90分でコツがわかる!論文&レポートの書き方

著者 :
  • 青春出版社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413037211

作品紹介・あらすじ

世界でいちばんわかりやすい!資料収集から執筆までの超入門。文献、インターネット…信頼できる「資料の集め方」、面白いように書ける「型は3拍子」の法則、説得力が増す「論理的な文章」作成術…誰も教えてくれなかった、マル秘テク。

感想・レビュー・書評

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  • メモ・要点

    <論文とは?>
    ●良い論文とは、「?」(問い)で始まり、「!」(自分なりの主張)で終わる。
    ⇒プラス、「!」を主張するだけの根拠、読み手を納得させる証拠、論証が必要。この三つがそろったものが論文である。

    ●「問い」を立てることは簡単ではない。「地球はどんな形?(答え=丸い)」のように、誰に聞いても同じ答えが返ってくるものではあく、
    「問い」そのもの、「自分なりの主張」「論証」の過程のどこかで、新たな発見や独創性を掲示できる「問い」でなければならない。
    ●「問い」は小さければ小さいほど、具体的であればあるほどよい。
    ・愛とは?正義とは?⇒むずかしいし広がりすぎる
    ・なぜあれは失敗に終わったのか?なぜそれの対象者が男性の身なの(女性じゃだめなん?)とか、具体的なものが◎
    ・ただし、「問い」を小さくするからと言って、大きなものに目を配るなというわけではない。一本の木を論ずるためには森の全体像もきちんと見る必要がある。

    ●「問い」はツッコミからいくらでもみつかる
    「この作品、こういう風にも書けたし、こう表現することもできたはずなのに、なんでこうしているの?」
    「なんでこの新聞記事にこの写真が選ばれたの?」
    ・資料を読む、本を読む時にもツッコミを入れたくなったり批判や反論をしたくなった時こそ付箋を貼り、メモしておくとよい。「なんで自分はここにひっかかっているのか」がそのまま良い「問い」となる。

    <資料、良い本を見つける>
    ●その分野で名著と名高い書物の参考文献一覧で取り上げられている本は良い本であることが多い!たくさんの論文で先人が参考にしている文献を調べていくとよいリストが出来る。また、その本をすでに読んだ先生や先輩の意見を聞くのも◎
    ●キーワードでテーマに関係のあるいろんな本を知りたいのならOPACが便利。タイトルにキーワードがなくても関連している本をピックアップしてくれる。
    ●資料には一次資料(元になる資料)と二次資料(元になる資料を読んだ上でまとめたもの。作者について書かれた伝記、弟子がまとめた書とかも。)がある。なるべくまずは一次資料を手にとるのがよい。オリジナルを読んでみる。

    ●メディア・リテラシーに気を付けて
    「論文で時事的な問題を扱う場合は、特に大切。新聞の種類、記事の大きさ、掲載位置、記述方法、そういうものに左右されることなく、そして無批判にその記事を鵜呑みにすることなく、自分で考え、どの程度まで自分はその論調を指示するか、あるいは支持しないかを決定するようにしたい。そのためには、同じ事件が他の新聞ではどういう風に扱われているのかを確認することが必要だし、海外のメディアはどういう論調かを調べてみるのも有効な手段だろう。とにかく、できる限り数多くの媒体にあたることで客観性を少しでも高め、そのうえで判断するようにしたい。」p.60

    <テーマの方向性が決まったら>
    ●最初にやるべきことは、論文の一番最後に掲載する参考文献一覧を暫定的に作成すること!
    ・先行研究の探索と整理ができる。同じようなテーマで先人が何をすでに発見し、発表してくれているのか。先人研究を踏まえることは有利だし重要である。また、先行研究のほとんどない真新しい題材はこれまたテーマとしては書きにくいものである。

    <論文の構成、骨組みを考える!>
    p.117 の図参照!⇒onenote 「論文の書き方」
    ●序論で書くべきことは3つ。
    ・一つ目はその論文の目的と意義。どういう「問い(?)」答える論文なのか。また、その「問い」にこたえることは学問的あるいは社会的にどういう意義があるのか。
    ・二つ目はその「問い」に対する「自分なりの主張(!)」
    ・3つ目はその論文のあらすじ。
    ☆サスペンスドラマの予告で、犯人はだれか!?犯人はこいつで、この人がどの人をどういう風に殺し、こう捜査が進展し、これがその決め手となる証拠です!!!とぜんぶダイジェストで一気に放送してしまうイメージ。
    ☆序論を読んで内容がわかる!その上で、読む人が「もっと詳しくしりたい」と本文を読みたくなれば◎
    ☆ダイジェストなので、序論を最後に書くのもおすすめ。

