自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか

著者 :
  • 青春出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413021456

感想・レビュー・書評

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  • 自分も漠然と感じていたことが言語化されていて、頼もしくあると同時に、自分は社会の型にはまってしまった人間なのだと思い知らされました。常識人間を捨てるってむずかしい。

  • 自己啓発本ランキングで必ずと言って良いほど名前の上がる本書。岡本太郎節が気持ち良いくらい爆発しています。言葉の力が強すぎてただただ圧倒されてしまいました。人生という道に迷った時、立ち止まって何度も読み返したい作品です。

  • 本日ご紹介する本は、

    「芸術は爆発だ」でおなじみの
    岡本太郎さんの著作です。

    本書は、
    常識にとらわれず、やりたいことに挑戦したい人に
    お勧めの1冊です。


    「経営は正解があるわけではなく
    ある意味芸術である」
    ということはよく言われます。

    同じような意味で、個人においても
    人生において正解があるわけではなく
    ある意味、”人生でやること”そのものが芸術。

    本書を読み進めると、
    「芸術は爆発だ」の意味がなんとなく
    分かってきます。


    「常識にとらわれる」

    自分はラーメン屋だからラーメンを作るのが仕事。
    そう思ってしまうと、ラーメン作りから抜け出せません。
    自分はラーメン屋である前に、人間です。

    私は技術屋ですので、常識にとらわれると
    ものつくりから抜け出せません。

    もっと自分個人の人間としてやりたい夢をもち、
    それに向かって挑戦し続ける。
    そのことで、他人にも貢献できるようになることが
    幸せだと思います。


    私の岡本太郎さんのイメージは
    ちょっとかわった、主張の強い芸術家
    という感じだったのですが、
    本書を読んでイメージがかわりました。

    たいへん前向きに人生を生きてこられた
    ことがわかります。

    みなさんも
    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    「村人根性」=[みんな必ずといっていいほど、安全な、間違いない道をとってしまう
    挑戦をした上での不成功と、挑戦を避けたままの不成功とでは、天地の隔たりがある
    意思を強くする方法なんてない。そんな余計なことを考えるより、今やりたいことに集中することだ
    友達に好かれようなどと思わず、孤立してもいいと腹をくくって自分を貫いていけば、喜ばれる人間になれる
    「出る杭は打たれる」=打たれることによって自他をひらく
    生きるからには歓喜がなければならない。歓喜は対決や緊張感のないところからは生まれない
    芸術は爆発だ=芸術というのは生きることそのものである
    靴屋は靴屋、学者は学者、みんな職業の狭い枠の中に入ってしまって、人間的に生きようとしない
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    第1章 意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない
    第2章 個性は出し方薬になるか毒になるか
    第3章 相手の中から引き出す自分それが愛
    第4章 あなたは常識人間を捨てられるか
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/2cd60fda51654bbd.png
     

  • 怒られ諭されてる感じ。どういうつもりで生きてるんだって言われてるよう。ネガティブな私にはこれくらい極端なのがいい。

  • 命を懸けてなければ、生きているとは言えない

    とかく考えさせられたのは、『冒険』とは。
    何か一発かましてやろうとか、ちょっと深く考え英断した(つもり)りする。それのなんと自己満なことか。
    大抵の場合、そのような決断をした後はふっつうーの日常を送っていたりするわけです。それで、何が『冒険』だと。
    命と隣り合わせの危険な道を行くという決断は毎日の一瞬一瞬に潜んでいる訳で、その連続なのだ。本当に人生を冒険している人にとっては、今がまさに冒険なのである。決して決断の次の瞬間ではないのだ。

  • 資料ID:W0164250
    請求記号:159||O 42
    配架場所:本館1F電動書架A

  • 全人間的に生きる

    人は社会システムの中でこれさえ出来ていればいいようなものの中に押し込められ、そこで途端に人間性を失うということは、漱石もいっていたこと。

    何かの約束事、守りごとという事があると、人は安心はするけれども、途端にそこで緊張感もなくなり真に理解し合える事はないのではないだろうか。むしろそれは束縛という形で自分たちを堕落せしめる可能性も含んでいる。

  • 岡本太郎。すき

  • 近年科学の発展により人間の不合理性の性格までもが解明されつつある。人間はそれら解明された枠の中で捉えられているように感じるが、この本では氏の言説からはそれらを遥かに凌駕し、生き物としての強さや、命の根源的なエネルギーを感じる。

  • もう一度読んでみました。
    これで3回目です。
    初めて読んだのは18歳の時でした。
    受験を控えて、暗い気持ちの時です。
    模擬試験会場の帰り道に、立ち寄った本屋で、
    ふとタイトルにひかれて、手に取りました。
    「あ、爆発の人だ。」と思って、買って帰りました。
    家に帰って一気に読みました。
    やっぱり自分のやりたいことをすればいいんだ!
    自分の中で何かが「ぷつり」と切れました。
    読書とは、自分のもやもやした考えが、
    ズバリと書いてあるところを、探し出す旅だと思います。
    あの頃を思い出して読みました。
    最近、研究している、ライフワーク(やっててわくわくすること)
    についても書かれている本であることを、再認識しました。
    やっぱり18歳の頃に感じた、あの「ぷつり」は正しかったのですね!
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    (これは前に読んだ時の書き込み)
     大阪万博の太陽の塔の作者である岡本太郎氏のこの本は、自己変革をすすめるものです。今までの自分を壊して、常に新しく生まれ変わることが芸術においても、人生においても必要不可欠である、と説いてます。そこから、生命の躍動感、歓びが湧き上がってくるとしています。
     周りが期待する自分像と、本当に自分がなりたいものとのはざまで身動きが取れなくなってしまった時には、そこからの脱出のきっかけになる本です。
     なんだか最近、膠着(こうちゃく)状態だな、と思われる方、歓びの本質を突き止めたい方にぜひお勧めの一冊です!!

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著者プロフィール

岡本太郎 (おかもと・たろう)
芸術家。1911年生まれ。29年に渡仏し、30年代のパリで抽象芸術やシュルレアリスム運動に参加。パリ大学でマルセル・モースに民族学を学び、ジョルジュ・バタイユらと活動をともにした。40年帰国。戦後日本で前衛芸術運動を展開し、問題作を次々と社会に送り出す。51年に縄文土器と遭遇し、翌年「縄文土器論」を発表。70年大阪万博で太陽の塔を制作し、国民的存在になる。96年没。いまも若い世代に大きな影響を与え続けている。『岡本太郎の宇宙(全5巻)』(ちくま学芸文庫)、『美の世界旅行』(新潮文庫)、『日本再発見』(角川ソフィア文庫)、『沖縄文化論』(中公文庫)ほか著書多数。


平野暁臣 (ひらの・あきおみ)
空間メディアプロデューサー。岡本太郎創設の現代芸術研究所を主宰し、空間メディアの領域で多彩なプロデュース活動を行う。2005年岡本太郎記念館館長に就任。『明日の神話』再生プロジェクト、生誕百年事業『TARO100祭』のゼネラルプロデューサーを務める。『岡本藝術』『岡本太郎の沖縄』『大阪万博』(小学館)、『岡本太郎の仕事論』(日経プレミア)ほか著書多数。

「2016年 『孤独がきみを強くする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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