サムスン栄えて不幸になる韓国経済

著者 :
  • 青春出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413037914

作品紹介・あらすじ

現在の資本主義は、国内市場で国内企業が苛烈な競争を繰り広げる「日本型」と、寡占市場で国内企業が極端に利益水準を高める「アメリカ型」に分離してしまった。日本型とアメリカ型、はたしてどちらが本来的な資本主義だろうか。世界で唯一、日本型からアメリカ型へと強制的にモデルを転換させられた韓国経済を理解することで、資本主義経済についてあらためて理解を深められると信じている(本文より)。

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ、韓国型の資本主義「政治力及び市場独占により、企業の収益が拡大している国々」と日本型の資本主義「市場が過当競争で、企業の収益が拡大しにくい国々」を対立軸にしながら、
    韓国経済と日本経済を比較。

    メディアで報じられることをデータに基づいて解説してくれる。メディアの一面性を指摘してくれます。

    ここ10年ほどの韓国・日本の輸出輸入をデータに基づいて客観的に知りたい人にはお勧めしたいです。

  • 図書館

  • 3

  • 寡占化によって韓国の大手輸出企業が国民を相手に高く製品を販売し、人件費などを抑制し、ウォン安でグローバル市場においても勝ち組になると、株式を持つ外国人に巨額の配当金が支払われる。

  • これを読めば「韓国に遅れをとる」とかいう議論の拙劣さははっきりする。しかし「グローバル経済」と「国民経済」という二つの経済がある、かのような前提に疑問符がついてしまう。国民経済というものをどのように確立するか、まずその時点で逡巡してしまう。

  • 三橋貴明氏の
    『本当はヤバイ!韓国経済―迫り来る通貨危機再来の恐怖』
    http://booklog.jp/item/1/4883926001
    『トンデモ! 韓国経済入門』
    http://booklog.jp/item/1/4569696597
    を読み返した後に一気読み。

    前2作は、文章があまりにも「着色」されている為に、非常に読みづらかったが、本書はその欠点を大きく改善し、非常に読み易くかつ説得力のある文章に変身している。

    韓国はIMFによるグローバル経済化による「犠牲者」であることが、わかり易くかつ、丁寧に解説された良書です。

  • 「韓国は反面教師として多いに学ぶべきである」という文章に納得する内容だった。とりあえず、ウォン安などによりサムスン、現代、LGの経常利益が増えても韓国の国民は全く恩恵を受けてないのが一番の理由。

  • なぜサムスンが凄いのかわかりました。

    サムスンの成長は韓国国民の賃金抑制によるもの。

    需要を喚起するためには、一部に富を集中させず、国民に所得を分配しろと。

    日産だけが回復して、下請けが泣いてるのと一緒ですね。

    納得です。

    経済に興味がある方は、一度読んでみてはいかがでしょうか。

    オススメです!

  • デフレとは、供給力が需要に勝る状態であり、インフレとは逆に需要が供給力に勝る状態を言う。
    よって、デフレ時とインフレ時とは、とるべき経済政策は真逆である。増税はインフレ時の対策であり、デフレ時は増税あるいは政府の積極的な財政出動が必要である。きわめて真っ当な議論と思えるが、これは違うとする経済学者の反論を聞きたいものである。

  • 韓国は国内寡占化で国民物価高い。さらに円安も影響されている。
    cf;日本はデフレだが、国民は得をしているのではないか?
    ・効率化の果て、ウオールマートは敵を駆逐、結局その地域の雇用を失う。

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著者プロフィール

東京都立大学(現:首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業、NEC、日本IBMなどを経て2008年に中小企業診断士として独立、09年に株式会社三橋貴明事務所を設立した。
2007年、インターネット上の公表データから韓国経済の実態を分析し、内容をまとめた『本当はヤバい!韓国経済』(彩図社)がベストセラーとなる。その後も意欲的に新著を発表している。単行本執筆と同時に、雑誌への連載・寄稿、テレビ・ラジオ番組への出演、全国各地での講演などに活躍している。また、 当人のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」の1日のアクセスユーザー数は7万人、推定ユーザー数は21万人に達している。2012年1月現在、人気ブログランキングの「政治部門」1位、総合ランキング2位(参加ブログ総数は約90万件)である。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/
主な著書に『国民の教養』(扶桑社)、『疑惑の報道』(飛鳥新社)、『2012年大恐慌に沈む世界 蘇る日本』(徳間書店)、『増税のウソ』(青春出版社)、
『三橋貴明の「日本経済」の真実がよく分かる本』(PHP研究所)などがある。

「2012年 『ユーロ崩壊!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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