大江戸庶民のあっと驚く生活考: 意外な風俗、しきたり信仰心がわかる本

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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413034289

作品紹介・あらすじ

本書は、江戸世相の素資料である古川柳を繙きながら、江戸の闊達な庶民たちの様相を描いたものである。

感想・レビュー・書評

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  • 川柳ベースの江戸の庶民生活考証。意外というより、面白みが川柳から来る。テレビの考証がけっこういい加減なこともわかる。川柳入門にもなるか。

  • 働いて日銭を稼ぎ、安価で美味い物を食べ、日が落ちれば眠り、翌朝またきっちり起きて仕事をする。
    春は摘み草や野掛け(ピクニック)、花見に沸き、夏には潮干狩りを楽しみながら日々の菜を得、夕顔の下で涼み、秋は紅葉狩りや茸狩り、暮れれば虫聞き、虫合わせで夜長を愛で、冬は熱燗を引っ掛けながら雪見と洒落込む……。
    そこには現代人が失った原初的なおおらかさ、神を畏怖する自然崇拝、「相身互い」という相互扶助。なにより「お天道様に恥じない生き方をする」という心意気が見えた。

    江戸の世相を生き生きと詠う古川柳を繙き、当時の闊達な庶民たちの暮らしぶりを紹介する良書。

  • 読みたい本。
    古川柳を基にした研究だそうです。

  • 江戸時代の川柳作者のユーモアセンスにはただただ驚かされるばかりである。そこから垣間見えるものも大変教養になる。

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著者プロフィール

京都府立大学名誉教授、中国古代史。京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。

「2023年 『さまざまな歴史世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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