地下経済―この国を動かしている本当のカネの流れ (プレイブックス・インテリジェンス) (PLAY BOOKS INTELLIGENCE 38)
- 青春出版社 (2002年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413040389
作品紹介・あらすじ
利権、アウトロー、裏金…"市民社会"のすぐ隣で今日も繰り広げられている現実とは。
感想・レビュー・書評
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京都のヤクザ組長の息子として生まれ、地上げ屋や公安のスパイなど裏の世界を渡り歩き、ついにはグリコ森永事件の犯人「キツネ目の男」の容疑まで掛けられたアウトロー作家・宮崎学によるノンフィクション。政治家-財界-官僚の「お付き合い」の実態を克明に描き、ヤクザ顔負けの銀行の手口・風俗業やパチンコ産業における警察利権など、その内容だけでなくユーモアを交えた語り口までもが面白い。企業や個人の経済活動は「表と裏」「地上と地下」が表裏一体となっており、経済そのものが「裏」であり「地下的」なものという目線で、カネを巡る社会の闇を暴く。
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[ 内容 ]
利権、アウトロー、裏金…“市民社会”のすぐ隣で今日も繰り広げられている現実とは。
[ 目次 ]
第1章 企業社会の裏でうごめく金、カネ、かね…(市民生活と地下経済 実体経済は、かくもえげつないもの “不道徳”な商売が今日もしのぎを削る デフレ時代にはびこる市民幻想)
第2章 政治利権という無法地帯(公共事業の裏帳簿 政治家を陰で操っている者とは 利権のカラクリとアウトロー 政界に流れるあぶく銭 地方政治家は「悪代官」 利権社会の「掟」)
第3章 官僚たちの錬金術(官僚が握る“打ち出の小槌” “国家的詐欺”でぼろ儲けするのは誰か 権力に味をしめた者たち 蔓延する“カネと見栄の論理”)
第4章 日本経済を陰で牛耳るものとは(“法改正”の裏にある思惑 アメリカが打った「イカサマバクチ」)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
一寸先は闇である。人生設計など描くだけ野暮なのだ。プランに従って生きても、面白くもなんともない。先のことがわからないからこそ、人生は楽しいのである。
数ある職業の中で政治家ほど卑しいものはない。その次が次官、警察、弁護士。
自民党立ち上げのパトロンは右翼の親玉、児玉誉士夫。
世間とは若者が思っているほど、単純明快ではない。表もあれば裏もある。かくも多様性を持っている。
特殊法人には公家の子孫を据えるとよい。金も集めやすいし周囲も文句をつけにくい。天皇を右翼は敬慕しているからお公家さんを代表にしておくのは良い。 -
普段は読まないジャンルの本なので、新鮮といえば新鮮な話だったが、次にこの人の著書を読むかどうかは不明...
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やはりこの世の中には汚い金を動かす人もいるということを忘れてはならない。
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だいぶおもろかった。どろどろした話。見えない金の流れが見えてくる。新しい視点が身につきました。