新事実 速読みのし方で脳が鋭くなる 誰でも1分間1500字が頭に入るVOPSの秘密 (青春新書PLAY BOOKS)

佐藤泰正

• 青春出版社 (1985年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[johntamaさんの感想 · 2018年1月4日]

　普通はゆっくりじっくり読んだ方が内容をよく理解できると思っていますが、実はそうとは限らない、というのが筆者の主張。根拠をあげながら、また、速読のポイントが順を追って説明されています。

　後半は時間を計りながらのトレーニングになっていて、割と地道な作業です。簡単に速読が身につくと思ってはいけません。ただ、自分の読む速さについては、普段あまり意識したことがなかったので、この機会に計ってみるのもいいかもしれません。

著者プロフィール

1917年生、2015年没。梅光学院大学客員教授。文学博士。著書に『日本近代詩とキリスト教』（新教出版社）、『夏目漱石論』（筑摩書房）、『佐藤泰正著作集』全13巻（翰林書房）、『中原中也という場所』（思潮社）、『これが漱石だ。』（櫻の森通信社）、『文学の力とは何か　漱石・透谷・賢治ほかにふれつつ』（翰林書房）、共著に、佐藤泰正・山城むつみ『文学は〈人間学〉だ。』（笠間書院）ほか。

「2016年 『漱石における〈文学の力〉とは』 で使われていた紹介文から引用しています。」