少女監禁: 「支配と服従」の密室で、いったい何が起きたのか

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413034302

感想・レビュー・書評

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  • 368.6

  • 暑さも吹き飛ぶ衝撃的な内容だった。
    この本を読んで、どうしても疑問なのは良識ある大人、中には元警察官までもが松永のマインドコントロールに陥り虐待を受け入れ家庭崩壊し殺されたという事実。
    反撃したり逃げ出したり警察に届けたりできそうなものだけどそれが出来ないほどコントロールされた状態ってどんなものなんだろ?
    自分も被害者と同じ立場だったら同様にコントロールされてしまうのかな?
    佐木氏の本は今後何冊か読んでみたい。

  • 第一章 小倉少女監禁事件
    第二章 新潟少女監禁事件
    第三章 一家連続殺人事件

    高校の同級生を取り込み愛人に
    金づるにした同級生の一家を六人殲滅
    子供を含む7人を監禁、殺害
    電流を流したりして虐待
    遺体は女性や子供にバラバラにさせる

    ショッキングな事件の概要を、
    著者の主観を交えて追う。

  • 新潟少女監禁事件と、北九州連続殺人事件を取り上げた一冊。
    私見や感情を極力排除し、傍聴で知り得た情報を淡々と綴って行く形式は、読み易く分かり易い。
    しかし、冷淡な視点ではない。あとがきや引用された寄稿文には、醜悪な犯罪に対する怒りとやり切れなさが滲み出ている。
    公判中、もしくは直後に出版された本なので、よりバックグラウンドを知りたいなら、事件を単独で掘り下げた本を探すのがオススメ。

  • 刺激的で扇情的なタイトルだけど、読むと全然違う。「胸糞悪くなる」というままだ。作者自体が「男であることをやめたくなる」と評した通り。
    もっとも、小倉の一家連続殺人事件になってくると、もはや「少女」とか「監禁」とかのワードすら意味を持たない。ただひたすら怖い。

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著者プロフィール

1937年4月15日朝鮮咸鏡北道穏城郡訓戒面豊舞洞167番地で生まれる。
1941年12月末朝鮮から関釜連絡船で広島県高田郡小田村へ帰国。
1950年6月広島県高田郡小田村中学校から八幡市立花尾中学校へ編入。
1956年4月福岡県立八幡中央高校を卒業して八幡製鉄所入社。
1963年5月「ジャンケンポン協定」で第3回日本文学賞を受賞。
1976年2月「復讐するは我にあり」で第74回直木賞を受賞。
1991年6月「身分帳」で第2回伊藤整文学賞を受賞。
2006年11月北九州市立文学館の初代館長に就任。

「2011年 『昭和二十年八さいの日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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