集を刊行。

「2023年 『完本 若き日の読書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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