自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (プレイブックス)

著者 : 岡本太郎
  • 青春出版社 (1988年1月発売)
3.80
  • (2)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • 16人登録
  • 3レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413014564

作品紹介

みんなどうしても、安全な道の方を採りたがるものだけれど、それがだめなんだ。人間、自分を大切にして、安全を望むんだったら、何も出来なくなってしまう。計算づくでない人生を体験することだ。誰もが計算づくで、自分の人生を生きている。たとえば美術家でいえば、美術家というのは、人に好かれる絵を描かなければならない。時代に合わした絵で認められないと、食ってはいけない。生活ができない。だけど、ぼくはまったく逆のことをやって生きてきた。ほんとうに自分を貫くために、人に好かれない絵を描き、発言し続けてきた。1度でいいから思い切って、ぼくと同じにだめになる方、マイナスの方の道を選ぼう、と決意してみるといい。そうすれば、必ず自分自身がワァーッともり上がってくるにちがいない。それが生きるパッションなんだ。

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (プレイブックス)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 同僚に貸してもらった本。若いときに読んでたら、太郎氏の挑戦的な生き方に触発されたかもしれない。

  • 面白かった。
    凄く励まされ、何だか前向きになれた。

    タイトルに「毒」と書いているが、
    書いている内容はその反対で、
    とても優しく、たまには厳しく、愛情が感じられました。

  • ぼくはいつでも、あれかこれかという場合、これは自分にとってマイナスだな、危険だなと思う方をえらぶことにしている。誰だって人間は弱いし、自分が大事だから逃げたがる。頭で考えていい方を選ぼうとなんておもったら、なんとかかんとか理屈をつけて安全な方にイッテしまうものなのだ。かまわないから、こっちにいったら駄目だ、と思う方に賭ける。
    臨済禅師 道で仏に逢えば、仏をころせ
    道で仏に逢えばというが、会えるはずが内。出会うのは己自身なのです。自分自身に対面する。そうしたら己を殺せ
     いまはだめだけどいずれと絶対に言わないこと。いずれなんていうやつに限って、現在の自分に責任をもっていないからだ。いきるというのは瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在に本当に生きることはできない。
     ところが、とかく「いずれそうします」とか「昔はそうだった」と人は言う。そして、現在の生き方をごまかしている。だからぼくはそういう言葉を聞く度に、どなりつけてやりたくなる。
     「いずれ」なんていうやつに、本当の将来はありっこないし、懐古趣味も無責任だ。つまり、現在の自分に責任をとらないから懐古的になっているわけだ。
     しかし、人間が一番辛い思いをしているのは現在なんだ。やらなければならい、ベストを尽くさなければならいのは、現在この瞬間にある。それを逃れるためにいずれとか懐古趣味になんだ。
     懐古趣味と言うのは現実逃避だ。だから、過去だってそのときな辛くって逃避したんだろうけど、現在が終わって過去になってしまうと安心だから、懐かしくなるんだ。
     だから、そんなものにこだわっていないで、もっと現実を直視し、絶対感をもって、問題にぶつかって、たくましく生きるようにしていかなければならない。
     僕はありのままの自分を貫くしかないと覚悟をきめている。それは己自身をこそ最大の敵として、容赦なく戦い続けることなんだ。
     

全3件中 1 - 3件を表示

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (プレイブックス)のその他の作品

岡本太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (プレイブックス)はこんな本です

ツイートする