カネは後からついてくる!

著者 :
  • 青春出版社
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本棚登録 : 88
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413037280

感想・レビュー・書評

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  • 非常に興味深い内容だった。
    岡野さんは面白い!

  • 痛快!

  • オススメの一言 「ざまあみろ」が俺の原動力だ。

    皆さんは自分流の哲学がありますか?
    「ケンカするんだったら勝たなきゃな」 「当たり前のことなんかやったっておもしろくねぇな」
    これらはこの本の著者、岡野雅行さんの何があっても曲げられない“岡野流哲学”です。

     著者は父親から続く岡野工業の2代目です。岡野工業は金型を作っています。代表的なものとして、直径0.0よ8ミリという世界一細い「痛くない注射針」や携帯電話の小型化に貢献した「リチウムイオン電池ケース」などがあります。世界初や日本初の技術を次々と作っているので、岡野さんは「金型の魔術師」と呼ばれています。この本では一段落目の2つの言葉のように岡野流哲学がいくつか載っていて、その言葉には力強さがあります。

     本を読むと著者が負けず嫌いだということがよく伝わってきます。その中で私が印象に残っている言葉は “「ざまあみろ」が俺の原動力だ”です。著者自身、誰もやりたがらないことを可能にすることが好きな性格だと言っています。とくにそれが表れているのが製品を作っているときです。著者は「痛くない注射針」のとき物理学の大学教授が「論理的に不可能」といわれたそうです。注射針を何年もかけて研究し、不可能を可能にしたときに「ざまあみろの極地」を味わえることが痛快だと書いてありました。諦めないでやり遂げた人にしかその極地は味わえません。諦めないことがいかに大事であるかを改めて感じました。

    私はできないと言われたり、できないと思うとあきらめたりすることがあります。本に「劣等感を引け目に感じるのではなく、原動力に変えてみなよ」とありました。これを読んで、私も苦しいときは考え込むのではなくそれを原動力に変えてやってみようと思いました。
    最初の自己紹介で言ったのですが、ダイエットをしています。その理由が「どうせできないよ」と言われたからなのです。そのときはやってやると思ったのですが、日が経つにつれ、「もうだめだ」と思うようになっていました。それはそこまで強く思ってなかったということだと思います。しかし、この本で負けずに出来るまで取り組むことを学びました。私も「ざまあみろ」といえるくらい頑張りたいです。
    私にとってこの本は刺激的な一冊でした。もしあなたが壁にぶつかったとき、この本を読むのをオススメします。
    (940文字)

    (オススメ人:    久保 薫      )

著者プロフィール

1933年東京都墨田区生まれ。45年、向島更正国民学校卒業。社員5人の町工場・岡野工業株式会社を経営、代表社員を名乗る。「誰にもできない仕事」と「安すぎて人が敬遠する仕事」をモットーとし、針穴の直径が0.08ミリという世界一細い「痛くない注射針」の量産化や、携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池ケースにより、「世界一の職人」「金型の魔術師」として知られる。NASAをはじめ世界的大企業からも注文が押し寄せるなか、これまで家電、パソコン機器、医療機器など多くの金型をつくる。2004年、旭日雙光章を受章、いまもバリバリの現役である。著書に『カネは後からついてくる!』『俺が、つくる!』などがある。

「2014年 『人生は勉強より「世渡り力」だ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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