子どもの自信をつける言葉 トラウマになる言葉 毎日の何気ないひと言が大切な理由

  • 青春出版社 (2002年12月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784413033756

感想・レビュー・書評

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  •  この本で最も強く心に残ったのは、親の行動の裏にある「親自身の心理」、特に「自分の位置を守ろうとする心」や「心の傷を癒したいという欲求」が、いかに子どもの自信や成長を阻害するかという指摘だ。一見、子どものためを思っているように見える言動が、実は親の「私のため」から来ているという厳しくも真実味のある分析が心に刺さる。

    ・「恩に着せる」親の心理
     子どもに「感謝」を示すことが、子どもに自己肯定感と意欲を与えるというシンプルな事実。対照的に、恩着せがましい親は「手抜き」や「搾取」であるという指摘は痛烈。親が自分の役割を全うしていれば、恩を着せなくても子どもとの関係で自分の位置は確保できるという。親が「与える喜び」を持てない状態が、子育てを「辛い仕事」に変え、結果的に子どもをいじめてしまう。

    ・「志」と「現実」
     本当の「志」や「好き」は、周囲の評価や目立つ結果ではなく、「日々の具体的な行動」によって証明される。子どもが夢を語るとき、親が煽るべきは「結果」ではなく、その「プロセス」や「自発的な行動の変化」であると理解できた。これは子育てだけでなく、自分自身の生き方にも通じる。

    ・ 「プレッシャー」と「世界が広がらない」問題
     親が子どもにプレッシャーをかけるのは、親自身が「外の世界で心のキズを癒せない」から、つまり自分の「世界が狭い」から。「自分のない親が、自分の世界をいきいきさせるのには、子どもの心を傷つけるのが一番手っ取り早い方法」という言葉も胸をえぐる。親の依存や未解決の課題が、子どもの可能性を「二人だけの世界」に閉じ込めてしまう。

    ・「あるがまま」の受容と幸せ
     幸せの基準は、成功や他者との比較ではなく、「自己肯定感」にある。この「いいよ、それで」という受容の心は、親が子どもに対して持つべき態度の核心であり、不満や欲求不満に囚われた親には持てない感情。

    ・「どうして?」症候群と「あなたさえ幸せなら」の裏側
     「どうして」と責める心理は、相手への要求、満たされない不満、恨み、責め、そして「自分がない」ことの現れ。常に「もっと欲しい」と求めている状態は、すでに十分もらっていることに気づかない「不満の構造」を示している。

     子どもが本当に求めている「親の関心」や「感情の共有」を与えず、「お金(塾代など)」や「自己犠牲的な努力」を代償にしている親は多い。子どもが求めているものが理解できていない。そして、挫折したときには子どもを責めだす「恨み」へと転化する。

    【今後に活かしたいこと】
    ・「恩に着く」親になる
     子どもが何かしたときは「ありがとう、助かるよ」と心からの感謝を表現し、子どものやる気を育む。恩着せがましい言い方(「これはおまえのため」「こんなにしてやったのに」)は絶対に避ける。

    ・「質問」ではなく「共感」の会話
     不安から「今日はどうだった?」と詰め寄る代わりに、「今日は元気そうで、お母さんうれしいわ」など、自分の「安心や喜び」を伝え、子どもを責めていると感じさせない会話を心がける。

    ・「あるがまま」を許容する
     子どもが失敗したり、親の期待通りでなくても「いいよ、それで」という心で受け止め、不満の感情を吐き出せる「安全地帯」になる。親の不満や不安で子どもの心を縛らないよう、まず自分自身の「あるがまま」を愛し、自分の世界を広げる努力をする。

  • 不要

  • あまりにも言う事を聞かない子どもに「もういい好きにしろ」ということはしょっちゅうである。
    しかし実際好きにした場合、さらに雷が落ちることは明白で、それ故その言葉は子どもに混乱をもたらしトラウマとなる子どもをいじめる言葉である。
    という下りには実に耳に痛い内容だった。
    普段よく言う言葉がすなわち親からのいじめなのだと言われて、反省した。
    がしかし、じゃあどうすればよいのかというところまで書いてほしかった。
    それでもよくない言い方であることはわかったので、良い言い方をまた探していきたい。

  • すべての「親」のみなさまへ。

  • 心がけておきたいことがたくさんです。

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著者プロフィール

1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科を修了。元ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員。現在、早稲田大学名誉教授。
主な著書に、『自分の心に気づく言葉』『心を安定させる言葉』(以上、PHPエディターズ・グループ)、『心の休ませ方』『自分のうけいれ方』『不安のしずめ方』『自分に気づく心理学』『やさしい人』『絶望から抜け出す心理学』(以上、PHP研究所)、『なぜ、あの人は自分のことしか考えられないのか』(三笠書房)、『心と体をすり減らさないためのストレス・マネジメント』(大和書房)などがある。

「2023年 『ブレない心のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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