    ●本文も同じ構成、3つ。序論を丁寧にかつ詳細に述べたもの。
    序論を肉付けするよりも、まずこっちをしっかり書いてから序論でまとめるのが◎
    調査や研究方法に重点を置く。

    ●結論も序論本文と一緒。「こんなこと(?)をこういうふうに調べたら、こんなことがわかりました(!)」
    そして自分なりの主張に重点を置く。自分んありの主張の念押し。そして最後に論文全体の自己評価をつけておくといい。論文の有益性、研究の応用性、やり残したことや出来なかったことなど(正直に書いておけばよい、今後の研究につながる)

    <戦略を練る>
    「問い(?)」から「自分なりの主張(!)」に到達するにはどういうことを議論すべきか?それをどういう順序で書いていくか?を練る

    まずは頭の中を全部出す!:
    方法①RPG法
    自分の「!」に対して、人は読んでどこをツッコむか、反論するか。自分の主張と真逆のことを言う人(RPGだと敵)が目の前にいると想定して、その反対意見をリストアップし、一つ一つを説得(攻略)していく。自分の装備(資料の読み込みや考え)が甘いならここで気付いて強化できる。
    ・ブレインストーミングで自分の主張を小さくてもバカげていても全部紙に書きだす。RPGと同じく、真逆の意見も全部書き出す。

    そしてそれを元にアウトライン(設計図)を作る。
    本論でこれを主張、それを次にこう反論、その反論に反論することで主張・・・
    (p.132 のアウトラン表示例をone note に貼る)

    <執筆!>
    ●パラグラフ・ライティングのすすめ
    (よくわからなかったのでコピーしてまたじっくり)
    p.142~

  • 小論文入試対策をしたい方にもオススメです。
    私自身が小論文対策のために拝読したのですが、非常に役に立ったと感じたためです。取っ付きやすい文調で読み進めるのも楽でした。小論文を論理的に解剖し、どのように書き進めたら良いのかを詳細に説明されていたため、自力で書く際に参考になると思います。また、後半に問題演習が付いており、実践練習をする事も可能です。非常に分かりやすかったです。
    このようにこの本は小論文対策にも適した本だと感じました。
    (この文章が1パラグラフです)

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPAC↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/591620

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00401055

    卒論やレポートを書かなくてはいけないのに、どうしたらいいのかわからない大学生へ。「信頼できる資料の集め方」から、「面白いように書ける! 型は3拍子の法則」、「説得力が増す、論理的な文章作成術」までの超入門書。大学生になったら誰もが直面する悩ましい論文作成が、これならグンとラクになる! 学生のみならず、論理的な文章を求められる社会人にもお役立ちの一冊。(出版社HPより)

  • 【レポート・論文対策本特集】
    資料ID:98120401
    請求記号:816.5||I
    配置場所:工枚特集コーナー

  • 書名の通り、この本は論文、レポートの書き方を指導するものだ。文体や使用している単語も簡単なものでとても理解しやすい。レポートに慣れてきた人も、本書を読めば、さらなるレベルアップがみこめるだろう。特に、第4章のパラグラフの活用方法とその意味については私はこの本を通してようやく理解できた。他にも目からウロコの情報が多々あるので、是非読んでほしい一冊だ。

    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=257028

  • こつというほどのものではなかった。ただ、序論・本論・結論 と3段階構成が基本(序論と結論はほとんどおなじことをいう)というのは参考になりそうかな?

  • 2013年11月~ 企画コーナーにて展示中

    越谷OPAC : http://kopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1000729749

  • 【閲覧係より】
    90分でコツがわかる!!
    論文を書きたいけど何から手をつけていいか・・・そんなあなたにおすすめ!!「レポート」と「論文」の違いから、論文を仕上げるまでを具体的事例を交えて、楽しく解説しています。
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    所在記号:816.5||イタ
    登録番号:10195577
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著者プロフィール

『泉式文科系必修論文作成術』(夏目書房、2003)ほか

「2005年 『シャーロット・ブロンテ150年後の『ヴィレット』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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